ネット社会とは恐ろしいものである。(いや、本当に恐ろしいのは
「ヲタク」のパパラッチ気質か?)
「ヲタク」は、Daum地図とNAVER地図のストリートビューを駆使し
ながら、ムン・ジェイン大統領のヤンサン市の自宅とおぼしき邸宅を
探し当ててしまった。
△Daum地図(2016年1月撮影)より
おそらく、その邸宅前の犬小屋からこちら(撮影車)を見ている白い
韓国犬が、韓国のファーストドッグ(?)、マルに違いない。
△Daum地図(2016年1月撮影)より
マルとおぼしき白い犬は、Daumの撮影車にもNAVERの撮影車にも
気づき、ちゃんと車のカメラに警戒の視線を向けていることがわかる。
△NAVER地図(2016年11月撮影)より
ちなみに、2017年5月21日付の関連報道(京郷新聞)の画像と
見比べて見るに、この犬がマルであり、邸宅がムン大統領の自宅で
あることは、ほぼ間違いない。
△ヤンサン市の自宅でムン大統領とじゃれるマル(京郷新聞5月21日)
マルは、慶尚南道ヤンサンの地で大統領の自宅を守る、頼もしくも
愛らしい番犬なのだ。
(終わり)参加カテゴリ:地域情報(アジア)
■'마루' 쓰다듬는 문재인 대통령
梁山市の自宅で愛犬マルをなでるムン・ジェイン大統領
(ニュース1 5月21日)
문재인 대통령이 21일 오후 경남 양산 매곡마을 사저에서 풍산개 '마루'를
쓰다듬고 있다. 문 대통령은 사저에 머무르며 정국 구상과 휴식을 취하고
오는 23일 김해 봉하마을에서 열리는 노무현 전 대통령 8주기 추도식에
참석할 예정이다.
ムン・ジェイン大統領が21日午後、慶尚南道ヤンサン(梁山)市梅谷村の
自宅で豊山犬(韓国犬)のマルをなでている。ムン大統領は自宅で休息を
取りながら政権構想を練り、23日には、金海市のポンハ村で開かれる
ノ・ムヒョン前大統領の8周忌追悼式に参列する予定だ。
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ムン大統領が、大統領当選後、最初の休暇をヤンサン(梁山)市の
自宅で過ごしているとのこと。
ヤンサン市は、プサン市の北部に隣接する人口約30万の小都市。
退任後はこのヤンサン市の自宅で余生を過ごすと公言しているムン
大統領だが、在任中も、たまには骨休めに訪れることになるのだろう。
それにしても、愛犬の豊山犬マルは、今後、どこで暮らすことになる
のだろう?
関連報道を待ちたいところだ。
(終わり)
■여야 원내대표에게 줄 인삼정과 담는 김정숙 여사
与野党院内代表にお土産、高麗人参の甘露煮を箱につめる大統領夫人
(連合ニュース 5月19日)
문재인 대통령 부인 김정숙 여사가 19일 낮 청와대 상춘재에서 열린
여야 5당 원내대표와 첫 오찬 회동에서 참석하는 원내대표들에게
선물할 손수 만든 인삼정과를 정성스럽게 그릇에 담고 있다.
