BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

月が導く異世界道中 第二幕 第24夜 『魔人VS.竜人』 感想: VSソフィア戦は、1期のほうが華があったね。

2024-06-18 22:47:36 | ツキミチ
うーん、VSソフィア戦については、1期のときのほうが見応えがあったかな、やっぱり。

最後に湖を生み出した、流星攻撃wのほうがなんかすごかった。

対して、今回のソフィアと真の戦いはとにかく地味。

まぁ、あれ、ここまでソフィアって雑魚だったっけ?と思うくらい真の能力がアガってしまったのがいけないのだけど。

それにしても、魔力の物質化って、もう少し魅力的に表現できなかったのかな?

ついでにいえば、その前のヒーロースーツもw

なんか、やっぱり2期は見せ方に外連味がないんだよな。

紙芝居を見ているような平面的淡白さ。

今回の、最後のソフィアの刀剣空間にしても、もっと奥行きのある魅力的な描き方はできたと思うんだけど。

つまり、ソフィアが言う通り、それなりに敵対者にプレッシャーを与えるだけの雰囲気を漂わせていると思わせるだけの描き方とか、できたと思うのだよね。

まぁ、イメージは、もちろん、Fate UBWだけどさw

なんか、それFate、パクってるよね?というのも含めて、とにかく表現が軽い。

なので、全然切迫感がなくて。

結構、ソフィアとの再戦は楽しみにしていたほうなので、この茶番のような描かれ方は、結構、残念。

真の弓矢の多重標的撃破が、鏑矢だったというのは、ちょっと納得してしまったけど、そこくらいだったかな、へぇ、って今回の戦闘で思ったのは。

まぁ、識vsランサー戦で見られたように、事前に真たちが、ルトから、ソフィアとランサーについて情報を集めていた、というのも戦いを有利に進めた理由でもあるのだろうけど。

で、結局、ソフィアってルトの手駒の一つだった、ってことでいいんだよね?

ソフィアの目が、ルトに筒抜けのカメラになっていたというくらいだから。

ただ、そのあたりの情報を全部知ったうえでソフィアを圧倒するのは、正直、主人公のする勝ち方ではないとも思ったりして、それも含めて、なんか期待していた再戦と違うなぁ、としか思えなかった。

「やり直しを求める」とエリスのようにいいたいところw

しかし、ランサーはランサーでチョロかったなぁ。

あれ、識が強かったのか、それともランサーが弱かったのか、判断に迷う。

なんか本当は、ランサーの相手を澪がして、澪が全部ランサーを食ってしまう、というオチが面白かった気がするけど、でもそれだと、響に身バレするかな、やっぱり誠に随伴するのは識だったのだろう、とも思った。

あとは、響がどんなちょっかいをクズノハ商会にするのか、気になる。

響にルトが力を与えていたのも気になるし。

ルトは何したいのだろうね?

ということで、次回の最終回をとりあえず待つ。

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響け!ユーフォニアム3 第11話 『みらいへオーケストラ』 感想2: なぜ真由は久美子に執拗に絡んで来るのか?それは彼女が久美子の欲望の塊イドだから。

2024-06-18 22:47:15 | 京アニ
最初の感想では書けなかったのだけど、今回のエピソードで一つ、あぁ、なるほどなぁと思ったシーンがあったので、そこをちょっと掘り下げて取り上げてみたい。

それは、いつもの校舎裏で久美子が一人で練習している場面に、真由がやってきて、また、「私ソロ辞退するから」宣言を持ちかけて去っていったところであり、その直後にたまたま(?)立ち聞きしていた奏が、逆に、あんな話聞くことな無い、そもそも真由はそんな気ないんだから、と返した場面。

あの場面を見返して、思いついたのが、

久美子 → 自我
奏 → 超自我
真由 → イド

という配置。

要するに、奏で真由は、久美子の心理的葛藤を読者や視聴者に向けて、目に見えてわかりやすくするために用意された、いわば久美子の分身のような存在であるということ。

久美子という「自我」は、
奏という正しさを統御する「超自我」と
真由という本音ただ漏れの欲望に火を付ける「イド」によって成立している。

で、久美子の心理を、この3人に振り分けることで、3期のユーフォのドラマは基本的に成り立っている。

裏返すと、結局、3期は、久美子の物語に終止する。

どうも私小説っぽくて、いまひとつドラマに欠けるのもそのせい。

単に吹奏楽部の演奏シーンがないのが、イマイチ感の理由ではない、ということ。

ひたする、久美子はどうしたいのか?というのを常に問い変える構図になっていて、それが、ちょっと疲れる。

いや、だって、少なくとも1期や2期のときは、部があって、先輩がいて、部内でのわだかまりがあって、麗奈がいろいろやらかして、久美子がそうしたあれこれを「皆家政婦は見た!」的な、本来関係ないはずのところからあれこれ発言して畳んできた話だった。

