そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

誰が仕掛けたのか? 反イスラム

2012-09-13 | 政治と金

ユーチューブに、極めて劣悪な動画がアップされた。イスラムの開祖、預言者ムハンマドを冒涜する動画である。表現の自Photo由とか、ムハンマドが本当に女性を辱めていたかは、どうでもいいことである。
先月あたりから流れていたとのことであるが、ついこの頃誰かが相当劣悪なアラビア語の吹き替えをやったそうである。

イスラム社会は一斉に反発した。リビアでは、大使館が襲われ大使が死亡した。大使館側が先に発砲したとの報道もあるが、結局は多勢に無勢で火を放たれた。

エジプトとイエメンでも相当過激なデモが起きている。時は9月11日である。早い話が、9.11に同時にデモなどが起きているのである。アルカイダの匂いすらする。

おかしくないか? 少しでもイスラムを知る人間なら、こうした動画や表現が、何を引き起こすか理解できるはずである。

わざわざこの時期に行うこと自体が、計画的・意図的な挑発と言える。オバマは選挙を控えて、大使館が死亡されたので強硬な態度を示すしかない。

その一方では、イスラム圏や中東の配慮せざるを得ない。極めて曖昧な態度しか取れない。具体的な行動などとれるわけがない。

この事件は、大統領選挙中のオバマを陥れるための策動、ユダヤ系の票を自党に引き込むために仕掛けたものではないかと思われる。大騒ぎすることではない。

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底を見せた維新の会

2012-09-10 | 政治と金

橋下大阪市長が率いる維新の会が国政に打って出る旗上げとして、公開討論会を行った。国会に議席を持つ議員を寄せ集め01て、維新の会になびき寄せ政党の形を取りたいための、橋下の面接試験である。

結果は「共通の価値観」の確認ができた、というだけのものであった。具体的な政策課題を討論したわけでもなく、今後の日本維新の会の方針を検討したわけでもなく、それぞれの役割や方向を確認したわけでもない。

大阪で、お役人の体たらくに活を入れ、財政再建が成功した。極めて限定的な、橋下の手腕を我々は見たに過ぎない。

既存の政党が情けない状態にあるため、受け皿としての期待感と、彼ら自身の勢いでここまで来たが、昨日の討論内容を見て、維新の会の底が見えた感じがした。

政党としての理念と経験がまるでない。おまけに党首が、大阪から出ないようでは、国政で何ができるというのであろう。

維新八策なる、マニフェスト様のお題目も思いつきの域を出ていない。憲法改正を経なければ実現できない内容が多く、やりたいことの羅列でしかない。

それでいて、中途半端な国粋主義者としての側面があり、国防と教育改革だけはご立派である。戦前の日の丸日本と、神の国日本の実現を目指しているのであろうか? それも判然としない。

地方分権を、地方の大都市に権限を集約する「道州制」に重ねるのは、行政の利便性を優先したに過ぎない。例えば、道州制になったとしたら、大阪市が近畿一円の権限を集約的に持ち、少し小さくなった中央集権体制を再構築することと同じである。

要するに昨日の。公開討論会を見る限り、維新の会の理念と勢いは底を見せたというべきである。

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原発情報に飢える人々

2012-09-09 | 政治と金

一月前に40年来の友人を亡くした。入院中であったといえ、予期せぬ出来事であった。意見をすり合わせることがなく、情報の交換や手段・手法の選択をするだけで、事足りた数少ない友人であった。
彼のツテで「チェルノブイルハート」を上映した。当地は日本でも、有数の人口密度の低い町である。会の持Photoち出しを覚悟で、上映会開催に踏み切った。せいぜい30人程度の集会になると思っていた。

ところが、80名になる観客が集まった。上映の趣旨に賛同した方々の切符の購入まで含めると、100名を超えた。友人が亡くなったこともあり十分動けず、宣伝も不十分であったのでかなり驚いた。

映画は1時間ほどなので、上映後討論会を開いた。更にアンケートを依頼した。討論とアンケートを見て納得した。

多くの人たちは情報に飢えているのである。政府や東電などが発表する内容に不審を抱き、見えない放射能の存在に怯えているのかと思われた。

放射能については、正しく知りそして正しく恐れることである。原発事故によって引き起こされた、放射能汚染に対する恐怖と対策、自分たちや子供たちに何ができるのか、ヒントを求めていた。

