風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ツォルモン

2007年01月23日 | 出会った人
日本企業に就職したツォルモンは、去年の日本モンゴル年でほんとに大忙しの毎日でした。
求人に応募のとき、数千人の中でたった一人履歴書を提出した彼女、それでほぼ決まりだったようですが、面接でさらにダメ押しで決まったようでした。

卒業前から、仕事に携わり、始まりのまだ仕事が立て込んでないときに知り合いました。
TISの学生さんの中で、トップクラスの女性です。

冬になったら、観光客もなくなるから暇でしょうがなくなったら、遊びましょうと約束していましたが、冬になっても変わらず朝8時からずっと働いていたそうです。
夕方は、経理の学校、土曜日は英語の学校。それでも忙しいのに車の免許までとりに行っていたとのこと。

年明けから、行き違っていたのがやっと今日、電話がかかりました。
知らない電話番号は、プリペイドではない携帯からでした。
会社で買ってくれてた仕事用の電話だそうです。

今週末は、3週間の日本研修です。ウイークリーマンションが用意され、新入社員と同じ研修を受け、残りの日々は、金沢、大阪と観光三昧とか。
去年、人手が足りなくて、ガイドまで勤めたときのお客さんに是非いらっしゃいと誘われてもいるとか。

ツォルモンならさもありなん。

日本企業の厳しい中で、長時間労働に腹を立てながら、着実に自分のスキルアップをして、社内的にも認められあれこれと、日本人並みの待遇を与えられている様子を見て、なかなかやるじゃない!と感心しています。
もともとの彼女のまじめさと、勤勉さと、頭の良さで、また、頭の柔らかいうちに日本に留学して、得がたい人に出会ったことも幸いして、自力で獲得してきている様子に、自分のことのように喜んでいます。

彼女と話をするたびに、モンゴル人も捨てたもんじゃないと思うのです。
研修で、日本人の友達も得ることでしょう。
その人たちと、ディズニーランドに行けるといいね!
(彼女の会社の受け入れ担当は53才の男性、ディズニーランド以外ならどこでも連れて行ってくれるそうです。(^^♪)

気をつけて行ってらっしゃい。土産話を待ってます。




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学生のための部屋が?

2007年01月23日 | チンゲル亭裏日記
今日、夫が出勤したら、教授が珍しく怒っていたので隣の教室を覗いてみて唖然としたそうです。
まるで、予想しなかった改造が行われていました。

その部屋は学生の教室と助手の控え室があるのですが、学生に使いにくく狭いので、今あるスペースを少しでも広げたいと、教授が先週金曜日に職人を呼び、指示を与えました。
壁を取り払い、無駄なスペースになっているところを教室の部分に取り込むことで、少しでも学生に心地よくと配慮したものでした。

ところが、今朝行ってみると、土、日の作業で無駄なスペースはそのまま残り、立派な助手の控え室が出来上がっていたそうです。
残った教室のスペースは、前より狭くなりとても使いにくい細長い形になっていたそうです。

土・日の作業中彼女たちが鍵を開け職人さんを入れる手はずにはなっていました。
助手の控え室を大きく取ってしまうなどと考えれられない仕上がりになっているとは!
教授と、主人が狭い部屋で我慢して、通訳に便利ですか?などと質問されるような状態と言うのに。
学生のための教室を広くするための工事だったのに!

夫の話に一人で怒っている私でした。

教授の出した指示が臨時の助手に完全に無視されるなど、考えも及ばないことです。
変な形の部屋を作って、職人としてのプライドは無いのか。教授がお休みしている日の、職人さんと助手との話はどのようなものがなされたのか?

どうやら、学部長がなぜか教授ではなく、助手にお金を渡したそうです。
お金を握った人が強いと言うのは聞いていますが、それにしても、お金はまだ支払われてなく、助手の手にあるのです。

そして、そのお金。
今日も、いろいろと物を動かすのに、人が出入りする中で、助手の机の上にむき出して置きっぱなしにしていたそうです。

大学と言えども机の上など目に付くところに有る貴重品、珍品はまずなくなるのですから、考えられない行動です。
想像するにその助手の「私がお金をまかされた」という示威行動だったのではないかと言うことです。
なくなっても自分のお金ではないからねぇ、そんな危険を冒しても、誇示したかったのでしょうか。

民主主義、お金主義、社会主義の入り混じったUBの人たち。

それでも穏やかな教授、ゾルゴの強さ、ゾルゴのおかみさんの控えめな強さと優しさ。
古きよき時代を受け継いでいる人たちが余計に好ましく思えます。 
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お休み

2007年01月19日 | SAVE THE CHILDREN
昨日は、喉嗄れで声が出せませんでした。
SAVE THE CHILDRENの授業は、トゥールさんに、頼みました。
お絵かきと、新聞紙で自分がかぶれる大きさのかぶとを指導してもらいます。
一昨日、トゥールさんに家に来てもらって、打ち合わせをしました。