キム・ジョンスク大統領夫人が、19日午後、大統領府の常春斎
(迎賓館)で開かれる大統領と5人の与野党院内代表らとの初めての
昼食会合で、お土産として贈る高麗人参の甘露煮を箱に詰めている。
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これぞまさしく韓国版内助の功、と言ったところか。
実は「ヲタク」は、このフォトニュースを通じて初めて「인삼정과」
(人参正果)のことを知った。
人参正果とは、高麗人参の甘露煮のことだ。
(終わり)
△民主化運動記念式を題材にした時事漫画(5月19日付京郷新聞)
「あのような悲痛な事件が二度と繰り返されないようにする。
国民の命と尊厳を天のように尊重する。それが国家の存在価値。」
そうだ。
これが国らしい国だ。
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民主化運動記念式でのムン大統領の演説の中で「ヲタク」が着目した
フレーズが、京郷新聞の時事漫画でも取り上げられていた。
韓国を「나라다운 나라(国らしい国)」として未来につなげていく
諸改革は、今まさに緒(ちょ)に就いたばかり。
現在のところ、メディアを通じて報じられている新政権の動きとしては、
次のようなものがある。
開かれた大統領府作り。
特定地域や特定人脈・学閥などに偏らない政権人事。
国定歴史教科書の廃止。
公共部門における非正規労働者の正規職転換。
そして、財閥の横暴を抑制する公正取引委員会の機能強化。
加えて、公訴権と捜査権を独占し強大な政治権力として韓国社会に
君臨している検察機構の改革。
国家情報院(情報機関)の国政への組織的介入の根絶。
民主化運動の精神を憲法前文に掲げるための憲法改正。
外交的には、朝鮮半島の緊張緩和に向け、日本を含む関係各国との
関係修復、強化。
・・・等々。
政権交代を実現させた新政権としては、これからが正念場である。
果敢にしてかつ慎重な政権運営が求められる。
万が一、性急に結果を求めるあまり、理念や理想が先走りし、空回り
するようなことにでもなれば、国民の支持は一気にしぼみ、失望や
反発が強い揺り戻しとなって襲ってくることは目に見えている。
ムン政権には、ぜひ、国民多数の声を背景にした民主的な諸改革を
一歩一歩着実に実現させていってほしいものである。
「ヲタク」も隣国から熱いエールを送り続けたい。
(終わり)
5月18日、光州市で開催された民主化運動記念式の様子を伝える
KBSの放送で、画面右下の小窓の中で手話通訳をしていた女性が涙を
ぬぐう場面が放送され、話題を呼んでいる。
手話通訳士が主人公になったニュースはめずらしい。
式典の中で、今から37年前の5月18日、戒厳軍の銃弾に父親が倒れ
この世を去ったその同じ日に、この世に生を受けたある遺族の女性が
亡き父親に向けた追悼の手紙を朗読した。
この朗読に涙を流すムン大統領の姿も放送で流れた。
朗読を終え舞台を去ろうとする女性を、最前列に座っていたムン
大統領が舞台に上がり呼び止め抱擁した。
通訳士が涙を流したのは、まさにその時だった。
放送終了後、KBSのインタビューを受けた通訳士の女性は、「自分も
父親がいないので、自然と感情移入してしまった」と語った。
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■5.18 기념식, 수화 통역사도 울었다
光州民主化運動記念式、手話通訳士も泣いた
(東亜日報 5月17日)
문재인 대통령이 18일 5.18 민주화 운동 기념식에서 한 유가족의
추모사에 눈물을 흘린 가운데, 같은 시각 수화 통역사도 눈물을
흘려 화제다.
ムン・ジェイン大統領が18日、光州民主化運動記念式で遺族の
追悼メッセージに涙を流した時、同じように手話通訳士も涙を流し
話題になっている。
-以下省略-
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全員ではないにしろ、多くの国民に感動と涙のカタルシスを与える
ことのできる政治とは、外国から見ていても実にいいものだ。
(終わり)
■엄마 껌딱지
お母さんのひっつき虫
(連合ニュース 5月17日)
17일 강원 강릉시 경포 습지에서 태어난 지 며칠 되지 않은 흰뺨검둥오리
새끼들이 어미 곁에 바짝 붙어 이동하고 있다.
17日、江原道江陵市のキョンポ(鏡浦)湿地で生まれて間もないカルガモの
ヒナたちが、母親にぴったりとくっついて移動している。
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日本でもなじみ深いカルガモ親子の様子だが、ここで、こだわり
たいのはカルガモ親子ではなく、「껌딱지」という韓国語表現。
「껌딱지」とは、本来、靴底などに「ひっついて離れないガム」を
意味し、あまりきれいな言葉ではない。
ここでは「ひっつき虫」と訳してみたがどうだろう?
