中国製の工業製品や食料品などの欠陥商品が世界中で話題になり、あっちこっちでボイコットや不買運動が巻き起こっている。
最近、また、多くの欠陥自動車タイヤーが問題になりリコールされた。
しかし、アメリカにとって深刻な問題は子供たちのおもちゃで、全米の親達が非常に神経質になっていると言う。
何が幸いするか分からないのがビジネスの世界で、中国製のトーマス君に有害鉛が塗装に使われていたとかで、これを逆手にとって、アメリカのおもちゃ会社が、自社製の木製の汽車やトラックは、全く鉛は使っていないし子供には安全であると、ホームページでバナー広告を打ったら売上が激増したと言う。
アメリカ製のおもちゃの売上が増えたとニューヨークタイムズが、「アメリカ製おもちゃが中国のトラブルで恩恵」で報じている。
アメリカで売られているおもちゃの80%は中国製のようである。
安い中国製品に押されて青息吐息であったアメリカのおもちゃメーカーは、高いけれど質の高さでどうにか生き延びて来たのだが、最近では、玩具店や消費者から商品について引っ切り無しに照会を受け、その凄まじさに困っている程だと言う。
中国製とアメリカ製の根本的な違いは、アメリカでは、おもちゃが出来ると第三者機関の検査を受けて安全性を確認している点だと顧客に説明していると言う。
あるメーカーでは、塗装にペイントなど使わずに、食料品用の染料を使っている。
また、殆どのアメリカのおもちゃメーカーの製品は、大きな玩具チェーン店などで売られているのではなく、インターネットやローカルのおもちゃ屋で細々と売られていて、大量生産品ではなく、職人の手作りやヨーロッパのおもちゃ職人の製品だと言うのである。
これらの製品は、おもちゃ全体の売上高の5%程度だが、玩具知識の乏しい大型の小売チェーン店の店員ではなく、おもちゃについて専門的な知識と経験を積んだローカルの小さな玩具店の人々に売られているので間違いはないとも言う。
ただでさえ消費者運動が盛んで、まともな商品でも使用説明書に指定のない使い方をして問題が起こればクレームして大金をメーカーから巻き上げようとする悪徳な消費者が後を絶たないアメリカでは、製品の品質と安全には、まして、子供の使うおもちゃであるから、メーカーは大変な注意を払っている。
もう少しすると、クリスマス商戦が始まるが、アメリカの消費者は、やっとロープライスの中国製品の正体が分かり始めて来たのか、多少神経質になって良質なものに目を向け始めたと言う。
多少厳つくても手作りの木製の機関車を、何倍かの値段を払ってでも子供に与えた方が安全だとアメリカの大人たちは考え始めたのである。
私が迂闊なのかは知らないが、中国から2兆円もの商品をロープライスで買い続けているウォルマートが、全く問題がないのか、何も語っていないのが不思議で仕方がない。
ところで、商品の欠陥だが、日本も偉そうなことは言えない。
あれだけ、雪印やミートホープで騒がれた北海道で、また、「白い恋人」が問題を起こした。完全に、消費者を舐めきっている。社長は、増長した所為の犯罪だとコメントしていたが、建設会社の談合と同根であり、企業倫理の欠如以前の問題である。
新生なった筈のパナソニックが、途方もない数量の電池をリコールすると言う。それも、世界に冠たるノキア機搭載の電池だと言うから、何が、グローバルなデファクト・スタンダードなのか分からなくなる。もっとも、松下の場合は、欠陥率は0.0000・・・途方もなく小さいが、それでも許されないのがハイテク工業製品の宿命でもある。
最近、また、多くの欠陥自動車タイヤーが問題になりリコールされた。
しかし、アメリカにとって深刻な問題は子供たちのおもちゃで、全米の親達が非常に神経質になっていると言う。
何が幸いするか分からないのがビジネスの世界で、中国製のトーマス君に有害鉛が塗装に使われていたとかで、これを逆手にとって、アメリカのおもちゃ会社が、自社製の木製の汽車やトラックは、全く鉛は使っていないし子供には安全であると、ホームページでバナー広告を打ったら売上が激増したと言う。
アメリカ製のおもちゃの売上が増えたとニューヨークタイムズが、「アメリカ製おもちゃが中国のトラブルで恩恵」で報じている。
アメリカで売られているおもちゃの80%は中国製のようである。
安い中国製品に押されて青息吐息であったアメリカのおもちゃメーカーは、高いけれど質の高さでどうにか生き延びて来たのだが、最近では、玩具店や消費者から商品について引っ切り無しに照会を受け、その凄まじさに困っている程だと言う。
中国製とアメリカ製の根本的な違いは、アメリカでは、おもちゃが出来ると第三者機関の検査を受けて安全性を確認している点だと顧客に説明していると言う。
あるメーカーでは、塗装にペイントなど使わずに、食料品用の染料を使っている。
また、殆どのアメリカのおもちゃメーカーの製品は、大きな玩具チェーン店などで売られているのではなく、インターネットやローカルのおもちゃ屋で細々と売られていて、大量生産品ではなく、職人の手作りやヨーロッパのおもちゃ職人の製品だと言うのである。
これらの製品は、おもちゃ全体の売上高の5%程度だが、玩具知識の乏しい大型の小売チェーン店の店員ではなく、おもちゃについて専門的な知識と経験を積んだローカルの小さな玩具店の人々に売られているので間違いはないとも言う。
ただでさえ消費者運動が盛んで、まともな商品でも使用説明書に指定のない使い方をして問題が起こればクレームして大金をメーカーから巻き上げようとする悪徳な消費者が後を絶たないアメリカでは、製品の品質と安全には、まして、子供の使うおもちゃであるから、メーカーは大変な注意を払っている。
もう少しすると、クリスマス商戦が始まるが、アメリカの消費者は、やっとロープライスの中国製品の正体が分かり始めて来たのか、多少神経質になって良質なものに目を向け始めたと言う。
多少厳つくても手作りの木製の機関車を、何倍かの値段を払ってでも子供に与えた方が安全だとアメリカの大人たちは考え始めたのである。
私が迂闊なのかは知らないが、中国から2兆円もの商品をロープライスで買い続けているウォルマートが、全く問題がないのか、何も語っていないのが不思議で仕方がない。
ところで、商品の欠陥だが、日本も偉そうなことは言えない。
あれだけ、雪印やミートホープで騒がれた北海道で、また、「白い恋人」が問題を起こした。完全に、消費者を舐めきっている。社長は、増長した所為の犯罪だとコメントしていたが、建設会社の談合と同根であり、企業倫理の欠如以前の問題である。
新生なった筈のパナソニックが、途方もない数量の電池をリコールすると言う。それも、世界に冠たるノキア機搭載の電池だと言うから、何が、グローバルなデファクト・スタンダードなのか分からなくなる。もっとも、松下の場合は、欠陥率は0.0000・・・途方もなく小さいが、それでも許されないのがハイテク工業製品の宿命でもある。