休暇客でごった返しているヒースロー空港で、空港の拡張工事に反対する環境保護団体が、大規模な抗議行動を行っている。
今回は、空港からたった1KM足らずの北側に隣接する第3滑走路建設予定地の空地を占拠して大規模なテント張りの大キャンプ地を設営しての本格的な抗議活動で、英国政府は徹底的な抗戦の構えで対処している。
12日から19日までの抗議行動のようだが、BBCを見ている限りでは、ソーラー発電装置やバスタブなども持ち込んで幾張りもの巨大かつ立派なテントが張られていて、若い活動家が夏のキャンプ場を設営するように手際よく作業していた。
FTの電子版では、この抗議運動によるヒースロー空港の混乱記事と同時に世界の10空港の一覧表があり、最悪の空港はどこかアンケートが付いている。
念のため、調べてみると、ヒースローが62.6%で最悪、次のシャルル・ド・ゴールの13.9%、JFKの8.8%と比べてもダントツに悪い。
(ついでながら、喜ぶべきか(?)、この調査には、ムンバイやシャンハイ、バンコック空港は出ていたが、ナリタは勿論日本の空港はリストにさえ載っていなかった。)
金融センターとして好況を謳歌するイギリスの表玄関として、ヒースロー空港の重要性は、益々、増加しているのであろう。
イギリスの経済事情から考えれば、滑走路の増設や拡充は必須なのであろうが、しかし、逆に環境悪化と言う視点からは、どこかで必死になって止めない限り取り返しがつかなくなる状態に達してしまっている。
航空関係者は、温室化ガス対策で5%削減目標を標榜しているので抗議はアンフェアだと言っているが、環境保護団体のターゲットとして、空港や航空機が選ばれることが多くなって来ている。
2年前にイギリスへ行った時、空港からそれほど離れていない住宅地ギルフォードから車で送って貰った時に、何時もより1時間以上も前に家を出て空港に向かったが、M25など、車での空港へのアクセスは悪化の一途を辿っている。
ロンドン市内への移動は、最近では、パディントンまでヒースロー・エクスプレスを利用しているが、地下鉄は荷物があれば無理だし、バス、車やタクシーなどでは渋滞などで大変だろうと思う。
それに、ロンドンの場合は、他のヨーロッパの都市のようにかっては個別の電鉄会社が思い思いのターミナル駅を持っていたので、日本の東京や大阪のJR駅のように繋がっていないので、地下鉄の乗り継ぎなど更に交通事情が悪い。
大陸ヨーロッパと海で隔てられているので、ドイツのように高級車で飛ばす訳にも行かず、有効な交通手段は飛行機に頼らざるを得ない。
ヒースロー空港を拡充すればするほど、グレイーター・ロンドンの交通事情と環境が悪化するばかりである。
イギリスの環境保護団体は、組織立っていて活動も極めて活発であり、今回のヒースローでの抗議活動も、結構際どいところまで行っており、多くの旅行客の妨害になっている。
夏の旅行客にとっては、当座の一時の不便だが、自分たちの戦いは、もっと長期を見据えた人類緊急の課題への闘争だと言う思い込みがあって、手を緩める気配は全くない。
これに、イスラム原理派などの国際テロとの問題が再燃すれば、益々、ロンドンの治安が心配になってくる。
ところで、私自身の気持ちだが、基本的には、もうこれ以上開発に手を染めると、地球船宇宙号が持たないと思っているので、闘争姿勢には疑問はあるが、環境保護派の行動を容認せざるを得ないと言う気になっている。
今回は、空港からたった1KM足らずの北側に隣接する第3滑走路建設予定地の空地を占拠して大規模なテント張りの大キャンプ地を設営しての本格的な抗議活動で、英国政府は徹底的な抗戦の構えで対処している。
12日から19日までの抗議行動のようだが、BBCを見ている限りでは、ソーラー発電装置やバスタブなども持ち込んで幾張りもの巨大かつ立派なテントが張られていて、若い活動家が夏のキャンプ場を設営するように手際よく作業していた。
FTの電子版では、この抗議運動によるヒースロー空港の混乱記事と同時に世界の10空港の一覧表があり、最悪の空港はどこかアンケートが付いている。
念のため、調べてみると、ヒースローが62.6%で最悪、次のシャルル・ド・ゴールの13.9%、JFKの8.8%と比べてもダントツに悪い。
(ついでながら、喜ぶべきか(?)、この調査には、ムンバイやシャンハイ、バンコック空港は出ていたが、ナリタは勿論日本の空港はリストにさえ載っていなかった。)
金融センターとして好況を謳歌するイギリスの表玄関として、ヒースロー空港の重要性は、益々、増加しているのであろう。
イギリスの経済事情から考えれば、滑走路の増設や拡充は必須なのであろうが、しかし、逆に環境悪化と言う視点からは、どこかで必死になって止めない限り取り返しがつかなくなる状態に達してしまっている。
航空関係者は、温室化ガス対策で5%削減目標を標榜しているので抗議はアンフェアだと言っているが、環境保護団体のターゲットとして、空港や航空機が選ばれることが多くなって来ている。
2年前にイギリスへ行った時、空港からそれほど離れていない住宅地ギルフォードから車で送って貰った時に、何時もより1時間以上も前に家を出て空港に向かったが、M25など、車での空港へのアクセスは悪化の一途を辿っている。
ロンドン市内への移動は、最近では、パディントンまでヒースロー・エクスプレスを利用しているが、地下鉄は荷物があれば無理だし、バス、車やタクシーなどでは渋滞などで大変だろうと思う。
それに、ロンドンの場合は、他のヨーロッパの都市のようにかっては個別の電鉄会社が思い思いのターミナル駅を持っていたので、日本の東京や大阪のJR駅のように繋がっていないので、地下鉄の乗り継ぎなど更に交通事情が悪い。
大陸ヨーロッパと海で隔てられているので、ドイツのように高級車で飛ばす訳にも行かず、有効な交通手段は飛行機に頼らざるを得ない。
ヒースロー空港を拡充すればするほど、グレイーター・ロンドンの交通事情と環境が悪化するばかりである。
イギリスの環境保護団体は、組織立っていて活動も極めて活発であり、今回のヒースローでの抗議活動も、結構際どいところまで行っており、多くの旅行客の妨害になっている。
夏の旅行客にとっては、当座の一時の不便だが、自分たちの戦いは、もっと長期を見据えた人類緊急の課題への闘争だと言う思い込みがあって、手を緩める気配は全くない。
これに、イスラム原理派などの国際テロとの問題が再燃すれば、益々、ロンドンの治安が心配になってくる。
ところで、私自身の気持ちだが、基本的には、もうこれ以上開発に手を染めると、地球船宇宙号が持たないと思っているので、闘争姿勢には疑問はあるが、環境保護派の行動を容認せざるを得ないと言う気になっている。