(終わり)
いきなり抽象的な話題になるが、「ヲタク」は、今でも東洋的な
人権思想、民主主義思想の粋(すい)が、朝鮮王朝末期に東学が唱えた
「인내천(人乃天/人すなわち天)」の漢字三文字に結晶していると
考えている。
△光州市で記念演説を行うムン大統領(ニュース1)
2017年5月18日、光州民主化運動記念式典におけるムン新大統領の
演説(録画)を聞いていた「ヲタク」は、次の一説を耳にした瞬間、
東学の「人乃天」思想を想起せざるを得なかった。
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국민의 생명과 사람의 존엄함을 하늘처럼 존중하겠습니다.
저는 그것이 국가의 존재가치라고 믿습니다.
(ムン新政権は)国民の生命と人間の尊厳を「天」のように尊重します。
私は、それが国家の存在価値だと信じます。
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おそらく、現代韓国社会の民主主義思想の底流部には、西欧からの
借り物ではない、土着の人権思想がしっかり流れている。
正直、韓国の熱狂的な大衆運動に付和雷同的な危険性も感じている
「ヲタク」が、それでも、韓国の民主主義獲得の歴史を尊敬する
理由が、そこにある。
(終わり)
以前にも、当ブログで紹介したことのある順天市の楽安邑城民俗村。
△グーグルマップより
今回、関連のフォトニュースをながめながら、「ヲタク」の頭にふと
思い浮かんだのが、「韓国の白川郷」というフレーズだ。
日本の白川郷と韓国の楽安邑城とでは、その成り立ちも村のたたずまいも
家屋の構造も全く違っている。
しかし、「ヲタク」は、この楽安邑城に近代以前の朝鮮半島の農村の
原風景を見るような思いがするのだ。
行ったことも、ましてや住んだこともない村なのに、写真を見る
だけで、なぜか郷愁にも似た懐かしい感情がわいてくるところに、
白川郷との共通点があるのかもしれない。
いまだ実現していない楽安邑城訪問だが、ぜひ、一度は訪れてみたい
観光スポットである。
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■시간이 멈춘 낙안읍성
時間が止まった楽安邑城
(中央SUNDAY 5月14日)
옹기종기 모여 있는 초가지붕과 사립문이 정겨운 마을. 하루의 시작을
알리는 수탉의 ‘꼬끼오~’ 소리에 굴뚝에서 밥 짓는 연기가 피어오르는 동네.
시간이 멈추어 버린, 낙안(樂安)읍성이다.
大小の草ぶきの家と柴の門が不ぞろいに立ち並ぶ昔のままの村。1日の
始まりを告げるオンドリの鳴き声が聞こえ、煙突からはご飯を炊く煙が
立ち昇る。時間が止まってしまった楽安邑城の城内の様子だ。
-以下省略-
(終わり)
先日、所要で福岡市内の某大型公共施設を訪れる機会があった。
館内では、改装工事中の区域が立入禁止になっていた。
注意書きは4か国語表記だ。
しかし、よく見ると韓国語は通じるレベルだが、中国語はデタラメだ。
英語も一部、おかしいのではないだろうか?
福岡市内では、こうしたいい加減な4か国語表記がけっこう目につく。
一体、何のための4か国語表記なのだろうか?
いかがわしい外国語は、単に意味が通じないだけではなく、目にする
者に無用の不信感や不安感を与え、関係施設やイベントの信用を
落としてしまう。
福岡県民として、少し心配になる。
ここでは、参考までに、韓国とアメリカ、中国の実際の安全標識の
イメージについてリンクしておく。
○韓国............「건설안전표지판<建設安全標識板>」(NAVERイメージ検索)
○アメリカ......「Caution construction area」(Google イメージ検索)
○中国...........「安全標識牌」(百度イメージ検索)
(終わり)
5月15日は、韓国で「스승의 날(先生の日)」。
全国の学校、教室で先生に感謝する様々なイベントが行われたよう
だが、ニューシス(韓国の新興通信社)がプサンの保健高校で行われた
ユニークなイベントについて報じていた。
同校の足裏マッサージ部の部員らが、先生たちに足裏マッサージを
してあげる感謝イベントを開いたとのこと。
報道写真を見る限り、痛くて顔をしかめている教師は1人もいない。
もしかすると、韓国でも関心を集めている反射療法(발반사요법/
リフレクソロジー)とは、「ヲタク」が想像する「足つぼマッサージ」
とは全く異なっているのかもしれない。
いずれにしろ、ここでは、部員らのさらなる技量向上(?)を応援
する意味で、関連記事を翻訳練習させてもらった。
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■기발한 스승의날 감사행사 연 부산학생들
ユニークな「先生の日」感謝イベントを行ったプサンの高校生たち
(ニューシス 5月15日)
스승의 날인 15일 오전 부산 해운대구 성심보건고에서 발반사
동아리 학생들이 존경의 뜻을 담아 교사들을 대상으로 발
마사지를 하고 있다.