もちろん、久美子の手に負えず、事態の流れを見守るしかなかったことも多かった。

ただ、その分、久美子は好き勝手なことを言えたし、極論すると、久美子のいないところで、新たな問題が生じても、問題なかった。

つまり、久美子は自由に動けていた。

ところが、3年になって部長になると、彼女自身が、吹奏楽部をマネジメントしなければならない立場になってしまい、基本的に、個人的見解を挟み込む余地がなくなった。

まぁ、だから多分、久美子は久美子で、実はとても窮屈な思いをしていた。

その久美子の窮屈さを表すために用意されたのが、真由と奏だった、ということ。


この見方が妥当と思われるのは、実このトライアングルに、麗奈ですら全く関与できないところからわかる。

なぜなら、麗奈は、ある意味イドだけが突出した「子ども」のままだから。

むしろ、作中の三大演奏達人と思われる、みぞれ、麗奈、サファイア、の3人ともが、基本的には、このイドが突出したまま今に至っている人たち。

いわゆる「天才」。

もともと才能があって、その才能を素直に修練によって延ばしてきた結果、自分の願望と自分という存在が矛盾なく成立している人たち。

その代償として、彼らは大なり小なり、自分以外の人たちとの接し方に難を抱える。

みぞれは希美がいなければ外部とコミュニケーション取れなかったし、

麗奈は久美子と仲良くならなければ、今のように吹奏楽部で活躍できてはいなかっただろうし、

サファイアにしても、久美子たちと吹部初日に友好関係を築けたからこそ、破綻する機会に至らずに済んだ。

葛藤があったとしても、自己完結的に解決できてしまうのが彼女たち。

なので、麗奈は、久美子に進路のことを質すことしかできず、なんら有効なアドバイスも助力もできなかった。

まぁ、要するに、久美子の場合、絶対的に先輩という、あからさまにレイヤーの違う他者が必要だった。

それが最上級生の3年になって皆無になったところで、作劇上の都合から、やむなく登場させられたのが黒江真由、という異物だった、ということなんだろうな。

黒江、って、きっと、冗談抜きに「黒い久美子」、「闇落ちした久美子」だったんだよ。

この「闇落ち久美子」たる真由が、ひたすらホラーのように、久美子に対して、何、気取ってんだ、おめぇ、さっさと本心明かしちまえよ、ホントは功労者の自分がソロ吹きたいんだろ?、って悪魔の囁きを続けることになった。

部長という体面を重視して、北宇治は実力主義という原則に固執する久美子の心を折ろうとしてきた。

で、真由がそういうイドを演じることになった手前、むしろ、正しさの正しさを補強するために発言する役割を担うことになったのが奏だった。

なので、久美子が高2のときはやたらと手のかかる後輩だった奏が、学年が一つあがったシーズン3では、むしろ、久美子をからかいつつも久美子の完璧は補佐役を務めることになった。

まぁ、要するに、久美子におとされちゃってたわけだけどw

ただ、それは奏の内面の変化だけでなく、真由という、ホラーな久美子のイドが登場した手前、バランスを取るためにも必要な役割だった、ということになる。

それが、冒頭指摘した、校舎裏での、久美子、真由、奏、の3人の協演シーンだったということ。

まぁ、こういう構図がずっとあったから、3期の物語って今ひとつ面白みに欠けるような気がしたんだな、と改めて痛感。

そりゃ、久美子の心理描写、私小説に特化してたら、サプライズのあるドラマなんて起こりませんよ。

なので、そうなると、この久美子の黒いドッペルゲンガーたる真由との決着は避けて通れないだろうし、その結果が3期の山場ということになりそう。

そりゃ、演奏シーンがないはずだよね。

物語の根幹が、演奏ではなく、久美子の成長にあるのだから。


となると、真由問題を強制的にでも解決したところで、多分、ほぼ自動的に、久美子の卒業後の進路も決まるのだろうな。

でもさ、それももうほとんど想像がついて、演者にならないなら、久美子は、指導者の道を歩むしかないじゃん。

まさに、ハーモニー=調和をいかにして調達するか、そこに尽力する存在。

まぁ、だから、なんだかんだ言って3期になって、久美子と滝が二人で話をする機会が増えたのだろう、と納得してきた。

こんなふうに言ったら多分麗奈は起こりそうだけどw、多分、久美子が取るべき役割は、滝のなくなった奥さんがやろうとしていたこと。

「賽の河原の石」ではなく「人」を扱う仕事。

ありていに言えば先生なんだろうな。

ちょっとそのオチはさすがにちょっと萎えるところもあるけれど。

でも、あの関西大会前の演説ができてしまう久美子は、類まれなるそのバフを通じて、指導者になるのが適している、ということで。

多分、その指導者としての才覚を久美子自身に確信させる障害として用意されたのが、真由という困った迷い猫のような転校生だったということなのだろう。

まぁ、だからといって、真由がウザいのは変わらないのだけど。

久美子はどうやってあの真由の頑なさを解決するのだろうね?

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転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第12話『ロイドの答え』 感想: キレイに畳んだ1期の締め回w これは2期も楽しみだ!

