3 自然の総目録
「ぬけ落ちた」は「中間」が抜け落ちる。「両端」は落ちても「ぬけ」落ちることはない。「落ちる」よりも「ぬける」という動詞に重きがある。
「ぬけ落ちる」は「両断する」を思い起こさせる。
両断したとき、両端が落ちたのではなく、「中間」が「ぬけ落ちた」。それが「男」であり「人間」である。
このとき「永遠」は、残された「両端」の方にある。
「ぬけ落ちる」はまた「ピリオドを打つ」と言いなおされている。「つながり」を絶たれることを、「終わり」と言っていることになる。
何と、どことつながるか。それは書かれていない。「つながり」の「総目録」が「自然」ということになる。
しかしあれは誰の詩語だつたのだろう
《男=この永遠の遺失物……》
自然の総目録からいつ人間はぬけ落ちたのか
ぼくはどこでピリオドを打たれたのか
「ぬけ落ちた」は「中間」が抜け落ちる。「両端」は落ちても「ぬけ」落ちることはない。「落ちる」よりも「ぬける」という動詞に重きがある。
「ぬけ落ちる」は「両断する」を思い起こさせる。
両断したとき、両端が落ちたのではなく、「中間」が「ぬけ落ちた」。それが「男」であり「人間」である。
このとき「永遠」は、残された「両端」の方にある。
「ぬけ落ちる」はまた「ピリオドを打つ」と言いなおされている。「つながり」を絶たれることを、「終わり」と言っていることになる。
何と、どことつながるか。それは書かれていない。「つながり」の「総目録」が「自然」ということになる。