先生の日の15日午前、プサン市海雲台区の誠心保健高校で、
足裏マッサージ部の部員たちが感謝の意味を込め教師らの足裏の
つぼをマッサージしている。
(終わり)
それぞれ時代と場所は違えども、中国の紫禁城、韓国の大統領府、
そして日本の平等院や金閣寺には、ある想像上の生き物の像が共通して
建っている。
また、現代日本においても、10円硬貨には非常に小さく、1万円札には
大きく、この想像上の生き物が描き込まれている。さらに、各種の
賞状の縁にもこの生き物が描かれることが多い。
さて、東洋3国で篤い信仰を集める、その生き物の名前とは?
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■다시 펄럭이는 청와대 봉황기
再びはためく大統領府の鳳凰旗
(連合ニュース 5月10日)
문재인 대통령이 제19대 대통령으로 취임하는 10일 새 주인을 맞이하는
청와대에 그간 대통령의 부재로 내려져 있던 봉황기가 다시 게양되어
펄럭이고 있다.
ムン・ジェイン大統領が第19代大統領に就任する10日、新しい主人を
迎える大統領府に、この間、大統領不在により降ろされていた鳳凰旗が
再び掲揚され、はためいている。
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答えは、鳳凰である。
上記記事にある通り、韓国では大統領府に鳳凰像が建っているだけでは
なく、鳳凰が大統領の象徴として大統領旗にも描かれている。
△大統領府噴水台公園の鳳凰像(東亜日報より)
元来、鳳凰とは、徳の高い天子が出現するとこの世に現れるとされる
中国の伝説的霊鳥。
(終わり)
韓国では一般に宗教団体の社会参加が盛んである。
特にカトリック教会は、その献身的な実践を通じ、弱者や民主化運動の
守護者として韓国社会で広く尊敬と信頼を集めている。
韓国のムン(文)新大統領も、プサン市の影島で、戦争難民家庭の
子どもとして貧しい生活を送っていた小学生の頃、地域のカトリック
教会から様々な支援を受けた。
彼が、母親の勧めで洗礼を受け信者になったのも、ごく自然な流れ
だったことだろう。洗礼名はティモテオ。
△ムン少年が通った影島のカトリック教会の現在の様子(Daum地図より)
熱心なカトリック信者として知られるムン大統領だが、おそらく、
彼の信仰心の基盤には、故郷を失った貧しい親子や官憲に弾圧される
民主化運動の活動家らに、暖かい手を差し伸べてくれた人々に対する
感謝の気持ちがあることは、容易に想像できる。
ここでは、その一端がうかがい知れる関連記事を一部、翻訳練習
させてもらった。
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■[2017 시민의 선택]
연탄 배달로 생계 꾸린 어머니·동생 뒷바라지한 큰누나
…최루탄 닦아주던 여학생, 평생 ‘든든한 조력자’로
[2017 市民の選択]
練炭配達で生計立てた母親・弟の大学進学助けた姉
...催涙弾の粉をふき取ってくれた女学生が生涯の頼もしい伴侶に
(京郷新聞 5月10日)
-略-
7세 때 부산으로 이사한 무렵부턴 어머니 강한옥씨(90)가 연탄 배달을
하고, 좌판에서 구호물자를 팔며 생계를 꾸렸다. 어머니도 아버지처럼
세상을 요령 있고 억척스럽게 살아갈 만한 분은 아니었다고 한다. 바쁜
어머니를 대신해 초등학생이던 문 당선인이 성당에 가서 우유, 강냉이빵
등 구호품을 얻어왔다.
