風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

御寺参り

2004年06月03日 | チンゲル亭過去日記

9時にお寺に着いたら、ちょうど開始の儀式と言っても、ほら貝をおとなしくしたような音色の笛が吹かれお堂の前で僧侶たちが集まり(並んだと言う体制ではない)その後ろ側を一般の人が取り囲む形で、手を合わせでお辞儀をしたと思ったら、すぐにお堂の中に入りました。

うーん、儀式だったのかそれともお堂に入る前のお辞儀だけだったのか。。。
 
申し込み用紙に、名前と拝んで欲しい経典の名前をいくつでも書きます。
右と左に同じことを書いて、会計をします。
レシートと用紙の半分を係りに渡すと、手続きは終わりです。
残りの半分の用紙を家に持ち帰り、仏壇に納めておくと良いそうです。

随分あっけなく終わりましたが、母への供養はこれで終わりだそうです。
あとで、僧侶が申し込み用紙をみて、一人一人の名前を呼んでからお経を上げてくれるらしいのですが、そばに座っていなくても良いわけで、日本とは偉く違っていました。

その一部始終の通訳と手続きをお手伝いしてくださった、ジャララガンさんは何かのお願い事を紙に書いて、経典を選んだようです。
これから仕事に向かう彼女を見送った後、すぐに帰る気にはならずお寺の中を散策しました。

ショップに入って、母の好きだった緑色の布を買い、その申し込み用紙をくるみました。
それから、ろうそく立てを買って、ささやかな仏壇にすることにしました。

布とろうそく立ては、夫が思いついたことで、モンゴル式の作法ではありません。
ただ、そうしたら、気持ちが落ち着くと思ったのです。
そして、お線香を一束香炉で燃やしました。
そばに居た、年配の紳士に尋ねたらそれはいいことだと褒めてくれました。
煙が立ち始めると、周りの人が寄ってきて、帽子やバッグにその煙をかざし始めました。
私たちも、みようみまねで帽子とバッグを煙にかざしました。

モンゴルのお寺は、日本のお寺と神社の機能を果たしているようです。
私たちは、母の供養をしたのですが、何かのお願い事をする人がほとんどのようでした。
お願いの中で特別なものは、僧侶の入っていったお堂の中に入ります。
そして、お経を唱えるそばで手を合わせ、終わったあとはお酒や食べ物のお供物をささげるそうです。

異国風の供養をされた母は、なんと思っているでしょうか。
横顔が母とそっくりな人を見かけました。
きっと、喜んでくれていると。。。
コメント