2024-06-18 22:47:04 | 第七王子
そうかー、ギザルムの最期は、黒死玉でロイドに致命傷を与えようと思ったけど、あっさり、ぽすっとロイドに消されてからの出来事だったかw

なんか、虫みたいに指でつままれて潰されれた、って記憶しかなかったけどw(←ヒドイw)

なんだ、このときからまんまベジータだったわけね。

原作最新話の感想と思わずシンクロしてしまって笑ったw

ていうか、凄いな、このシンクロぶりも。

で、無事、ギザルムを討伐したあとに控えるのは、まさに戦闘の事後処理としての暗殺ギルドの扱い。

もちろん、暗殺ギルドの面々が、ロイドに一生仕えます、叶わなければ打首でも構いません、という徹底した忠誠心を示すのは分かっていたけど、そのあたりは原作(コミック)通り、うまく再現していたね。

あー、でもさすがにシルファたちとのお風呂シーンは、フルチンでは無理だったかw

ま、それは一応、公序良俗のために、ということで。

しかし、あそこで、ロイドがレイにかけた言葉は、やっぱりよかったね。

ノロワレなんて自称しているうちは全然ダメだ、
お前らは可能性の塊だ、
その可能性をすべて解明して術式化するのが務めだ、

って、この先進むべき道をしっかり示してしまうのは、まさに王の振る舞いだよね。

シルファじゃなくても感涙すべきところ。

お姉ちゃんのアリーゼもニヤニヤがとまらない。

物語の開始当初は、ただの転生した魔術オタク、魔術バカと思われていたロイドだけど、正直、この暗殺者ギルド編で、彼自身もキャラとして「化けた」んだよね、実際。

ここまで、王の器を示すとは思ってはいなかった。

その上、実は、微妙にツンデレ属性入ってるしw

なんだよ、単に呪われの連中は「魔術研究の上で有用だから生き延びさせた」って。

そんな照れ隠しの言葉を、すでに忠臣筆頭になっているグリモが見過ごすわけもなくw

そういうキャラの掛け合いを通じた、ハートウォーミングな涙腺刺激性wの展開も、この暗殺者ギルド編から確立された、って感じだからな。

そういう意味では、順当に2期が決定したようで、素晴らしい。

いや、今回の最後にED(といっても楽曲としてはOPだけどw)が流れてセリフが全く聞こえなかったところ、あそこは、多分、ロードスト領の今後の運営について王の裁断がなされたところで、ロイドにとっては今後の活動拠点、というか秘密基地wになるところなので、実は極めて重要なのだけど、その部分を音声カットで流したのは、正直どうなの?と初見では思ったのだけど。

でも、2期があるというのなら、2期の冒頭は、まさに、あのEDのシーンを音声入りでちゃんと流すところから始まるのだろうな、と思った。

で、そこから、ギタン編が始まる。

ギタン編ってとにかく長いから2クールあってもいいくらいだけどどうするのだろう?

天使の話とか、神聖魔術の話とか、地下での争いとか、教皇周辺の人物紹介とか、とにかく、今回のVSギザルム編みたいにラスボス対決になるところまでにクリアしなくちゃいけないステージがたくさんあるから。

いや、むしろ、次は2クールでもいいけどねw

この作品は、今期の掘り出し物と思っているので、このまま長く続けていってほしいし。

原作ももう完全にフォローできてるしw

普通に考えてよく作り込まれた話だと思うから。

幸い、アニメの方も、原作というか、コミックの画力に負けない作画で全編頑張ってくれたから、動きをそのまま楽しめたし。

コミックは、しばしばコマの変化で、事態の変化の速度を表現したりするけど、アニメの場合は基本、常時動いているから、そのあたりで芝居の付け方が微妙に変わるのが面白いし。

それに、これはよくある表現だと思うけど、それぞれのキャラがCVを得て、生き生きと動くのがいい。

そういう意味では、キャスティングもよかった。

ロイド、グリモ、シルファは言うに及ばず、タオやバビロン、クロウも合っていた。

唯一ちょっと?だったのが実はレンだったのだけど、同じ時期に「このすば」のめぐみんもあったせいか、ちゃんと違いが強調されていてホッとした。

となると、ギタンは、やっぱり森川智之かなぁ?

彼以外、脳内再生できないんですけどw

イーシャとサリア(第四王女)も誰が演じるか気になるなぁ。

イーシャは実際、歌うからなぁ。

とにかく、今から2期が楽しみだよw

ということで、途中から2期への期待ばかり書いてしまったけど、とにかく、この作品はいい!、ってことで。

キャラがいいし、それを支えるキャラデザもいい。

ハートウォーミングなプロットもいい。

そのくせ、最後まで、第七王子の、ギザルムも驚いた、あの無尽蔵の魔力量はなぜ?という疑問がずっとついて回るし。

一つ難点があるとすれば、今後も魅力的なキャラが増えてくるのはいいのだけど、その分、ロイドのラスボス戦が始まる前の露払いのような部下どうしの戦いが増えていって、そのため、物語の速度がおちていくことなのだけど、でもまぁ、そのあたりを心配しなくちゃいけないのは、多分、3期とか4期の頃だろうから、それまではまぁ不問でいいと思う。