さらに、予想を超えて若い人たちが多く、観に来られた。その方たちの多くは、原発の安全性と核の平和利用を頭から信じていて、裏切られた不満を抱いていたようである。こうした会の開催を望んでいた。

これから、亡くなった友人の分も含め、原発の勉強会と映画などの上映会を地道に続けようと思っている。

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例えばこんな恐怖がTPPで解禁される

2012-09-07 | 政治と金

本ブログで、最もアクセスが多い一つに「モンサント」という、項目である。これは、遺伝子組み換えなどで、巨額に利益を得ている、モンサントという多国籍企業のことである。

枯葉作戦のダイオキシンと、体内の取り入れると排除が困難なPCB(ポリ塩化ビフェニール)という、人類にとって許しがたい化学物質の生産で、巨万の富を築いた会社でもある。

世界の遺伝子組み換え種子の90%を生産している。パパブッシュの時代に、遺伝子組み換え植物を、改良と同じレベルに政治的にねじ込んだ。そのため、アメリカではこの極めて危険な、食品に明示の義務を省いたのである。

私の専門分野でも、同様の物が一つある。乳牛の生産向上のPosilacための、成長ホルモンの投与である。ポジラックという商品で、モンサントが生産していた。今は下請け会社に生産させている。

この成長ホルモン「rGBH」(科学名BST;牛成長ホルモン)は、遺伝子組み換え大腸菌で生産したものである。自然界と同じものであって、表記する必要がないというのがモンサントの、主張である。

rGBH投与で乳牛は、15~25%乳量が伸びる。酪農家にとPosilac_02ってありがたいのであるが、これは注射をしなければならない。月に数度注射をすることになる。人のシャブ(覚せい剤)のようなものである。

その結果、無投与の牛乳に比べてIGF-1(インシュリン成長因子)という物質が、2~6倍多く含まれていることが判っている。

このIGF-1は、乳牛の乳腺上皮細胞に局在することPosilac03も解っている。これは無投与の乳牛には見られないことである。この物質は、人の乳腺細胞の急激な増殖を促すことも解っている。女性の乳房が大きくなったり、乳がんのリスクを高める原因になると言われている。

モンサントは加工の過程で破壊されると主張する。しかし現実に乳がんの増加は、rGBHの普及に符合するかのように、増加している。

アメリカでは、非rGBH投与牛乳と明示した牛乳が、消費者に受け入れられている。モンサントは、問題のないこと表示していると、こうした牛乳販売を訴えている。

かつては、80%を超えていたrGBH投与牛乳は、その半数程度になっていると思われる。EUも日本もrGBHは許可されていない。

TPPに参加するということは、こうしたアメリカの脅威のシステム、食品安全なども容認することを意味するのである。

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ブッシュを隠すロムニー

2012-09-06 | 政治と金

アメリカ大統領選挙がいよいよ始まった感がある。アメリカ大統領選挙は、お祭り騒ぎのようなものであるが、結果が世界の情勢に及ぼす影響は小さくない。
共和党はロムニーを候補に立てた。ところが元大統領の、戦争責任者のブッシュの存在はひた隠す。応Photo援演説もなければ、政策評価も何もない。

無意味な戦争を引き起こした責任者として、アメリカ国民は認知しているのであろう。選挙前に登場しては困るのである。ロムニーを候補者に決めた、共和党大会にブッシュ親子は映像で登場したに過ぎない。

翻って、民主党は未だに人気がある、クリントン元大統領を応援演説に招いた。民主党大会が最も盛り上がった場面になった。Photo_2

ブッシュを排除したロムニーと、クリントンにメイン演説を依頼したオバマの動きはこの選挙を象徴している。

クリントンは、ブッシュが招いたアメリカの不況や雇用不安を、オバマは懸命にやってこの程度まで回復させた。道半ばである。共和党に戻すのかとオバマを支援する。

ロムニーはレーガン信奉の、典型的な新自由主義者である。規制の緩和による雇用の拡大と、小さな政府の実現である。ブッシュは戦争という社会資本投資によって、景気の動向を見えなくしていた。が、戦争勝利が見えなかったことや、長引いて社会不安を引き起こした。

