せっかく買ったコートには、ボタンがついてない。
5個のボタンが糸で第一ボタンホールに輪になって下がっています。
ダルハンと言うモンゴル第二の都市に、毛皮のコートの工場があります。そのダルハン工場の直売店が、ウランバートル駅の近くにあるのです。
一昨年、ダルハンに行ったとき、毛皮工場の見学をしたことがありました。
そこで、ミンクのロングコートを羽織ったのは、いい思い出です。
私が毛皮のコートを買うことになるとは、思いもよらなかったことでした。
その工場では、毛皮の縫製だけをしてUBに運ばれて来るのです。
モンゴルは、なぜかボタンは4個です。
しかもロングコートにしてはかなり高い位置で4個目がつけてありますから、日本人の私としては、予備ボタンを使って5個のボタンをつけたいのです。
直売店の店員さんに、仕立て屋さんに行って、ボタンホールを作ってくれるかどうか尋ねてくださいと言われました。
私たちは、コートを持ち寒い外に出て、店員の説明したお店を探して歩きました。どうやら、説明と違って、もう一つ先の集合住宅のようです。
「仕立て」と看板の有る地下の部屋に入ると、その部屋は部屋の片面にコンピューターを何台か並べてインターネットカフェになっています。
あら?と思っていると左にもう一つドアがあり、それが、表に看板の有る仕立て屋さんでした。
デモ、鍵が。。。
やっぱり。。。
ツァガンサルは、1月30日から2月1日の3日間のはずですが、今週中は、みんな浮かれ気分だったり、回りきれなかった家や仕事関係のあいさつ回りがまだ続いているのだそうです。
時期が悪かったと思うのが腹の立たない方法です。
時期が悪いのがもう一つ、ツァガンサルの前だったら、ディスカウントしていたのだそうです。ツァガンサルがすんだので、元の値段に戻ったとか。
こういうセールの習慣も日本と違っています。
これ1着しか残っていないから、セールになるのは日本の習慣。
たくさんあるから、ディスカウントの対象になり、これ1着しかないからディスカウントは出来ないというのがモンゴルの習慣。
お客に足を運ばせたり、一箇所で用がすまなかったり、この段取りの悪さを怒らない私を見て、エルカさんは驚きました。
彼女は、日本の生活が長いので、日本ではこんな事はないとよく知っているのです。
「モンゴル2度目だからね。」