福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

幽霊も移民する?

2006年10月25日 |  〇文化・歴史

--- アメリカに移民した日本の幽霊がアメリカ人を震えあがらせ
ている。

ある韓国紙の記事(電子版)の見出しに「ヲタク」の目が釘付けに
なった。

何事かと思い記事の内容に目を通すと、ハリウッドでリメイクされた
日本のホラー映画がアメリカの興行収入で好成績を収めている
とのことだった。

なるほど韓国では幽霊も移民するのか、と妙に関心させられた。

もちろん、これはメディアの使う他愛ない比喩表現であり、真に
受けるような話ではない。

しかし、いくら冗談半分の比喩だとしても日本人の頭のどこを
どう突付いてもこういう発想は絶対に出て来そうにないのも事実。

日本語的発想で行けば、せいぜい「幽霊の輸出」くらいの表現に
なるのだろうか。

--- 幽霊のアメリカ移民。

「アメリカ移民」との心理的距離が非常に近い韓国社会ならではの
表現だと言えるだろう。

さて、背景にこうした発想の違いを抱えた文章をどう訳せば
いいのか。

冗談でも幽霊が移民する事など、まず考えられないのが日本だ。
「ヲタク」的には「日本、幽霊までアメリカに輸出」などと意訳したい
気もあるのだが、ここではあえて直訳調(?)に翻訳練習したものを
記録しておく。

・・・・・・・・・・

■ 美이민 간 日귀신 여전히 ‘오싹’
アメリカに移民した日本の幽霊、依然「恐怖の的」
(京郷新聞 10月25日)



할리우드에 일본산 공포영화 바람이 그칠 줄 모른다.
ハリウッドでは日本産ホラー映画の人気がとどまるところを
知らない。

일본 공포영화 ‘주온’ 시리즈의 할리우드 리메이크작
속편 ‘그루지2’는 10월 둘째주 북미 박스오피스 1위를
차지했다. 소니픽쳐스에서 배급한 ‘그루지2’는 2천2백만
달러의 흥행 수익을 올려 전주 1위였던 잭 니컬슨,
레오나르도 디카프리오 등 호화배역의 범죄영화
‘디파티드’를 2위로 밀어냈다.
日本のホラー映画「呪怨」シリーズをハリウッドがリメイクした続編
「ザ・グラッジ2」が、10月第2週の北米興行収入ランキングで1位を
記録した。ソニーピクチャーズが配信した「ザ・グラッジ2」は2200
万ドルの興行収入を上げ先週1位だった「ディパーテッド」を2位に
押し下げた。「ディパーテッド」は、ジャック・ニコルソンやレオナルド・
ディカプリオなど豪華俳優陣が共演する犯罪物だ。

‘그루지’ 시리즈는 일본 원작의 감독 시미즈 다카시가 직접
할리우드로 가 메가폰을 잡고, ‘스파이더맨’의 샘 레이미
감독이 제작을 맡았다. ‘링’ 등 할리우드에서 리메이크된
일본 공포영화가 배경을 미국으로 바꾼 것과 달리,
‘그루지’는 미국인들이 일본으로 건너가 원혼이 깃든 집의
비밀과 마주친다는 내용이다.
「ザ・グラッジ」シリーズでは原作の清水崇監督が直接、ハリウッドで
メガホンを取り、「スパイダーマン」のサム・レイミ監督が制作を受け
持った。「リング」などハリウッドでリメイクされた他の日本のホラー
映画が背景をアメリカに移し変える手法を取ったのとは異なり、
「ザ・グラッジ」は日本を訪れたアメリカ人が悪霊のとりついた家の
秘密と遭遇するという内容だ。

-以下省略-

(終わり)


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米朝関係の未来

2006年10月25日 |   〇政治・経済

アメリカ世論の動向を示す興味深いアンケート結果が、韓国で
報道されていた。

過半数のアメリカ人が北朝鮮やイランとの「前提条件なしの
直接対話」を望んでいるという。

中間選挙ではブッシュ共和党の苦戦が予想されているが、
そうした予想を補強するアンケート結果だとも見ることができる。

「ヲタク」は、ブッシュ政権下では朝鮮半島政策の転換は難しい
のではないかと見ているが、もしかするとアメリカの世論はそれを
許さないかもしれない。

まずは、11月7日(火)の中間選挙の結果に注目したい。

結果次第では、共和・民主両党の中でのネオコンの勢力が大きく
減退することにもなるだろう。

朝鮮半島問題を解く大きな鍵を握っているのが米朝関係だ。

「ヲタク」も極東の島国の一角からアメリカの政策転換を願って
いる。

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■ 미국인 55%"北과 대화해야" PIPA조사, 先핵중단도 요구
アメリカ人55% 「北と前提条件なしで対話すべき」、PIPA調査
(ヘラルド経済新聞 10月24日)

미국민의 절반 이상은 북한이나 이란과 직접 대화를
거부하는 조지 W 부시 행정부의 정책에 반대하고 이들
나라와 전제조건 없이 직접대화에 나서야 한다고
생각하는 것으로 나타났다.
アメリカ人の半数以上が北朝鮮やイランとの直接対話を拒否する
ブッシュ大統領の外交政策に否定的な見方をしており、この2国と
前提条件なしに直接対話すべきだと考えていることがわかった