久しぶりにバランスの良い作品に出会えた、今期の掘り出し物w

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ワンピース-ONE PIECE- 第1117話 『も』 感想: 「Dの一族の中に…も…」何がいる(ある?)と言うんだ、ベガパンク!?w

2024-06-17 22:18:44 | ワンピ
肝心なところが伏せ字になってしまったw

にしても、前回の最後でレイリーが言っていた、皆まで喋るな、ベガパンク、若者からロマンを奪うんじゃない!というのを実現したのが五老星というのも、なんとも因果なもので。

ただ、レイリーが知っていたということは、きっとヤマトも「おでん様の日記」を見て知っていた、ってことなのだろうな。

ということで、いろいろとわかり始めてきた。

あと、コビーたち海軍若手の方からも「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」の意味を想定し始めたのも面白い。

さすがに赤犬サカズキは知っていたようだけど、コビーたちのような新世代の海軍実力者たちが、その事実を知ったとき、どう動くのか、は気になるね。

まぁ、普通に考えて、ルフィとコビーたちが最終的には共闘することになるに決まってるんだけどねw

その場合、端的に、若者が老害を倒す、って絵面になるのだろうな。


あと、今回、ゾロが剣を交えた五老星と「鬼徹」を認識し合ったのも、即座に効いてきそう。

ルフィがニカ、サンジは人工的な強化人間、に続いて、ゾロには鬼徹、というワノ国の謎をそのまま背負う流れになるのだろうな。

そう思うと、バーソロミュー・くまによって、麦わらの一味がそれぞれ飛ばされた先の人びととも、それぞれ意味のある因縁がこれから明らかにされそう。

ナミの空島とか、もう、完全にこのベガパンクの「バレ放送」のあとで意味を持つはずだよね。

問題は、このゴチャゴチャしたエッグヘッド編を終えたあと、次の一手として何から始まるのか。

久しぶりに面白くなってきたw

しかし、鉄巨人、あっというまにやられたね。

もう少し、ちゃんと掘り下げてほしかったぞ!

で、ベガパンク、「Dの一族」の何について言おうとしたの?

以前にちょっと書いてみたように、Dの一族は、半月の人、という可能性もあると思うのだけど

それはステラたちじゃ、わからないのかな?

ていうか、エッグヘッド、どうなるのだろう?

ベガパンクのサーバーも破壊されるの?

ていうか、ベガパンク、ほんとに死んじゃったの?

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創約 とある魔術の禁書目録 第10巻 感想: 上条当麻、死す!・・・ではゼッタイ終わらせないゾ!☆

2024-06-17 20:15:58 | 超電磁砲/禁書目録
これも事前に、上条当麻がとうとう死ぬ、というバレを知ってから読んだのだけど、だからといってどうこう、ということはなかったな。

前巻の総力戦に比べればプロットが若干、込み入ってるけど、基本は、

アリス・アナザーバイブル vs アンナ・シュプレンゲル

という構図。

最後まで読むとその対立もよく理解できる。

ポイントは、両者ともに「オープンソース」のオリジナルだったということ。

その点で、アンナ・シュプレンゲルは、他の《超絶者》とは一線を画していて、アリスの対抗たり得た。

で、そのアンナ・シュプレンゲルの尻を叩いてアリスに向かわせたのが、「元祖アンナ」のアンナ・キングスフォードだったということ。

どうやら、次巻で、上条さんは、このアンナ・キングスフォードとともに、地獄からの脱出、すなわち《脱獄》をするらしいw

なので、「上条当麻、死す!」といっても、近代西洋魔術の全知をもって、その事実を上書きする手はずのようw

なので、「死んだ!」という事実は、それほど重くなくなっちゃったかな。

実際、これまでにも、なんども「復活者」がでてきたのがこのシリーズだし。

その理屈が上条さんにだけ適応されないはずはないよねw

で、そういう意味では、「上条当麻、死す!」というプロットも想像していたほど、ハラハラしたものではなかった。

だって、当初からこの「死」は避けられないものとして上条さん本人を含めて認識されていたから。

なので、気分は、余命一月とか言われてやりたいことに向かう人物に近かったんだよね。

つまり、いわゆる「運命に抗う」系の物語。

で、その「運命」を否定しようと、《超絶者》の何人かも9巻に続いて上条側について戦ってくれたりしたわけで。

なので、最後の死は、上条さんが自分の運命を受け入れて、それでもアリスの魂を救いたいから、と本望を遂げる形で至ったものなので、むしろ、上条さん的には通常運営。

実は、もっとハラハラ・ドキドキする展開で、事前に「上条、死す」を知っていたら白けるかもしれないと思っていたのだけど、全くの杞憂だった。

それくらい潔い死。

まぁ、だから、アンナ・キングスフォードお姉さん(19世紀の魔術師w)に、いやダメよ、この子、ちゃんと現世に戻しましょう、って気になったのだろうけどw

もちろん、アンナ・キングスフォードが、アレイスターのどうやら師匠だったことも影響しているようだけどw

でもさ、そもそもアンナ・キングスフォードの場合、これまで作中に出てきた準アンドロイドモードのほうが、魂的には実は「出先」で、本籍は地獄にあります!ってことのようだから、だったらそもそも、地獄=来世と現世の間もチャネルさえ確保できれば比較的ルーズに行き来できる、ってことだよね。