今日のアメリカの雇用不安や景気低迷は、明らかにブッシュの戦争によるものである。ロムニーがブッシュを隠す理由はそこにある。

それが民主党の付け目である。今回の大統領選挙はこの頃珍しいほど、路線対決を見せている。そう見ると結構面白いが、オバマが”チェンジ”を唱えて、いまだにチェンジしていないように、空手形になることもアメリカ国民は知ってお祭り騒ぎの選挙をやるのであろう。

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終戦 なぜ早く決められなかったか

2012-09-05 | マスコミ報道

先月のNHK特集「終戦 なぜ早く決められなかったか」は、新しく発見された資料を基にした、極めて興味ある内容であった。

ドイツが降伏した5月以降、日本は降伏への道を模索していた。しかし軍部はこぞって、本土決戦を国民に訴えていた。既に沖縄では悲惨な地上戦が始まっていた。

終戦への道を模索する鈴木貫太郎首相は、軍のトップと政府のトップの6者会談を始めていた。政府は、ソビエトに終戦の間を取り持つよう模索し、アメリカに一撃を加え、本土決戦を国民に鼓舞していた。

NHKの入手した資料では、この時既に軍部は、7月になるとソビエトが参戦する情報を得ていたのである。軍部はこの決定的に重要な情報を、首相に伝えなかった。6者会談は、縦割りの官僚体制を克服するためのものであったが、空手形に終わったのである。

この時、ヤルタ会談の密約であるソビエトの参戦を知っていて、少なくとも6月に終戦を迎えているとどうなったいたか?

まず、原爆投下はなかった。7月末にやっと完成していたからである。北方領土問題、シベリヤ抑留はまじ起きなかった。残留孤児もほとんど起きなかったであろう。

国内の空襲がほとんどなかったであろう。6月に終戦を迎えていれば、200万人ほどの死者を抑えることができた。

それでも軍部のトップは、原爆が2発落とされても本土決戦を模索し、天皇の終戦放送のレコード奪還を試みていた。

この構図は、先ごろ生じた東電の福島原発に関わる事故処理のドタバタとかなり重なる。日本のお役人は、建前と自らの立場を現実に優先させ、保身を図る。何も進歩していない。

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橋下が安倍に共感する理由

2012-09-04 | 安倍晋三

報道が事実とすれば、維新の会の橋下は安倍に代表を依頼いしていたようである。政治手法などで重なるところが少なく、01重なると思われるのは、教育とアジア諸国との関係についての思いである。
安倍は首相時代に、慰安婦強制連行を否定している。このことと靖国参拝を擁護したことで、アメリカ下院は2007年7月に”慰安婦謝罪要求決議案”を採択している。

安倍は、産経新聞のインタビューで「自民党が政権に返り咲けば、植民地支配と慰安婦強制連行に対し謝罪した、村山談話と公の談話を修正する必要がある」と01_2発言している。

これは、橋下が「慰安婦が暴行と脅迫を受けて連行された証拠はない」と発言したことと重なる。安倍はこの発言に対して「非常に勇敢な発言である」と高く評価している。

安倍たち国粋主義者の理念は、日中・太平洋戦争は『アメリカに嵌められた戦争である。上手くやれば勝てた戦争である。アジアを開放する正義の戦争であった。天皇中心の神の国日本』という点で共通している。

橋下はこれに同調し、安倍にエールを送ったのである。自民党を出ることができない安倍は、にんまりとしてこれを受け総裁選に臨む。今は追い風の維新の会と仲良くしておけば、悪いことはない。

橋下が知事、市長時代で一貫しているのは、日教組憎しの政策である。労組との対決と教育改革であるがこれも、安倍と重なる。

しかし、これらの多くは理念であるかその延長であるが、現実的政策になれば異なることが少なくない。新自由主義的側面が強い維新の会と、日の丸日本の安倍と齟齬が生じるであろう。

