ウクライナのクリミヤ州で、ロシア編入投票を行った。ソ連時代に先住民を追い出す形で、大量にロシア人を時間をかけて移住させている。圧倒的にロシア人が多い地域で、ロシア編入を住民に諮れば、結果ははっきりしている。圧倒的賛成でロシア編入になった。
今日(15日)の沖縄本土復帰に記念日に、安倍首相の私的機関の安保法制懇の柳井俊二座長から、安倍首相は集団的自衛権の検討結果の報告書を受けた。集団的自衛権容認の結果となった。当たり前である。首相の私的機関であるから、意向を受けてやりたい放題の結果になる。
こんな検討など持って回った時間稼ぎの、猿芝居である。
私的機関であるから、何をやってみてもいいというようなものではあるまい。日本が長年世界に示してきた、基本方針をこんなちんけな私的機関に検討させて、あるいは検討させる振りをさせて、憲法を実質否定するのである。
記者会見の一部始終を見た。立憲主義の否定でないかという質問には、全く答えなかった。
「国は他国と助け合うことでより安定する」と説明した。その通りである。但し利害が対立しない場合に限る。紛争は対立の極限状況である。助け合うことで、戦禍は多国間に及ぶ。それが、今年100年目になる、第1次世界大戦の教訓である。抑止力は多国に及ぶ場合には意味がない。弱い国家が犠牲になるだけである。
「必要最小限にとどめ」ていては、戦争に勝てるわけがない。敵国は最小限にとどめたところが、弱点になるから攻撃するに決まっている。
机上の論理を重ね、多様な事例を検討したところで、戦争に加担してゆけば必ず検討外の事例に遭遇する。交戦権の放棄は、自国はもちろんのこと、他国に対しても行うのが日本の立場でなければならない。交戦権の放棄こそが、抑止力になる。