心配なく預けられそうです。
来週までに、この声と涙目を何とか治さなくてはなりません。
オルティンドーの練習も、先生が帰国なさったので、始められると言うのに。。。

 
そして、今週末の予定

   土曜日 安全対策会議
   日曜日 今月UBに赴任してきた人たちの歓迎会

よって、写真、記事の更新は出来ません。どうかご心配なく。

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満足と便利

2007年01月16日 | チンゲル亭裏日記

通訳さんが、夫に「モンゴルの生活はべんりですか?」
そして、教授と同居している狭い部屋についても、便利ですかとも尋ねたそうです。

「便利」と「満足」を勘違いして使っているらしいと感じたので、
「メルクーリ市場が、そばにあるので便利です。」
「黒板が、そばにあるので、説明するのに便利です。」と言ったら、怪訝な顔をしていたようです。

最近、若い人たちが編集した「とっさの一言」の本を貰って、またモンゴル語を覚える気になってきたようで、暇があると熱心に覚え始めています。
辞書にない、最新の言葉がこの本にあるので、面白くてしょうがないようです。

ちょうど、『満足⇒セトゲル ハンガローン バェン』を覚えたばかりでしたから、通訳さんの便利と日本語で言っているのは、そのモンゴル語かと尋ねたら、そうだという答えだったのです。

彼女は、狭い部屋で教授と同居している夫の環境は、外国人に対する待遇とは思えなかったので「満足」かどうかを聞きたかったようです。

やっと彼女は、間違って覚えていたことに気がついて、「満足」と「便利」を正しく覚えたようでした。
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どこで風邪ひくやら、、、

2007年01月15日 | チンゲル亭裏日記

13日の、落馬その後。
馬が、疲れて前足を追って寝転がろうとしたので、そのまま乗っていくことは危ないと判断したFさんは、Fさんの馬ブラックに私を乗せて、歩いていくことになりました。

久しぶりに馬を引いてもらって乗っているのは、のんびりしすぎて退屈。
ただ乗っているのは、しかも、寒い。
馬を引いて歩いているFさんだけが、暑いのでした。

休憩のとき、なぜか、ブラックは繋いでいた引き綱を引きちぎって逃げてしまいました。
いつものご主人様ではない私を乗せたのが気に入らなかったのでしょうか?
Fさんは、Aさんの馬に乗ってブラックを捕まえに行きました。

Aさんと私は、残ったお疲れ馬を引いて、歩いて帰ることにしました。
10センチくらいのさらさらの雪道は、比較的歩きやすいのですが、石ころや根っこがあったり、川は凍って滑ります。
乗馬靴は、あぶみから抜けやすいように靴の裏は平らでとても滑りやすく、馬が杖代わりに体を支えてくれました。
浮ェりの馬は、人間のあっと言う驚きだけで、浮ェって、逃げたりするのですが、幸いこの馬は、浮ェりではなくて、助かりました。

5キロあまりの道のりを、二人と一頭でにぎやかにおしゃべりしながら、歩きとおしました。
馬に乗せられて歩くよりずっと暖かく景色もよく見えて楽しい道のりでした。

Fさんが馬を捕まえて、戻ってきたのは、ゲルに後5分くらいのところでした。
私たちが元気に楽しそうに帰ってきたので、それを見た彼の安心した顔は、忘れられません。
ゾルゴは、あの馬は「サイン モリ(良い馬)」を強調していました。
帰り道になると、馬は、あのヤータルサン(疲れた)な表情はどこへ行ったのかという元気さになって、とっとと歩くのです。

どんなに疲れていても馬は死ぬまで騎手の指示に従って走るそうですから、やはり、私は、馬に侮られたのでした。

馬に侮られないで、乗れるようになるには、私自身の性格もあるでしょうが、技術の向上は必至です。
落馬の恐浮ヘまったくなくて、ますます、その気になる私です。

さてその時汗をかいて相当寒い思いをしたのに、元気に帰ってきたのです。
気分が高揚しているときは、寒さでは風邪をひかないことが分かりました。

昨日、日陰の町歩きでちょっとぞくっとしたら、今朝は声が出ません。
一緒に歩いた夫には、申し訳ないのですが、高揚感がなかったからなぁ(笑)。。。
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通訳

2007年01月15日 | こたろう


彼女は、先生が「便利」と教えてくれましたと最後まで言い張っていたそうで、自分が間違っていたと絶対言わないモンゴル人なんだよ、と。

便利と満足は、実際に使ってみないとその違いが分かりにくいですから、先生がそのように教えたのかもしれませんし、彼女がいつの間にか間違えて覚えてしまったのかもしれません。

