風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

絵本 とってください

2006年12月14日 | SAVE THE CHILDREN
子供たちがますますかわいくなってくる。
3月の別れを思うから余計なのかなぁ。
それとも、この子たちとの相性がよいのかなぁ。
ほんの少し慣れてゆとりが出来たからかなぁ。
去年と違うのは、はっきりと「いけません」と言えることです。
それでも子供たちは、退かないで理解してついてくることです。
こんなうれしいことを知ってしまったら、病み付きになるかもしれません。

この感覚は、何なのか、よく分からない。
快感、充足感、達成感、どれとも違ってどれもある。
こんな気持ちはどう表したらよいのかなぁ。
子育てのときの、あの幸せ感に似ているかもしれない。

今日は、トゥールさんは急用でお休みでした。
それでも、ニコはやってきます。ベビーシッターじゃないかと思う気持ちも有り、いいじゃないのと言う気持ちもあり、、、

ほかの場所の施設長のドヤーさんが3週間ぶりに顔を見せていました。
「昨日、日本の身体障害者のアヤさんの映画を見ました。震える両手でペンをつかみ、一生懸命本を書きました。その本は20万部印刷されました。25歳でなくなったアヤさんの話は感動敵で涙を流しました。」と語ってくれました。
彼女は蒙英辞書、私は英和と和蒙辞書を片手の会話です。
それだけの会話をするのに、大汗をかいて、20分くらいかかったのではないでしょうか。
トゥールさんが居たら、身体障害者について彼女がどのように考えているかを聞けたのに、残念でした。
その様子を、運転手のバットスフさんは、とても興味深げに観察していました。
きっと、運転手仲間に面白おかしく語ることでしょう。

今日の、「とってください」バージョンの会話は、「それは何ですか。」「それはおいしいですか。」が加わりました。
そして、りんごが「あかいりんご」
オリジナルは、「猿さんりんごを取ってください。」「ありがとう」だけです。


今は、かめ  猿さん、こんにちは
   さる  かめさん、こんにちは
   かめ  あれはなんですか
   さる  これは、あかいりんごです
   かめ  それは、おいしいですか
   さる  はい、おいしいです
   かめ  さるさん、りんごをとってください
   さる  はい、どうぞ
   かめ  ありがとう
   さる  どういたしまして
   かめ さる  さようなら

と、会話が増えました。
今日は、出席者6人でしたから、それぞれが亀さん役と猿さん役になって、一回ずつ練習しました。
この本を、娘が選んでくれたおかげでです。
どこまでも、膨らませることの出来るこの絵本は、これ1冊だけで、最後の日まで、続けることが出来ます。

「とってください」 福知伸夫 作 福音館書店 (本体価格 571円!)

とってくださいをやりますよと言うと、子供たちの表情が、変わるのがはっきり分かります。
猿さんをする人というと、はい!と手が上がります。
その言葉全体を理解しているわけではなく、「さる」の言葉で、何をするか分かるからです。

ですから、今日は、トゥールさんが居なくても、スムーズに進行しました。(^^♪
                


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