ユーチューブに、極めて劣悪な動画がアップされた。イスラムの開祖、預言者ムハンマドを冒涜する動画である。表現の自由とか、ムハンマドが本当に女性を辱めていたかは、どうでもいいことである。
先月あたりから流れていたとのことであるが、ついこの頃誰かが相当劣悪なアラビア語の吹き替えをやったそうである。
イスラム社会は一斉に反発した。リビアでは、大使館が襲われ大使が死亡した。大使館側が先に発砲したとの報道もあるが、結局は多勢に無勢で火を放たれた。
エジプトとイエメンでも相当過激なデモが起きている。時は9月11日である。早い話が、9.11に同時にデモなどが起きているのである。アルカイダの匂いすらする。
おかしくないか? 少しでもイスラムを知る人間なら、こうした動画や表現が、何を引き起こすか理解できるはずである。
わざわざこの時期に行うこと自体が、計画的・意図的な挑発と言える。オバマは選挙を控えて、大使館が死亡されたので強硬な態度を示すしかない。
その一方では、イスラム圏や中東の配慮せざるを得ない。極めて曖昧な態度しか取れない。具体的な行動などとれるわけがない。
この事件は、大統領選挙中のオバマを陥れるための策動、ユダヤ系の票を自党に引き込むために仕掛けたものではないかと思われる。大騒ぎすることではない。