風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

コートのボタン

2006年02月04日 | チンゲル亭裏日記

せっかく買ったコートには、ボタンがついてない。
5個のボタンが糸で第一ボタンホールに輪になって下がっています。

ダルハンと言うモンゴル第二の都市に、毛皮のコートの工場があります。そのダルハン工場の直売店が、ウランバートル駅の近くにあるのです。

一昨年、ダルハンに行ったとき、毛皮工場の見学をしたことがありました。
そこで、ミンクのロングコートを羽織ったのは、いい思い出です。
私が毛皮のコートを買うことになるとは、思いもよらなかったことでした。

その工場では、毛皮の縫製だけをしてUBに運ばれて来るのです。
モンゴルは、なぜかボタンは4個です。
しかもロングコートにしてはかなり高い位置で4個目がつけてありますから、日本人の私としては、予備ボタンを使って5個のボタンをつけたいのです。
直売店の店員さんに、仕立て屋さんに行って、ボタンホールを作ってくれるかどうか尋ねてくださいと言われました。

私たちは、コートを持ち寒い外に出て、店員の説明したお店を探して歩きました。どうやら、説明と違って、もう一つ先の集合住宅のようです。
「仕立て」と看板の有る地下の部屋に入ると、その部屋は部屋の片面にコンピューターを何台か並べてインターネットカフェになっています。
あら?と思っていると左にもう一つドアがあり、それが、表に看板の有る仕立て屋さんでした。
デモ、鍵が。。。

やっぱり。。。
ツァガンサルは、1月30日から2月1日の3日間のはずですが、今週中は、みんな浮かれ気分だったり、回りきれなかった家や仕事関係のあいさつ回りがまだ続いているのだそうです。

時期が悪かったと思うのが腹の立たない方法です。
時期が悪いのがもう一つ、ツァガンサルの前だったら、ディスカウントしていたのだそうです。ツァガンサルがすんだので、元の値段に戻ったとか。

こういうセールの習慣も日本と違っています。
これ1着しか残っていないから、セールになるのは日本の習慣。
たくさんあるから、ディスカウントの対象になり、これ1着しかないからディスカウントは出来ないというのがモンゴルの習慣。

お客に足を運ばせたり、一箇所で用がすまなかったり、この段取りの悪さを怒らない私を見て、エルカさんは驚きました。
彼女は、日本の生活が長いので、日本ではこんな事はないとよく知っているのです。
   「モンゴル2度目だからね。」
コメント

毛皮のコート

2006年02月04日 | チンゲル亭裏日記

昨日、とうとう買いました。
いわゆるムートンのコートです。

去年、12月のはじめごろ見に行ったときは、タイミングが悪く、品物がほとんどありませんでした。
その中でも、デザインの気に入ったのはありましたが、ちょっとサイズが小さかった。
モンゴル人は、ぴったりぴちぴちで着るのが好きなので、そのサイズでよいのだと店員は言い張るのです。気弱だったら、押し切られていたかも。
モンゴルの店員さんが強引だものねぇ。

聞くところによると、皮のコートは、下手にゆとりがあるよりぴったりのほうが暖かいのだそうな。
そう聞いたところで、やっぱりぴったり過ぎるのは嫌だ。
と言うことで、そのときは、ちょうど良のがなかったのです。

日本でも寒い思いをし、こちらに来たらさらに寒く、ダウンやゴアテックスの物は売っていても、偽者が多く、実際にマイナス30度に耐えられるかどうか分からないのです。何しろ、暖房が良く効いている店内で試着しても、ほんとのところは分からないのです。
確実でリーズナブルな値段で買えるのは毛皮のコートと言うことになった。

さて、友人のエルカさんも最初は茶系をイメージしていました。
あれこれ着てみても、同じサイズの違う色、このデザインであの色と駄目だしをすると、そんなのないよと店員さんは冷たい。

それでは、緑色はどうだと言うので、えぇーと思ったのですが、着るだけ着てみようと思いました。
へぇー。意外といいじゃなーい。
サイズもちょうど私好み。(店員好みではなかったが。)
ついでに、同じ色の同じ素材で帽子もあると店員が持ってきてくれた。
わぁー、嬉しい、頭が気になっていたのよ。
予定の茶系ではなかったのですが、決めました。

