東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

鳩山由紀夫の乱心

2009-09-08 23:17:51 | 社会・経済

滅多に感心できる記事がない日刊ゲンダイだが、今日は(地方では明日か)珍しくまっとうな記事を二つも載せている。

ひとつは閣僚人事のもたつきだ。自分の党や友党のことでこれだけもたついて、あくどさ、しぶとさで犯罪者集団といえる官僚の整理など出来るのか。こんなにモタモタしていると国民に不安と不信を与えるだろう。

もうひとつは例のCo2の25パーセント削減演説だ。民主党のマニフェストには載っているそうだが、移行期の大事な時期に最初にアピールする問題だろうか。閣僚人事をはじめ何一つ思うようにいかないのでフラストレーションがたかまり、突然発狂したように環境問題を持ち出したようだ。

もっともCO2問題を最初に世界に発信するあたりはやはり祖父と同じく友愛党・秘密結社フリーメーソンの会員なのかもしれない。

殿はなにもかも、足枷をかけられ監視下にあり、たまたま監視、引締めがおろそかだった環境問題で大見得をきったということだろう。小沢一派もまさか環境問題で大演説をするとは予想できなかったのではないか。

内容というか、25パーセントというレベルも、あの日刊ゲンダイでさえも非現実的で零細、中小企業に破壊的な影響を与えると心配している。とにかく、この時期に(時期外れに)、環境テロリストでも言いそうなイシューをシングルアウトして呼号すると、民主党の子分たちでも心配するのではないか。


地下鉄の風

2009-09-08 09:06:09 | 社会・経済

「地下鉄の風」なんて書くとこれからオイラが書くベストセラー小説の題みたいだね。

地下鉄のエスカレーターはずいぶん長いのが多いが、列車のホームへの出入りの影響か風が強烈なところがある。不思議なことに都心の駅では風の強いところはない。

あれは設計上の注意で何らかの仕掛けをほどこせば、(たとえば風のバイパスを脇へつくるとか、エスカレーターの設置場所を選択するとかの)、余計な費用をかければ回避できるものなのだろうか。

場末の駅はそんなに金のかかる配慮をしていないというだけなのかもしれない。これほど露骨な現象差もないから前から気になっていた。


アキバのエスカレーター

2009-09-08 08:57:10 | 社会・経済

久しぶりに秋葉原に行ったが、すっかり変わって訳がわからんね。つくばエクスプレスなんて出来ちゃって。

あのエスカレーターはスピードが速い。事故がおこらないのかね。普段考えた事もないが、デパートのエスカレーターも商業ビルのエスカレもJRや地下鉄のエスカというのはスピードが同じだということが分かった。どの地方でも外国でも同じようだ。とすると規格があるのかな。

つくばエクスプレスのエスにのって初めて理解した。ちょうど地震がないと地面が動いていないのを意識できないのと同じだ。だから足を乗せてワンテンポおいてエスカレのスピードの違いを感知したときは危険を感じた。スペースシャトルにのらないと無重力を意識しないとのおなじだ。

ことほど左様に体に染みついている感覚だ。だから乗った後の一連の動作、つまり姿勢とか荷物を置く動作、タイミングとか手すりにつかまる動作とかもセットで体にしみ込んでいる。

だから、ほかの事を考えたりしながら乗ると、体をもっていかれてバランスを崩す。一番危険なのは乗ったあと数秒間と、エスカレーターを降りるときだろう。

ほんとに秋葉で事故は起きていないのか。たぶん大量の乗客をさばくためにわざわざスピードを変えたのだろうが事故が起きる前に考え直したほうがよかろう。


民主党閣僚人事また延期

2009-09-07 20:22:36 | 社会・経済

閣僚人事を7日に決めるとか言っていたようだが夕方のニュースではまだ協議中だか検討中だとか伝えていた。15日に決めるとか。そりゃそうだ、16日が首班指名でしょ、締切寸前だよ。大丈夫かな。小沢一郎がうらでごねているんだろうな。

もっとも、新聞にはチラチラ予想リストや予定リストは出ている。それを見ると官僚対策は本気でやるように見える。民主党が約束している生活支援策の原資は無駄な予算を削ってだすことになっているから、行政改革が最初に来なければいけないわけで、もし本気になっているなら民主党の政権が安定する目があるのかもしれない。

死に物狂いの官僚の抵抗で風波高かるべし、だがそれを乗り切る腕力があれば四年間は持つことを保証する。次の四年もいけるだろう。

管直人や長妻氏だっけ、を起用するというから本気モードなんだろう。とにかく明治維新以後の官僚制度が破たんしたのが昭和の十年代だ。軍事官僚がガンのように宿主、国民を食いつぶした。

戦後新しい官僚制度も同じ道をたどる。今回は軍事官僚ではなく、厚生官僚、国土交通官僚、財務官僚といったところだが。その弊害はかっての軍事官僚とまったく瓜二つである。