そもそも、橋下が国民に受けているのは、お役所改革に辣腕を振るったからである。首相時代を含め、官僚にべったりであった安倍を、橋下が容認することはないであろう。お互いにエールを交換したところで、たたき上げとお坊ちゃまである。いずれは離散する関係になる。

怖ろしいのは彼らが、改憲の一点で連携したときである。

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政権ごっこが好きな日本の政治家

2012-09-03 | マスコミ報道

あれほど揉めて、政権与党が分裂するまでの経過があったのにである、日本の2大政党は、党首選になるとキラキラして色めき立つ。

これまで見てきた構図であるが、この国の政治家は政治より政策より、政局ごっこ権力闘争が大好きである。9月に入ると急に色めき立ってきた。

民主党の党首は、敗北する選挙の責任者になることがはっきりしていて、前原や岡田などは野田をおだてて、ドジョウ氏に泥を掴まえる気でいる。手を出さない。

民主党はクソ真面目な山田元農水大臣のような、票が集まらなくても筋を通す人間か、この際ちょっと顔を売っておきたい人物が立候補するであろう。しかし、ここは野田で決まりである。

どうも先が見えないのが、自民党である。谷垣は古賀に下ろされた。推薦人すら集まらないであろう。最大派閥の領袖である町村は、メディア嫌いからか人気がない。地方党員の票に期待ができない。

メディア好きで戦闘機好きの石破は、意外と人気がある。この原則論者は、野党になってから舌鋒が鋭くなってきた。地方議員の票をかっさらう勢いである。

同じ右翼でも、一度おなかが痛いからと政権を投げ出した、安倍は維新の会の後ろ盾で、意外と票を集めるかもしれない。異質とはいえ右翼同士の石破と連携があり、決選投票に残った方を支持することが考えられる。

順調なら石破が総裁になるであろうが、彼にとっての大きな阻害要因は、石原の存在である。若手として出てきたら、台風の目になるかもしれない。石原は総裁になれなくても、決選投票で推薦するキャスティングボードを握る可能性が高い。次の次狙いになるであろう。

いずれも烏合集散であって、政治を語り未来を語る崇高な争いではない。日本の政治屋たちの特質であるが、こんなことをしているとまともな政治家が出てこない。

一見理念を語るように見える、国粋主義者の橋下のような人物が、隙間を狙ってのし上がってくるかもしれない。2大政党、特に自民党は、維新の会が国会で占める大きさに応じて、連携を模索することになる。それも、総裁選と同じ烏合集散でしかない。

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若い者も捨てたものではない・・気がした

2012-09-01 | 政治と金

昨日NHKの教育テレビ「ニッポンのジレンマ」という、少しばかり長い若者たちの討論番組を見た。深夜1時半ころまであったが、惹かれるものがあった。

討論者は20代かせいぜい30代前半の若者たちであった。昨日の討論議題は「僕らの楽しい資本主義」というものであった。企業家や評論家たちである。カタカナ職業の実態は理解できなかった。

小学校時代に、山一証券の破たんを見、高校時代にライブドア事件を見ている。彼らは崩壊する資本主義を見ているのである。お金儲けにこだわる企業に拘泥しない。

企業を大きくすることや上場に執着しない。大きくすると、自分の意思に反する人たちが増えるし、働き方の自由度が減少する。ということらしい。

得意分野だけ企業が評価するノマドといわれる雇用、あるいは自宅勤務やアウトプッターと呼ばれる雇用形態などを多様な雇用関係を容認する。

「良くも悪くも大企業がなくなる楽しい時代、安定度がない分、自由度が増える」という思考方法には、旧態の雇用にこだわると理解できなくなる。

働くことを、労働(苦役?)と仕事(経済性?)に別々に思考する、それは全く新しいが、冷めた考え方のようにも見える。しかし、根性ではなく夢中になる働き方を求める。それが楽しい資本主義社会なのであろう。新たな価値を求めて、経済指標を語るより、何を考えるかが重要とするのである。

最も私を驚かせたのは「これまで生産と消費だけで、資本主義を語ってきた」という発言である。彼らは、過去を否定するばかりではなく、新たな資本主義の形態を模索しているように見える。若者も捨てたものではない。

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羅臼港

春誓い羅臼港