あれー、おかしいなぁ。
小説はそれなりに終盤も面白かったのだけど、映像にすると、全然ダメだ。
( 城平京 『虚構推理』 感想 )
演出そのものがどうみていちゃちい。
そもそも、鋼人七瀬の顔を潰された姿が映像的にはNGだよな。
琴子の「虚構推理」の過程を逐一、映像で説明していくのは、その意図とは完全に逆に、小説の面白さを損なってしまっている。
あのあたりは、まさに、なんか琴子がもっともらしいことを立て続けに提案していく様、畳み掛けていく様子が、「虚構推理」という虚構を本物の推理のように錯覚させていくところにあるのに。
それを、その琴子が方便としてでっちあげた「虚構」をバカ丁寧に説明してしまっては、しかもネットの「ななし」たちからのレスポンスまでバカ正直に描いてしまったら、虚構の「ウソっぽさ」の方が際立ってしまう。
ということで、この作品、映像化は完全に失敗だな。
というか、物語の展開の妙を楽しみたかったら、原作を小説として、絵なしで読め、ということ。
まぁ、マンガもあるみたいだけど。
でも、「考える」という行為を使ったゲームである「騙し合い」については、徹底的に「内省」として黙読で楽しむべきなんだな、というのを痛感させられた。
小説はそれなりに終盤も面白かったのだけど、映像にすると、全然ダメだ。
( 城平京 『虚構推理』 感想 )
演出そのものがどうみていちゃちい。
そもそも、鋼人七瀬の顔を潰された姿が映像的にはNGだよな。
琴子の「虚構推理」の過程を逐一、映像で説明していくのは、その意図とは完全に逆に、小説の面白さを損なってしまっている。
あのあたりは、まさに、なんか琴子がもっともらしいことを立て続けに提案していく様、畳み掛けていく様子が、「虚構推理」という虚構を本物の推理のように錯覚させていくところにあるのに。
それを、その琴子が方便としてでっちあげた「虚構」をバカ丁寧に説明してしまっては、しかもネットの「ななし」たちからのレスポンスまでバカ正直に描いてしまったら、虚構の「ウソっぽさ」の方が際立ってしまう。
ということで、この作品、映像化は完全に失敗だな。
というか、物語の展開の妙を楽しみたかったら、原作を小説として、絵なしで読め、ということ。
まぁ、マンガもあるみたいだけど。
でも、「考える」という行為を使ったゲームである「騙し合い」については、徹底的に「内省」として黙読で楽しむべきなんだな、というのを痛感させられた。