なので、気分的には、この《地獄》がSAOにおけるアンダーワールドみたいな世界だなと思ったし、アンナ・キングスフォードは、SAOのアリス(ややこしいw)のような存在と思えばいいんだ、って思った。

まぁ、だったらきっと、上条さんももう一度、現世に戻って、無事16歳の誕生日を迎えることができるよw


ということで、思っていたほどサプライズはなかったかな。

むしろ、改めてなるほどなぁと思ったのが、《超絶者》という存在が、縛りを設けることである特定の「神を装う」術者たちだったんだ、ってこと。

神装術というらしいが、要は、一種の「神降ろし」だよね。

それを安全かつ長期にわたって安定的に可能にした魔術。

そうすると、モノホンの神、というか《魔神》であったオティヌスには呆れられるだろうし、要するによくできた魔術の一つ、ってことであれば、魔術の近代化に貢献したアンナ・キングスフォードのような魔術師だったら、その返しさ技とかハッキング方法とか考えられそう!とか思ってしまう。

ある意味、科学と魔術が分離する前の自由を満喫できた創始者たちの柔軟な発想が生かされそう、ってことで。

なんか、そういう意味で、実は「創約」って、実は、無印と新約の物語のメタコメンタリーなんだなと思ってきたw

実際、アレイスターはもう、上条さんの日常にまで降りてきて、しばしば魔術の実情とかも語っているわけだしw

その点では、実は違う意味で面白くなってきたようには思う。

もっとも、その分、何がゴールか、わかりにくくなってきて入るので、この先、どう畳むのかな?とは思うけどね。

ともあれ、次巻の、上条当麻&アンナ・キングスフォードによる「脱獄」はちょっと楽しみ。

当然、これまで上条さんが冥土送りしてきた悪人?とか再登場しそうだし。

逆に首尾よく上条さんが復活した折には、大なり小なり新拵えのボディに戻るのだろうから(それこそアレイスターがクローンとして調整してそうw)記憶喪失とか、脳の配線障害とかの問題が自動的に解決されて、それこそ食蜂操祈のこととかちゃんと認識できるようになったりする、というご褒美特典がもれなくついてくる・・・気がするw

ということで、次巻は楽しみw

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響け!ユーフォニアム3 第11話 『みらいへオーケストラ』 感想: 奏が言う通り、真由はわかって久美子に絡んでるよね?

2024-06-17 13:32:35 | 京アニ
感想2もあります)

前回ラストの久美子による檄?の後で、北宇治が全国大会に進まない展開は想像できなかったので、冒頭で選出されたのは納得なのだけど。

それにしても、結局、演奏描写がないまま、ここまで来てしまった。

なんか淡白すぎない?

もちろん、作中での久美子たちの喜びようは理解できるけど、同じような気持ちに観ている側はなりにくいよね。

やっぱり、これ1クールに話数を収めなくちゃいけない弊害のようにしか見えない。

特に今回はそれが目立ってひどかった。

作劇上どうしても外せないセリフだけ抜き出して、その台詞のあるシーンをとにかく全部つなげました!という感じにしかみえなかったなぁ。

ていうか、今回、ものすごい駆け足だよね?

せっかく麗奈と初めて?ちゃんと?喧嘩できたのに、あっという間に仲が戻ってるし。

しかも、関係が修復したのって、北宇治が全国大会に進むことができたからでしょ?

それも久美子のぶっちゃけちゃいますけど!な檄があればこそで。

麗奈って何にもしてないじゃん。

そのくせ、久美子が音大には行かない、と決めたら、じゃ、ここで二人の関係も終わり、とか勝手に宣言しだすしw

麗奈も相当やばいよ。

まぁ、そのまえに、もっとヤバいみぞれが出ていたから、なんとかごまかせたけど。

音楽やる奴ら、おかしいヤツしかいないの?って思うくらい。

そりゃ、久美子があたしには無理、って思うはずだよね。


とまれ、次回、またもやオーディション。

なんかずっとオーディションやってるなぁ。

ていうか、オーディションしかやってないと言ってもいいくらい。

で、ここに至ってもなお真由は「ソロを降りる降りる詐欺」を示してくるのだから、困る。

ていうか、もはや普通にホラーなんですけど。

なんなの、あの真由の久美子に対する執着は?