吹雪や風のときのために、フードも有るのです。
去年、大体300ドルも出せばよいのがあると聞いていたので、帽子と合計で265ドルで、大満足。

寒さ対策が出来て一安心。
チンゲル亭の写真に写っているダウンのロングコートは、前回帰国時に差し上げたので、もう私の手元には有りません。
日本から来たばかりの一昨年は、毛皮なんて大げさと思っていたのです。
今年になって、毛皮が身近に感じられ、とうとう自分が着るようになったのです。
今年のほうが暖冬だと言うのに。おかしなものです。
コメント

モンゴル通信より

2006年02月04日 | チンゲル亭
2006年1月10日第62号より
=鉱物法改善案に点いて鉱山の採掘について注目されている4項目=
1. 政府の参加率を30%まで増やす。
2. 許可書の授与システムを変え、オープンにする。
3. 許可証の費用、埋蔵費用、輸出税を増額する。
4. 許可書所有者が自然環境を復元を行なってない場合は許可を無効にする。

=1月5日 ザブハン県でマイナス54度を記録=
最高記録は、1966年12月27日の55.6度(ウブス県図ーん・ゴビ郡)

=家畜頭数全国一は=
ヘンティ県189万頭(遊牧民206人)

=モンゴル人の平均寿命が65歳に延びた。(2002年 63.5歳)=
      

      2006年1月20日 63号より

=エルベグドルジ(民主党)の連立内閣崩壊=
(同新聞の「ひつじの目」のコラムでは、10人の閣僚が(すべて人民革命党の議員)突然辞表提出。理由は「エルバグドルジ首相の下での政治に信頼がもてない。」と言って。)
直後、人民革命党は、エンフボルド党首を首相に推薦。

=中国の元が高いことにより=
ドルの需要が増えトグルクのレートが弱くなると見られている。これによって、中国から輸入している、衣類、米、砂糖、野菜が値上がりする可能性大。

=総人口の37.2%が首都に集中=
(95万2,400人)去年より4%増

=「大モンゴルー800周年」=
を開催する国家委員会(2005年3月創設)の会議が行なわれた。800周年のお土産や記念品、メダルの金額、800人の馬頭琴演奏、800人の長唄歌手について相談。エルベグドルジ代理首相が800周年事業について活動が安定してきたと述べた。

=「嘉納杯」国際柔道大会=
モンゴルのツァガーンバートル(66キロ級)選手が銅メダル。

=モンゴルの民話絵本=
日本で出版。「ほちりぼっちの白い子ラクダ」
画家Sh.ガンボルト 末s.ホンゴル 出版ネット武蔵野 ¥1,365.


2006年1月30日 第64号より

=エンフボルド氏が首相に=

=総勢500頭の騎馬隊登場=
チンギス時代を再現。
堺屋太一を会長とする800周年祭実行委員会(総顧問、海部元首相)は、モンゴル政府の主行事として打って出る。
このプルジェ区と煮は電通、HIS、伊藤忠、メディアマーケットらの企業が参加。
大草原にスタジアムを新設し、自然のアリーナという趣向でチンギス時代を再現する。国防省の本物の騎馬隊500人が出演する戦闘場面は圧巻。
大自然を借景に歌あり、舞踊ありの歴史スペクタクルはごきたいにそえるはず」と自信を持って語る。7,8,9月に、1日に1回、週3回上演する。料金は未定だが、3,000トグルクから100ドル(12万トグルク)あたりの各種座席の予定。

=モンゴルのお正月について=
特徴とは、寒い冬を乗り越え暖かい春を向かえる、歳が増える、年が明けるなど3つの祭りを同時に祝うことである。
モンゴル人は冬季最後の日に旧年の借金を返して新年を迎える。
大晦日の晩に新しい服を着用し、老人を尊敬し、最上の飲食物を仏様や火の神様にささげる。
元日に老人や自分より年上の人の家を訪れ挨拶する。
お正月に、お年寄りを尊敬しないこと、悪口を言うこと、酒を飲むこと、お互いに自慢することを禁止してきた。
この日は、お互いを傷つけないで、平穏な表現で互いの幸せを祈る習慣がある。
夫婦はお互いに挨拶してはいけない。なぜなら、夫婦は考え方や行動などが一心同体と見なし尊んでいるから。もし、挨拶しあったら、その年、離婚するなど悪事が起こると言われている。


=日本人カメラマン=
杉山晃造さん 日本写真か境界会員 モンゴルに恋してモンゴル文化財を記録し続ける男。
よきパートナーとしてラハグバスレン研究員が居たおかげと述懐。
将来は図録としてまとめたい。

=ウランバートル気温情報(2月上旬)=
最高マイナス13度 最低マイナス33度


コメント