地質学部の大学院生のマンチョクさんは、来年日本留学を目指して、4月に試験を控えているそうです。
先日の新年を迎える会(シンジリーン)で久しぶりに会いました。
相変わらず控えめで、笑顔のかわいい女性です。
帰りに暇なときに遊びにいらっしゃいというと、明日行きたいといいました。こんなにはっきり言うのは、初めてで、驚きました。
日本語の勉強を再開したがっているので、その相談だろうと思いました。
2月に、初めて家に来たときはほとんどしゃべれなかったのですが、日本語を使って意思を伝えようとしていることが分かり、私のモンゴル語の単語会話よりはずいぶん進んでいました。
誰か先生は居るのと尋ねたら、先生はあなたですという返事。
よく聞いてみると、モンゴル日本センターが去年ラジオ放送をしていたときのテキストとCDで独学でここまで進んできたとのことでした。
英語はかなり話せるので、日本での勉強は英語になるでしょうが、日常会話は日本語が出来たほうがよいのですから、一生懸命です。
授業やセミナーなどで忙しい毎日で、4月頃から家に来て日本語をしゃべる時間が持てなくなっていたのです。
それでも、ずっと、私と話をしたいと思っていてくれたようで、通じにくい二人の会話ですが、その思いはちゃんと伝わってきて、うれしかったのです。
慎み深く遠慮がちですが、学問への探究心はとても強いものがあります。
先生たちの間では、その控えめなところは、評価されなくて、もっと前に出なさいといつも言われていましたが、半年以上も前会ったきりの彼女とちっとも変わっていませんでした。
大陸的でドライな人たちの中に居て、少々疲れ気味だったのが、ちょっと息を吹き返した感があります。
別れたあとがさわやかで
過ぎた時間が
少しも惜しくない人が
一番いい
(誰の詩でしたっけ。ついこの間読んだばかりなのに、しょうがないなぁ。)
年明けの3週間の休みの間の練習予定を決めて、帰って行きました。