미 메릴랜드대 부설 국제정책태도프로그램(PIPA)은
지난 6~15일에 실시한 여론조사 결과, 북한과 이란의
핵문제를 다루는 방법에 관한 설문에 55%가 `전제조건
없는 직접대화`에 찬성했고, `먼저 핵활동 중단
요구`에는 39%가 찬성했다고 23일 발표했다.
米メリーランドの国際政策観プログラム(Program on International
Policy Attitudes/PIPA)は、今月6日-15日にかけて実施した世論
調査の結果、北朝鮮やイランの核問題への対応方法をめぐり
「前提条件なしの直接対話」を支持する人が55%
に上ったことを
23日、発表した。

이번 조사는 1058명을 대상으로 실시됐으며, 조사
기간인 9일 북한의 핵실험이 있었다.
今回の世論調査は1058人を対象に実施され、調査期間中の
9日に北朝鮮が地下核実験を実施した。

PIPA는 "핵실험 후 대화를 지지하는 응답이 다소
감소하는 경향을 보였으나 핵실험 직후에도 과반수가
계속 대화를 선호함으로써 북한의 핵실험 압박
속에서도 대화 선호 여론이 지속됐다"고 밝혔다.
PIPAは「核実験後、対話支持がわずかに減少傾向を見せたが、
核実験直後でも過半数が引き続き対話を望む姿勢を見せ、
北朝鮮の核実験による圧迫の中でも、対話を重視する世論が
持続した」と述べた。

또 미국의 대외정책 전반과 관련해 응답자의 또
65%는 부시 행정부가 `너무 빨리 군사력에 의존
한다`고 답했고, 67%는 `외교와 경제 수단을 더
중시해야 한다`고 생각했다.
また、アメリカの対外政策全般について回答者の65%が、ブッシュ
大統領が「あまりにも早急に軍事力を行使しようとする」と答え、
67%が「外交や経済的手段をもっと重視すべきだ」と答えた。

스티븐 컬 PIPA 국장은 "중간선거에서 외교정책이
핵심 쟁점이 되는 것은 드문 일"이라며 "유권자들이
군사력 의존도를 줄이고 `소프트 파워`를 더 중시하는
등 미국의 외교정책에서 큰 변화를 요구하고 있다"고
설명했다.
PIPAのスティーブン・カール局長は「中間選挙で外交政策が
争点の中心になるのはめずらしいことだ。多くの有権者が
軍事力への依存度を低め『ソフトパワー』をより重視することを
求めており、アメリカの外交政策の大転換を求めている
」と
分析した。

미국의 북한 문제 전문가들도 이날 북한 핵문제를
해결하기 위해서는 북한과의 직접 대화에 나서야
한다며 대북 특사 파견의 필요성을 강조했다.
1994년 1차 핵위기 당시 지미 카터 전 미국 대통령과
함께 방북해 김일성 당시 주석과의 회담에 배석했던
매리언 크리크모어 에모리대 교수는 이날 우드로
윌슨센터 강연에서 "카터 전 대통령의 방북으로
한반도의 전쟁 위기를 막을 수 있었다"며 북핵 위기
해결을 위해서는 북한과의 양자회담도 필요하다고
지적하고, 제임스 베이커 전 국무장관과 같은 인물을
대북 특사로 삼아야 한다고 주장했다.
アメリカの北朝鮮問題専門家らも同日、北朝鮮の核問題解決に
向け北朝鮮との直接対話に乗り出すべきだとして特使派遣の
必要性について強調した。1994年の核危機の際、ジミー・カーター
前大統領とともに訪朝し当時のキム・イルソン主席との会談にも
同席した現エモリー大教授のマリアン・クリックモア氏は、この日、
ウッドロー・ウイルソンセンターで講演を行い「カーター前大統領の
訪朝で朝鮮半島での戦争の危機を防ぐことができた」と述べた。
その上で、北朝鮮の核問題解決のためには北朝鮮との
直接会談も必要だとし、ジェームス・ベイカー前国務長官のような
人物を特使に任命すべきだと主張した。

이날 토론자로 참석한 돈 오버도퍼 존스홉킨스대
국제대학원 교수도 매들린 올브라이트 전 국무장관,
고이즈미 준이치로 전 일본 총리 등 김정일 위원장을
만났던 많은 사람이 그가 매우 융통성 있는 태도를
취했다고 전하고 있다며 부시 행정부가 "문제를 풀
수 있는 권한을 가진 유일한 정책결정자와의
대화를 꺼리는 건 어리석고 믿을 수 없는 일"이라고
지적했다.
同氏の講演にパネリストとして参加したジョンズ・ポプキンス大
高等国際問題研究大学院のドン・オバートファー教授もオルブライト
前国務長官や日本の小泉前首相など、キム・ジョンイル総書記と
実際に会談した多くの人々が、彼が非常に柔軟な態度を取ったと
伝えていることを紹介しながら、ブッシュ大統領が「問題を解くことの
できる権限を持った唯一の政策決定者との対話を忌避することは
愚かで信じられないこと」だと批判した。

(終わり)


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