日韓関係に関心を持つ「ヲタク」は、昨今、常に胸にモヤモヤする
ものを抱えて生活している。
それは、特に日本のメディアで目にし、耳にする韓国の話題が、
狭い特定の話題に偏り過ぎていることに大きな原因がある。
過去、韓国でどんなに対日感情が悪化した時でも、テレビニュースや
新聞報道とは異なり、例えば本屋さんに行けば、日本の漫画や小説、
日本紹介本、日本語の学習書が、相変わらず大きな比重を占めていた。
一方、ある時期の日本の書店では、どこをのぞいても、一番目立つ
場所は、嫌韓・嫌中本の類で溢れかえっていた。
昨今、その書店の状況が日本の新聞やメディア全体にも拡散している
ような気がする。
その一例として、例えば、2月25日夜現在、グーグルニュース検索の
ヒット件数で、「徴用工」「慰安婦」「竹島」の3つのキーワード
(多分に嫌韓のシンボル)が登場する記事数が、「韓国」関連ニュースの
総件数の実に4割を占めている。
一方、韓国のネイバーニュースでは、ほぼ同じ3つのキーワード
(多分に反日のシンボル)が「日本」関連ニュースの総件数に占める
割合は、ほどほどの(?)約1割。
韓国の対日報道にも様々な問題があることは知っているが、昨今の
状況を見る限り、日本の対韓(対北朝鮮、対中国も含め)報道の
方が、より深刻で危険な歪みを抱えていると考えざるを得ない。
日本のメディアは、世界で最多の日本語学習者人口を抱え、子ども
向けのアニメ放送には日本アニメが溢れかえり、さらには、毎年、
日本に対して巨額の赤字(部品・素材・生産設備の輸入など)を
記録し続けている、世界で最も日本をよく知る隣国を、もっと
もっと多面的に報道できないものなのだろうか?
(終わり)
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■국가대표2 「プロミス 氷上の女神たち」 2015年 〇〇〇--
(610)
2003年の青森冬季アジア大会に出場したアイスホッケー女子韓国
代表チームの活躍を題材に、大幅な劇的脚色を加え作られたスポーツ
映画。
粛清を避けるため脱北した元北朝鮮国家代表選手やショートトラック
出身の選手らからなる、急ごしらえの寄せ集めチームが、様々な
困難や衝突を乗り越えつつ、立派な国家代表チームに成長していく。
さらに、青森アジア大会では、脱北選手の妹が北朝鮮チームのエース
として登場し、南北に分かれた姉妹の対決シーンもあった(ここは
映画的脚色)。
△南北チームに分かれた姉妹の対話シーン(映画より)
空港で2人が姉妹の絆を確認するシーン(映画的脚色)では、素直に
目頭が熱くなった。
興行的には振るわなかった映画だが、楽しく見させてもらった。