どうやら次回あたり、高1のときのあすか先輩、高2のときの奏、に続いて、高3の久美子に言葉責めで癒やされるのが真由になりそうな気配。

問題があるとすれば、これまできちんとした接点描写がされてこなかった真由に対して何を言うかな、ってことで。

正直、真由ってキャラは、高3になった久美子が順風満帆の部活経営をしていくうえでの障害としてだけ造形されたキャラにしか思えなくて、うーん、この子、救済する必要ある?って思うんだよね。

奏が言う通り、ほんとに「ソロを辞める」なら、あんなに何度も久美子のもとにやってきて言うはず無いもの。

それを奏は「嘘」だと見て、対して久美子は、何らかのSOSだと思ったってことなんだろうけど。

でも、それにしたって、真由、うざい

ほんと、こういう自分の世界の繭のなかに住まうタイプのメンヘラ系を演技させたら戸松ってうまいよね。

セリフ聞かされるだけで、真面目に神経、逆なでされるので。

でも、話の流れ的には、麗奈と一瞬でも別れ話wが出たあとでのことだから、そして、今の今まで、久美子の進路が定まらないという話を引っ張っているから、麗奈とは違う未来を久美子が描くうえで指針となる何かを得るきっかけを与えるのが真由なんだろうなぁ、と思ったり。

でもまぁ、それならより一層、作劇上の都合で造形されたキャラって評価は強まってしまうのだけど。

にしても、あー、真由、うざいw

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第22話 『親』 感想: うーん、パウロよ、なぜ、死に急ぐ。。。

2024-06-17 13:05:34 | 無職転生
いろいろヒュドラとの戦闘シーンはすごかったけど、終わってみれば、パウロの死と引き換えにゼニスを救出、でも、そのゼニスもどうやら何かしら脳障害のようなものを抱えてしまったみたい。

まぁ、ベストエンドではない、バッドエンドでもないけれど。

代償なしに欲しいものは得られない、の代表みたいなもの。


しかし、パウロの死、って、やっぱりルーデウスがちょっとばかり慢心したからだよね?

どうも肝心なところでルーデウスって、増長というか、舐めプというか、自分よくやった!という自我絶賛のもとでコケることが多いよね?

今回、左手を失ったのも、後先考えずに感情にしたがって、左腕をヒュドラの目につっこんだのが原因だし。

結構、身から出た錆なんだよな。

まぁ、そう思わせるのは、杉田ボイズの前世の人のボイスオーバーがあるからなのだけど。

やっぱり、前世の人がちょこちょこ顔を出す(声を出す)のはマイナスだと思うなぁ。

パウロじゃないけど、だからルーデウスは時々冷静すぎることになる。

にしても、今回も、パウロが大怪我したくらいで済んだなら、きれいに終わったのになぁ。

戦闘シーンの描写が凄いのは認めるけれど、それ以外の物語のプロットのところは稚拙だよな。

特に、パウロが、とにかく今助けよう!とひたすら前のめりになっているところとか。

ギレーヌ級の剣の使い手があと一人いてくれれば、だいぶ違ったんだろうけどなぁ

で、ルーデウス、失った左手は、どうやら義手を使うみたいだね。

いつ魔術で治すのか期待していたのだけど、さすがに欠損部位の完全回復は、やはりそれなりの高位の魔術師でないと無理らしい。

まぁ、そういうところが次回、なのかな。

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怪獣8号 第11話 『曝露』 感想: 怪獣8号のバレ回、いいじゃん!

2024-06-16 13:35:06 | 怪獣8号
やっぱり、変身ヒーローの正体バレ回って、画面に独特の圧があっていいよね。

しかも、基地全体の最悪の危機から救うために、今後どうなるか分かった上での正体バレだったのだから。

それはもう燃えるしかない!

まぁ、すでに、こうしたバフがかかっている分、今回はいいじゃん!って印象になるわけだけど。

でも、カフカが余獣爆弾の基地内での爆発を阻止するべくパンチwで高度を上げようと試みたところ、原作よりも遥かにかっこよかったね。

その前の変身に至るシークエンスもよかったし。

ちょっとだけ、エレンの巨人化が頭に浮かんだけどw

あー、でもそれをいったら、保科副隊長の二刀流が、もう完全にリヴァイ兵長の動きにしか見えなかったのは秘密w

若干、前半のVS怪獣10号戦が長かった気もするけれど、今回、最後にカフカが身柄を拘束させるところで終わらせるなら、保科vs怪獣10号に尺をとるしかなかったんだろうな。

しかし、これで次回、カフカの身柄は防衛隊本部の預かりになるわけだけど、もしかしてそこで今期は終わり?

だとすれば、随分中途パンパなところで終わることになるけれど。

もしかして2クールだったりするのかな?

そちらのほうが気になってきた。

原作最新話までの今後の展開を考えると、さすがに8号バレをしたところで終わるのはあまりにも残念。

今回の8号バレからようやくこのマンガの本編が始まるのだから。

ここまでが長い「序章」にすぎないんだよね。

なので、このままだと、よくある「オレたたエンド」に落ち着いて締まらないこと、この上ない。

今回の作画や演出を見ると、怪獣との戦闘シーンが増えれば増えるほど、原作を超えた魅力をアニメは伝えられるはずだから(この点もまったく『進撃』と同じだけどw)、むしろ本番であるこれからを描く続編(2期?)の方に期待したいところ。

うん、アニメはアニメでやっぱり見どころはあるんだよ、たくさん! 