7歳の時、プサンに引っ越した頃から、母親のカン・ハノクさん(90)が
練炭配達をし、道端の腰掛け台で救護物資を売りながら糊口をしのいだ。
母親も父親同様、人を押しのけながら要領よく世間を渡れるようなタイプ
ではなかったという。忙しい母親の代わりに小学生だった文大統領が
カトリック教会に牛乳やコーンパンなどの配給品をもらいに行った。
-略-
(終わり)
「ヲタク」は、チョビチョビ中国語も学んでいるが(中国語検定3級)、
まだまだ中国メディアの記事を読みこなすほどの実力はない。
△百度検索より
それでも、今回の韓国大統領選の結果について報じる中国メディアの
報道を通じ、多くの中国人が「難民之子(朝鮮戦争の難民2世)から
大統領に」なった文氏の苦難と成功の人間ドラマに強い関心を寄せて
いることくらいは実感できた。
目下、韓中両国は、在韓米軍へのTHAAD(終末高高度防衛)ミサイル
配備問題でギクシャクしている。
しかし、今回の韓国の大統領選挙をめぐっては、国家間の関係とは
全く別の次元で、民主主義国家・韓国の新大統領に「共感」を感じ、
政治という人間の営みに「希望」や「勇気」を見出した中国人も
少なからずいるのかもしれない。
(終わり)
メディアで使われる近現代の言葉に限って言えば、韓国語の漢字語や
漢字使用法の95%以上は日本語と共通している。(中国語の場合は
30%以下?)
これは長年、韓国語を学んできた「ヲタク」の印象だ。(中国語に
ついては中国語検定3級の実力での印象)
だから、日本語の漢字語や漢字使用法と異なる韓国語の漢字語に
出くわしたりすると、ついつい気になってこだわってしまう。
場合によっては、漢字自体は理解できても、その漢字が意味する
ところがよく理解できず、インターネットで調べて確認すること
にもなる。
たとえば、第19代大統領選挙をめぐる韓国メディアの報道で、次の
ようなフォトニュースに出くわした。
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■구룡마을 상황실에 마련된 투표소
九龍マウル、状況室に設置された投票所
(連合ニュース 5月9日)
9일 서울 강남구 구룡마을 상황실에 마련된 개포1동 제5투표소에서
유권자들이 투표를 하고 있다.
9日、ソウル市江南区九龍マウルの状況室に設置された開浦1洞
第5投票所で有権者らが投票している。
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問題は、このニュースに登場した「상황실(状況室)」なる施設。
日本語に直訳しても、漢字を元に狭い意味での理解は可能かもしれ
ないが、「状況室」が具体的にどんな施設なのかまでは伝わらない。
「ヲタク」自身、韓国の「状況室」については何も知らなかった。
そこで、調べてみた。
△九龍マウル「状況室」(Daum地図 2012年5月撮影)
どうやら、韓国語の漢字語で言う「状況室」とは、主に災害地域などに
臨時的に置かれる施設で、現場において正確な状況(情報)を迅速に把握し
的確な支援を実施するための「支援センター」くらいを意味するらしい。
「緊急対応センター」、「危機管理センター」などと訳すことも可能だろう。
△九龍マウル「状況室」(Daum地図 2012年5月撮影)
韓国でも最大規模のスラムである九龍マウルの場合、毎年のように
大小の火災事故が発生しているので、有事に備え、こうした「状況室」
(支援センター)が常設されているのだ。
△「状況室」前から眺めるマウルの様子(Daum地図 2012年5月撮影)
だから、結論的に書けば、上記のニュースなどの場合は、「状況室」を
「支援センター」くらいに訳しておくのが妥当だろう。
(終わり)