夫がそのように細かく出来事を伝えてくれるようになったのは、つい、最近のことです。
夫には、頭の柔らかい部分もあるんだなぁと感心しました。

私はといえば、間違っていると言う発想にはならなくて、どこまでもすれ違ったまま会話が続きそうです。
トゥールさんとの会話は、感覚的に理解しあっていますが、ちょっと立ち止まって、「まてよ」と思うときも必要だなと感じました。

夫は、トゥールさんと私の間柄はまず友達なのだから、細かいチェックは要らないのではないかと言います。
私も、そのつもりでいますが、時々感じるわけの分からない不快感は、立ち止まってみたら、解消出来るかなと思うのです。

トゥールさんと私にとっての、キーワードを神経質にならないで、探してみようと思いました。

「とっさの一言」モンゴル語編 重宝してます。夫が。青年たちの仕事に乾杯。
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頂いた乗馬写真

2007年01月15日 | モンゴル風景
1月6日(土)のテレルジ乗馬写真  
     Aさんから届きました。ご覧ください。







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乗馬クラブ

2007年01月14日 | モンゴル風景
昨日朝8時50分、先週は、朝日にピンク色に染まっていた山並みが今日は、黄色の強い光が当たって、日が高くなっていることがわかります。
「今日は、楽しい、乗馬の日」ルン ルン (^^♪

いつもの手順で馬を引き歩き、腹帯を締めなおして乗馬、足慣らし体慣らしをして、トレッキングに出発。
林を抜け、川のそばを南のほうへと向かいます。
なだらかな登りの続くところが、馬を走らせるチャンスです。
FさんとAさんは、それっとばかりに走りました。

私の馬は、とたんに動かなくなって押せども引けどもびくともしません。
鞭を当てても腹をけっても動きません。
それどころか、ゲルの方向に向かって帰ろうとします。
それならと、右へ左へと大回りしながら、様子を見て丘へと首を向けるとぴたり停止。
業を煮やしたFさんが、はるばる丘から下りてきました。
Fさんの馬が後ろから追うとしぶしぶ前進します。
完全に馬になめられました。(^_^;)

やっと丘に登りいつもの眺めを楽しみ、気を取り直して降り始めてほんの少し進んだとき。
馬が前足を折り右に唐黷ワした。幸い斜面の山側でしたから、半分落馬しながら下りて、立ち上がった馬の前足を交わすように体を回転させて、馬から離れながら起き上がることが出来ました。
馬が、走り出す前に引き綱を掴むことが出来たので、馬を逃がさずに済みました。
アー、良かった。雪の上だったし、何より馬が左の斜面側に唐黷ネくて良かった。
明け方見た右足の骨が見えるほどの大怪我の夢のおかげで、素早く体が動いたように思います。
     
   モンゴルには身近に神様がいる!




出発前から馬が風邪気味だったことは、牧民ゾルゴも承知していました。馬を大切にする彼が、無理をして人を乗せるはずがないので、大したことはなかったはず。上り坂を見て、馬は嫌だと意思表示をしたのです。
私の馬への支配力がないおかげで、馬は無理をせずゆっくり上ったのです。その勢いのまま、下りにかかっていたら、スピードもあって、どう対処できたか、考えるだけで恐ろしく、正夢と逆夢との境目だったと、思ったのでした。

自然の山や林を、大きな体の馬を操りながら行くトレッキングは、何があるか分かりません。
まだ、初心者の私が、その気になって走ると危険がいっぱいです。
乗馬クラブの約束事が、危険は自己管理と明記してあります。
その覚悟があって、初めて参加できるとあらためて実感しました。
ここの参加者は、皆さんそのことを良くご存知だから、きっと、誘い合わないで自分で決めて、参加しているのだと、よく分かったのです。
そして、決して無理をしない、朝の体調をよく観察して、無理を押して参加しないと、誰に言われたわけでもなく実行していらっしゃいます。
自立した潔い仲間との出会いでした。
私たちの帰国後も、このクラブに参加される方がいて存続することを願います。



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まど みちお

2007年01月13日 | UBから


あぁ、おどろいた。
日本に帰ったら、冬眠から覚めたくまさん状態だと思う。
自分のこと、忘れないように、ほかの自分にならないようにと思ったことでした。

この詩の最後の行は、「ああ、よかった」です。(^^♪

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ゾルゴのゲル

2007年01月13日 | モンゴル風景





=今日の仕事=
ソブダー  色鉛筆を削る

次女    乳搾り、薪集め、薪割り 作業用のデールをジーンズと
セーターの上に着ます
お母さん  昼食のバンシを作る
お父さん  馬のふすまをそれぞれ用に容器に分配、牛小屋の雪かき

作業用のブーツは、フェルト製、そこに黒いゴム底の無いものもあります。
作業をしてゲルに入ると、ストーブのそばで、乾かします。
薪は、林に行けばいくらでも採れます。
馬は、私たちを乗せたら、ふすまのえさを貰います。
犬は、そのおこぼれを貰おうと待機しています。けれど、ゾルゴに見つかると追い払われます。




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