それにしても、怪獣8号が余獣爆弾に挑む際、ふくらはぎのあたりや脇腹?のあたりからロケット噴射が起こっていたのだけど、これ、本当に怪獣なのかな?

むしろロボットとかサイボーグっぽいんだけど。

生体兵器というか。

今更だけど、怪獣8号って、実は、怪獣変身兵器のプロトタイプだったりするんじゃないの?と思ったり。

どうなのだろうね?

でもさ、物語が進むにつれて、『東京グール』のように、敵である怪獣の能力を兵器に転用して、それを適合者に転用させて莫大な攻撃力を確保するのが当たり前の世界になるから、だったら、最初から、人間を、時間限定的に「怪獣化」させる軍事技術が開発されてもおかしくないと思うのだよね。

だって、怪獣が襲うのって日本だけじゃないんだよね?

キコルとか、カリフォルニアに留学してたんだよね?

だったら、日本の防衛隊が捕捉していないところで、怪獣化兵器が開発されていてもおかしくはないかと。

でないと、8号の足に時々出てくるロケットブースターのような「機構」を説明できないと思うんだよね。

もちろん、カフカの先祖が怪獣討伐の一族だった、という「血脈」オチの可能性も否定はしないけど。

とにかく、9号の発言からすると、8号は、唯一9号に対抗しうる、その意味では、人類にとっては希望となる、特権的な「怪獣」だということなので、その力の源泉についてはいずれちゃんとした説明が必要になると思ってるのだけど。。。

ちょっとだけ心配なのは、作者がそこまで思慮深い人かどうかだよなぁ。。。

全編をパクリのノリだけでやってると多分、遠からず物語が失速して破綻すると思う。

読者が知りたい秘密の周りをいつまで迂回する流れを取るだろうから。

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続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 第8巻 感想: さすがにこのあたりで軌道修正しないとシリーズとして物語が破綻するんじゃないかな?

2024-06-16 13:30:48 | さすおに
正確には7巻も含めての感想。

正直、全般的な印象としては、6巻の感想で書いたものと変わらなくて、とにかく読みにくい。

それは、6巻の繰り返しになるけど、目的もなく、ほんとに目的もなくだらだらと「達也の活動日記」をやってるだけだから。

一応、8巻では、達也の一撃必殺の魔法では対処が難しい、広域集団催眠魔法であるギャラルホルンと言うのがでてきたのだけど、要するに、これってゾンビの恐怖だよね? あるいは、パンデミックの恐怖?

で、そういうところでは、たしかに、達也、というか、そもそも兵力があまり役に立つものではなく、限りなく治安維持活動に近くなってくるわけだけど。

でもさ、それって、達也がやること? って素直に思ってしまうのだよね?

だって、事件事態が地味で、うーん、まぁ、少しくらいの人間が死んでも仕方ないですね? ・・・くらいの「人口管理」の話にしかならなくて、そんなの、スーパー何でもできるマン!の達也の物語でそもそも扱う必要があるのか?という気がしてくる。

作者的には、伝奇的なことを書きたいという願望のほうがもともとあって、それはシャンバラなんてネタを持ち出してきたところで理解できなくはないのだけど、正直、それがうまく言っているようには思えない。

困惑する達也が見たいのではなく、無双する達也が見たい、というのが、このシリーズの魅力の出発点だったと思うから。

要するに、悩むゴルゴ13なんて見たくない、とにかく殺しの依頼をきっちりやり遂げるゴルゴ13が見たいんだ、ってことで。

なので、作者がしなくちゃいけないのは、僕、伝奇モノを書きたいんです!という自分の欲望の発露に使うのではなく、達也が自然に活躍できるプロットはなにか?という問いに向き合うことだと思うのだよね。

でないと、本気でこのシリーズで何をしたいのか、わからなくなってくる。

ていうか、すでに「メイジアン・カンパニー」ってシリーズタイトルがどうでもいいものになってるし。

いたずらに設定を固めて外枠から攻めていくのではなく、キャラに注目してその動きをフォローすべきだと思う。

そういう意味では、6巻で中国の密偵のハニートラップにかかった一条とか、7巻でひたすらレナの安全だけを重視してローラ・シモンに固執した結果、ロッキー・ディーンを取り逃がした遼介とか、そんなアホな男キャラはもういらないんだけど。

スピンオフへのつながりを確保するという商業的理由から、むりやりこうしたどうでもいいエピソードを挟み込んでくるだろうけど、本気でどうでもいいので、やめてほしい。

せめてやるなら、今回、達也の富士樹海遺跡発掘の露払いに駆り出されたエリカとか幹比古のように、達也と親交のある人たちに限ってほしい。

端的に、一条とか、遼介とかの話とかいらないから。

あとは、後出しジャンケン的にどんどん、シャンバラの話がデカくなってきていて、ついには、四大老のレベルにまで話がインフレしそうだけど、それでどうする気なんだろう?

構造的に、四葉が四大老の一人である東堂の傘下にあって、その四葉の次期当主である深雪に仕える達也の立場からすると、これは、力でどうにかできる話ではなくて、結局のところ、政治力で落とし所を探すしかないものになると思うのだけど。

でもさ、そんなの読みたいか? 楽しいか?