明治維新から昭和初期まで60年、第二次大戦後60年。官僚制度というのは60年以上は持たないようだ。

伊勢神宮でも20年に一度は遷宮とかいって建て替えるだろう。今の官僚制度は解体する必要がある。もし、これが公約どうりやれたら政権交代の意味があった。もっともはっきり言って出来るとは思えないがね。

伊勢神宮の遷宮では解体木材の再利用はしないようだ。官僚制度の立て直しも右にならうべし。廃材として出た高級官僚は燃やしてしまうべし。


衆議院選挙観戦記4

2009-09-01 10:00:40 | 社会・経済

麻生首相がこう言った。「選挙の敗因は積年の自民党に対する不満」。

内容を自己分析したかどうかは知らないが、ま、こういう抽象的な総括をしておけば間違いと言われることもあるまい。

積年とはなんぞや。何年間なりや。これもあいまい。結党以来55年の、というのか。あるいはいつからなのか。これも明言していないのだろう。

そこで下拙は一応前回総選挙以来の4年間ととらえて総括する。小泉純一郎が郵政選挙で勝ったとき以来だ。

前回の選挙は皆様ご案内のとおり、郵政民営化の是非一点に絞り込まれて(小泉氏の悪だくみに乗せられて)おこなわれた。民営化は悪いことではない。まずたいていの人が賛成する。しかしその主唱者には民営化を清く正しく行うことが求められる。

その後の自民党の体たらくは民営化が清く正しく行われていないことが判明しても既定路線だからというので誰一人(鳩山邦夫以外は)民営化の正当性を体をはって守ろうとしなかったことである。

驚くべきことは郵政民営化に命をはると思われた小泉一派と小泉チルドレンの誰一人として西川郵政民営化の不正、不当、不適切を正そうとしなかったことである。

なにか言おうとすると逆に相手にこう言った。「あんた郵政民営化に賛成したでしょ」、つまり郵政民営化の名分を隠れ蓑に不正を行っても文句を言うなというのである。これはヒットラーが選挙に勝って政権を取った後で矢継ぎ早に不正手段で自己を独裁化していく過程で相手を恫喝した態度と瓜二つである。

それも、自民党内の反対派に対して言うなら党内抗争の一貫としてあるかもしれないが、批評家、マスコミ、国民に対しても同じ恫喝を加えたことである。

かと思うと、一方では安部元首相は郵政反対派で党外に追われた連中を「おかえりなさい」と迎え入れている。郵政民営化を路線変更するのかと思ったらそうではない。こんなわけのわからないことがあるか。しかも、かって反対していた連中も復党すると口をつぐんで民営化に意見を言わない。

自民党という団体をひとつの有機体にたとえるなら、これは典型的な人格障害である。こんな連中を国民が支持すると思ったら大間違いである。

人格障害といえば、総選挙もせずに三回も総裁選挙で首相を決めた過程もおかしかった。安部さんの場合は細かいことをわすれたが、福田、麻生の場合は何人も立候補したのに、投票前になると党内基盤も弱い福田、麻生に80-90パーセントが靡く。選挙で人気になるだろうというだけの思惑である。

国民観客は見ていて人格障害者が演じる芝居と観るのは当然だろう。自民党員はこれが人格障害者と見られるという危惧もいだかない。ま、ハッピー・ピープルというべきだろう。

自民党の諸君、いま君たちはハッピーだべ。


衆議院選挙観戦記3

2009-09-01 00:11:09 | 社会・経済

はやくも逃げを打つ鳩山由紀夫;

気前よくバラマキを公約していた彼は、大勝後のインタビューで「自立支援が目的だ、自助努力があることが金を受け取ることの前提だ」なんていうほうに比重を移す発言をしている。

あたりまえのことを補足したんだと開き直られればその通りなんだが、言っていることの印象は前と後では正反対だ。補足のほうが強くひびく。彼にも現実認識はあるということなのだろう。

ほかにも、官僚体制の打破だとか、官僚の身分特権の見直しだとか、行政の無駄をなくすといっているが出来るのかね。小生は出来るわけがないと繰り返していたから、なにをいまさらだが、民主党は勝ってしまってみると、さあ大変ということだろう。自民党にも出来るわけがなかったが、民主党のほうがもっと出来るわけがないのだ。

民主党の重要な支持基盤は官僚の労働組合たる自治労だよ。小泉さんじゃないが、官僚支配の打破、官僚特権の打破というのは、民主党をぶっ壊せということだ。

自治労の構成員にはキャリア官僚も入っているのだろう。管理職になるまでは。自治労がゴネ取った既得権の上にキャリア官僚の特権はなりたっている。ゼロサム関係ではない。お互いに相手の特権を理由に自分のほうの利益もはかっているのだ。それで官僚体制の泰平は維持されている。

自治労はもとは社会党の支持基盤だった。社会党の村山元首相は自治労の委員長だった。こんど社民党と連立するといっているが、連立協議では社民党からシバリがかかるだろう、おそらく密約という形で。

民主党に官僚支配が打破出来たら、大したものだがね。