BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ぼくたちは勉強ができない 第163話 『[x]= 文学の森の眠り姫編④』 感想: どんどん文乃の恋愛日記文学になりつつあるw

2020-06-22 11:29:02 | ぼく勉
予想していたことではあるけれど、もう、ひたすら文乃の独白で埋まっていく、少女漫画展開。

今回なんか、ただただヴァレンタインのチョコを成幸に渡すか渡さないか、って、一人でモジモジ、イジイジしていただけで終わってしまったものねw

むしろ、理珠とうるかのヴァレンタイン・アタックが直球過ぎて、あの二人、脇役に収まるとわかってしまっているからだろうけど、むしろ、今まで以上にアグレッシブでビックリ。

まぁ、それも、文乃との対比を明確にするためなんだろうけどね。

その分、文乃は自分の中で悶々とあれこれ考えてしまう。。。

ホント、全編にわたり、文乃の内面の告白ばかり記されるから。

むしろ、その結果、成幸の気持ちも全くわからないw

いや、これは、理珠編とは結構大きな違いで、一応、あの時は、関城の家族の問題を前に、成幸と理珠で一応、コミュニケーションしながら、共同作業としてあたっていたじゃない?

で、その分、二人のやり取りから成幸の気持ちを推し量ることもなんとなくできたけど。

文乃編では、成幸はひたすら文乃のお助けマンに徹してしまっているから、彼の内面の動き、とりわけ恋心なんて、まったくわからない。

裏返すと、文乃の恋愛一人芝居にも見えてくるわけで。。。

結局、ヴァレンタイン・イベントにしても、なぁなぁなまま、成幸にチョコをわたしただけだし。

もちろん、文乃的には、川に流れたチョコを、自分の代わりに飛び出して取り戻してきた成幸に胸がキュンキュンなわけだけどw

でも、それは、あくまでも文乃の恋愛ゲージがどんどん上がっていく、という描写でしかない。

はたして、どのタイミングで、成幸との対話が生じるようになるのか?

本編の展開通り、恋愛問題とか乙女の気持ち問題とかいいながら、一般論で切り出しそうな気もするけれど、しかし、その手はすでに理珠が「恋愛ゲームをやりましょう!」といって使ってしまっているんだよね。

なので、文乃ルートでは、文の独自の、成幸に自分のことをきちんと意識させるイベントが必要になるわけど。。。

それはいつなのか?

やっぱり、受験本番ってことになるのかな?

もちろん、足の怪我がいつ治るのか次第の展開でもあるのだけど。

さてさて。。。

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グレイプニル 第12話 『約束の場所』 感想: ほのかに抱くカイトの愛の重さがどうみても悲劇の連鎖の発端だと思うのだけど…

2020-06-22 01:35:08 | グレイプニル
修一の山田塾の仲間たちの関係をすでに知ってはいたけれど、改めてこのカイトの手によって、愛子に成り代わったほのかを絞殺する、という展開は、なかなかに無理があるな。

多分、原作だと、白黒の漫画ということもあって、淡々と猟奇的なことを行っても、小回りを含めて時間の引き伸ばしやタメを加えることができるので、それほど違和感はないけれど、アニメのように色がついて、動きが連続して行われてしまうと、いや、さすがにカイトの判断、早すぎるし、常軌を逸している、という感じしかしない。

今回のエピソードだと、なんかほのかが異常者扱いされているわけだけど、ほのか(見た目は愛子)を殺している時点で、カイトも十分、異常者でしょ。

で、もともと事件の発端になった愛子の自殺にしても、正義感を振りかざしたはてに起こした自殺となると、愛子の神経も尋常ではない。

いや、死ぬところまでは行かないでしょ、さすがに。

・・・って、思うと、もしかして、山田塾に集められた子どもたちって、両親が共働きで預けられた、という理由も含めて、すでに子どもの頃に、何らかの心理的障害を抱えていた子どもたちだった?という気がしなくもない。

確か、エレナがクレアに話していたはずだけど、彼女たちの両親にしたって、議員?をしている父親は不正をしていて、母親は会社の若い社員と不倫をしていたということだったはず。

で、それを理由にエレナは両親を殺した、というのだから、エレナにしても相当、精神を病んでいる。

そういう意味では、直人と修一は、冷静な男子だった、ということになるけれど。。。

まぁ、だから、修一とのコンビを解消せざるを得なくなった――修一の記憶はエレナに消されている――エレナが、修一の代わりに選んだパートナーが直人になったのだろうけど。

それにしても、いまさらながら驚いたのは、カイトがほのか(見かけは愛子)を殺したのって、数ヶ月前のことでしかない、ということ。

となると、それから1-2ヶ月の間に、修一はエレナとともにコイン集めに関わったけど、その過程で、100枚のコインを集めた、あるいは集めそうになったカイトと多分、揉めて、その結果、何らかのダメージを受けてしまい、エレナによって記憶を消されるようになった、ということなのだろうな。

で、その記憶を消された時点から、それほど時間が経っていないところで、今度はクレアと出会って(第1話)、再び、コイン集めに関わるようになった、ということのようで。

想像していた以上にせわしない。

いや、だって、その数ヶ月の間に、円や小柳のようなコイン集めのグループがつくられていったわけでしょ。

もちろん、愛子が自殺してほのかが入れ替わる随分前からコイン探しゲーム自体は始まっていたのかもしれないけれど。。。

このあたりは、原作も含めて、時間の流れに疑問を感じるところ。


あと、この12話の時点では、愛子が自殺した理由については、まわりからのいじめだったのだろう・・・ぐらいの理由しか明かされていないわけだけど、

このあと、物語が進んでいくと、カイトの口から、どうやらクレアが、悲劇の発端を引き起こした・・・的な発言がされるんだよね。

となると、自然に考えると、愛子が自殺する最大の理由を作ったのがクレアになり、そのクレアを問い詰めるために、記憶を失う前の修一がクレアの首を占めようとしていた、というフラッシュバック場面につながるようにも思えて。

もっとも、このあたりの「修一の消された記憶のサルベージ」は今まさに、原作で試みようとしていることだから、原作の55話以降で明らかにされていくことなのかもしれなくて、ちょっとドキドキしている。

これまでのクレアの「悪魔」的行動からすると、愛子を直接いじめるのではなく、愛子が構造的にいじめられるように仕向けたり、あるいは、自殺を選択せざるを得ない状況を作り出したのがクレアだった、ということになりそう。

であれば、カイトがクレアを見て「悪魔め!」と言ったのも理解できる。


ということで、この終盤になって一気に山田塾の「起源の物語」にまで触れてきたわけど、これ、次回でアニメは終わりなのかな?

ここまできたら、『進撃の巨人』ではないけれど、丁寧に最後まで映像にしてほしいと思うけど、無理なのかな。

せめて2クールまでやってくれると、物語の全貌がだいぶはっきりしてくると思うのだけど。

というか、やっぱり、今の化け物になったカイトと、直人や修一が再会するところまでは見てみたいのだけどな。。。

そういう意味で、次回、どこまで描くのか、楽しみではある。

この先の展開が、だんだんと心理ホラーになっていくことを思うと、夏にかけて2クールやってくれるとちょうど合ってると思うのだけど。

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