あと、シャンバラ絡みの、古代魔法文明の遺物として、パラサイトの発生や操作、除去の話などもでてきたけれど、そんなオーバーテクノロジーな話を持ち出して、収拾がつくのかな?

というよりも、これまでの物語の魅力を貶めるだけの結果にしかならないんじゃないの?

謎を謎のまま放置せずにこじ開けようというというのだから。

しかも、どうやらパラサイトの発生は、魔法の使用総量に依存する、という、形を変えた気候変動問題のようなはなしにするのはどうなのだろう?

文明が進歩した結果、人類が制御できない巨大な問題が生じ、そのままその文明は滅んでしまった・・・みたいなオチだと、最終的にまた、魔法の軍事利用に積極的なステイツと大東亜連合を敵役にして終わる・・・みたいな流れになりそうで、嫌なのだけど。

いやいや、作者、そこまで反米主義者かよ、って。

なんかねー、いろいろと嫌な、というか、ダメな感じしかしない7巻、8巻だった。

こういう伝奇モノをやりたいなら、仕切り直して、別シリーズの別主人公で始めるべきだと思う。

それくらい、いまの「メイジアン・カンパニー」は達也の魅力の低下を含めてつまらなくなっていると思う。

週間マンガなら、打ち切りレベル一歩前だと思うよ。

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『怪獣8号』、最新話(108話)まで読んだ・・・感想: 怪獣9号がいつまで「死ぬ死ぬ詐欺」を続けるかで、物語の評価が決まりそうw

2024-06-16 12:47:45 | 怪獣8号
どうにも中途半端な展開が続いたので、原作の方にあたってみた。

で、一応、最新話まで読んだけど。

なんか、『進撃の巨人』だけでなく『東京グール』までパクったような展開になってきて、ちょっと???となった。

かつて討伐した怪獣の力を防衛隊隊員が利用する、ってもう、完全に『東京グール』じゃんw

しかも、その適合者としてなぜかレノが超飛び抜けた適性で抜擢されるとか、えー、それはさすがにご都合主義すぎない?

その結果、ミナや鳴海のような隊長クラスの戦闘力をキコルやレノも得ることができるようになった。

つまり、キコルやレノも、怪獣8号/カフカの横に立って戦える仲間になった。

しかもいつの間にか、怪獣9号の暗躍から、彼に対抗できる唯一の防衛隊戦力がカフカ=怪獣8号になってしまっていて。

えっと、それってもう防衛隊、詰んでない?って思うよね?

だって完全にカフカ頼みの防衛ラインになってしまうわけだから。

そして最新話の方では、怪獣9号の殺戮(というか取り込み)目標がミナ、ということになって、いつの間にか、防衛隊最強のミナが、カフカに救出される姫になってしまったw

そのうえで、幼少時の「カフカ隊副隊長」の方をミナが思い出して行動するようになるのだからw

・・・で、ここまで来て、なるほどなぁ、と思ったのは、なんで怪獣9号がわりと物語の早い段階からうろちょろしていたのか、ということと、なんで9号はいつまでも討伐されないのか、ということ。

で、その理由は、怪獣9号の存在によって、討伐対象の怪獣のレベルが爆上げして、いつの間に、強さのインフレが起こってしまい、その中で、防衛隊が、めんどくさいことはすっとばして、さしあたりカフカ=怪獣8号に頼らざるを得ない状況をつくるためだった、ってことなんだろうな。

なので、俄然、気になってきたのは、9号っていつまでも「死ぬ死ぬ詐欺」を繰り返してダラダラと登場し続けるんじゃないかということ。

ラスボスとして。

で、そうなると、9号が随分昔から存在する怪獣で、これまでの怪獣の歴史をそのまま飲み込んだようなメタな上位存在としての怪獣、になってしまう。

で、その「古の因縁」の中で、カフカを怪獣8号にした「ミツケタ」さんの存在の意味や目的も明らかになるのかな・・・と。

なんか慰霊神社でカフカがみた亡霊のような武者は、どこか鬼っぽい形相をしていたから、きっと、カフカは、怪獣の系譜とは異なる「鬼」とかの系譜なんだろうね。

それこそ、古の時代に人間と協力して討伐する側にたった怪獣、すなわち鬼として。

だったら、8号のフォルティテュードが大怪獣トップクラスというのも納得できる。

で、「ミツケタ」と言われた以上、何らかの「血脈」的つながりがその鬼とあったとおもうべきなのだろうな、とか。

ということで、いまやっている決戦で、はたして9号を葬ることができるのかどうか、が割と今後の展開の基本プロットを決めると思っている。

けどなー、問題があるとすれば、作者の画力が、こういうシビアな物語を語るには、どうにも軽すぎるんだよねぇ。。。

なので、しばしばギャグにふって、それが空振りする、ということを繰り返す。

え、それ、ここで必要?という寒いギャグをなんとかしてくれると、もう少し読みやすくなるのだけどなぁ。。。

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