風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

忘れてる

2004年06月13日 | チンゲル亭過去日記

UBにきて、隊員の様子を聞くにつけ思うことがあります。
それは娘の隊員時代にはメールをあれだけかわしたのに、親に心配事を聞かせたくなかったらしく、楽しいことばかりでした。

お気楽主婦の由縁はそこにありと、私自身も思うくらいですから、娘はノー天気な母さんに困ったことを書いてもちっとも慰めにならないと思ったのでしょう。
そんなこともちっとも思いやることが出来なかった反省も込めて、UBにいる隊員たちには、格別の思いを持ってしまうのですが、私の立場では余計なことのようにも思います。

酷Sの大きなケージに入って、さめの海に入って居るようなもので、夫は、日夜そのさめと戦っているのに、決して傷つくことの無い気楽な立場で、サメは生き物なんだから、殺しちゃだめよ、なんていっている自分の姿に気がつくのでした。

夫の言うように、目立たないで、静かに控えていたほうが良いのかなぁ。
日本に居るときも、夫の考えはちっとも変わっていなかったのですが、安全・便利に後押しされて、自由にやってきたのです。
UBでは、すべて夫が居ないと何も出来ない状態なのですから、私の意見はこうよ!と言い切れないのです。
情けないと言えば、情けない。

モンゴル人は、そんなに物事を深刻に考えたりはしない。
せっかく、アルタンボラグに行ったとき、馬に乗れるの放棄して、昼寝をすることが出来たと言うのに、また、元の自分にもどりそうで、もったいない。

夏に、せっかく海に行ったのに、泳ぐことも海でしか出来ないこともしないで、何処でも出来る昼寝をしている人を見て、なんてもったいないことをと思った居た私でした。

せっかく馬に乗れる、花の写真を撮れるというのに、何の欲も無く昼寝をした私は、海に来て心地よさそうに昼寝をする人の、気持ちが分かったのでした。

人に何かしてあげたい欲求は、置いといて、今の自分を楽しむこと。夫が常に言っていること。
今ある自分に自信を持ちなさい。オルティンドーの先生に教えられたこと。
たった一人草原に居たら、唄を歌うしかない。歌手の卵さんに教えられたこと。
もっと、もっと、何か足りない、何か足りない。。。いつもあせる気持ちで居た私を気づかせてくれた去年のフブスグルを、忘れそうになっている。
何もできなくても、私は私。

あせるな、あせるな
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青年海外協力隊

2004年06月13日 | チンゲル亭過去日記

昨日の、若者たちは青年海外協力隊の隊員たちです。
モンゴルで活躍する隊員は、25人。
その多くは、首都のUBが任地ですが、「UBを遠く離れ、電気も水道も無いところで、女性一人、水運び専用のロバがいる」と言う環境の人も居ます。
3年前のUBは、ものが無く、冬の間の野菜は夏の間に確保して冷凍しておかねばならなかったそうです。
今は、どんどん日本食が入ってきているし、日本食レストランも増えてきていますが、それは、UBでの話です。

しかし、人情や考え方は簡単に変わるはずも無く、主婦と言う立場で旅行者同然のお気楽生活をしている私には、あまり影響がなく、「ほんとにぃ、すごいねぇ」で済ませることが出来ます。

しかし、ボランティアというイメージから程遠い過酷な仕事(彼らは仕事とは言わないで活動と呼んでいます。)を、している彼らにとっては、大きな壁となっているようです。

まず、現地でのパートナーは隊員たちから、多くを学び広くモンゴル人に伝える要の立場にありながら、動こうとしなかったり、忙しすぎて名ばかりであったり、理解しようとしなかったり、パートナーが望ましい動きをしてくれているのは、まれのようです。

活動の入り口からそうですから、実際に彼らの活動が活動として動き出す前にいろんな問題が山積みで、その解決に大きなエネルギーを消費してしまうようです。

かれらが、困難を克服して、活動に大きな成果を挙げたという記事は、雑誌(クロスロードなど)で、目にしますし、その前に解決した問題も紹介されているので、わずかですが窺い知ることは出来るのです。
彼らが、そうして活動に、遊びに元気いっぱいでいるということが、私にとっては、大きな支えになっているのです。

HPの最初では、そういう彼らのお話を取り上げていたのですが、「個人情報」の問題があって、夫からの停止の指示がありました。

それで、問題ありの場面を削除したり、復活したり、いろいろと動きがありました。
夫の意見と立場を尊重しつつページを続けるには、モンゴルのこととモンゴル人のことを書いていくのがベストという選択になり、日本人のことには触れなくなってしまったのは、今でも残念です。

娘が中国で隊員生活を送っていた時、母の介護中であったことと、ニューヨークの事件が起こったことで、とうとう行ってやることが出来ませんでした。
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テレルジへ行ってきました

2004年06月13日 | チンゲル亭過去日記

お友達に誘われて、テレルジへ、その目的は、若者たちへのエール。
隊員たちが、テレルジキャンプで親睦を深める会をすると言うので、年配者の有志がおやつを作って驚かせようと言うことで出かけました。

今日は、私にとってはじめてのアウトドアでした。こんなのは、ほんとのアウトドアではないと言われるのでしょうが、外に簡易コンロを持ち出して何かを作るのさえ初めてなものですから、うろうろ、するばかりで何の役にも立たず、教えられることばかり、後片付けまで、後手に回ってしまって、何しに行ったことやら。
口だけ達者にしてました。

夫は、好奇心いっぱいで、クレープを焼くのに興味を示し、何とかいびつながらも何枚か焼いていました。

その気になると、結構器用にこなす夫は、それなりに楽しんでいる様子でした。
それこそ助け合いながら、知恵を出し合いながら、作業をして行くこんなことは苦手の部類に入るのかなと思っていたのです。
気が向かないときは完全にすべてがスイッチオフになってしまうのですが、今日はスイッチオンだったようで楽しそうにしていたので、安心。

無事クレープが40枚あまり焼け、料理の得意な方の作ったカスタード、りんごのコンメ[ト、チョコレートがならべられ、彼らの到着次第暖めた具をくるんで皿に載せ、フォークをつけて渡すと言う手順。
そして、コンロがあいたら、お湯を沸かし紅茶を淹れる。

ゆとりある大人のすることなんだなぁ。外に出て、ペットボトルの紅茶(モンゴルにはないけれど)を飲むのではなくて、きちんと紅茶を煮出して飲む。
きちんと、クレープを焼く。
皿に、フォークをつける。

外に出るときは、おにぎりに出来合いのお菓子。そのパターンしかしてこなかった私としては、大人のすることと思うのです。
知識として知っていたけれど、現実に体験してみて、目を丸くしているのでした。

新しい経験をさせてもらって、興奮の一日でした。
企画に乗っただけの私たち夫婦と違って、発起人さんは、発案し計画を立て、前準備に忙しかったことでしょう。
ほんとに、お疲れ様でした。ありがとうございました。
次は無いかもしれませんが、あるとしたら、今度はもう少し動けると思います。
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