舞台中央のドラマーにスポットライトが当たると、ドラムの軽快なリズムに合わせてラヴェルの「ボレロ」が始まる。
演奏楽器は、パーカッションとブラスだけ。少しづつブラスが増えて佳境に入って行く。日頃聞きなれているオーケストラ音楽とは違ったサウンドだが、心地よいリズム感がなんとも言えず懐かしい。
昔、ブラッセルで見たモーリス・ベジャールの20世紀バレーのダイナミックなボレロの舞台を思い出した。
東京国際フォーラムCホールで始まったブロードウエイ・バージョンの「ブラスト!」の光とサウンドで極彩色に染め抜かれた舞台の印象だが、とにかく、強烈なインパクトは流石にアメリカである。
ミュージカルは可なり見ているが、最初から最後までサウンドとビジュアル・アンサンブルによるパーフォーマンス・アートと言うのは初めての経験である。聞いたのでは大分異質だが、マイケル・ナイマン・バンドくらいであろうか、食わず嫌いで、音楽は、クラシック以外は馴染みが薄い。
私自身の趣味から外れるので、多少違和感を感じて聞いていたのだが、ブラスとパーカッションの音楽家達が、ビジュアルチームと一体となって華麗にスイングしながらリズミカルに移動しながら演奏するマーチングバンドやドラム・コー、とにかく、強烈なリズムと雰囲気に飲まれてしまって凄いのである。
15人くらいのビジュアル・アンサンブルの男女が、フラッグやバトン、弓などの小道具を上手く使って激しく流れるように踊る。蛍光照明の点滅を受けながら、バトンや弓が生き物のように跳ね回り真っ暗な舞台に画を描く。
10人くらいのドラマーが一列に並んで小太鼓を演奏、真っ暗な舞台に、手足とドラム、バトンだけが白く浮かび上がって妖精のように踊りながら激しいリズムを刻む。
やはり迫力は、多彩で華麗なブラスの演奏であろうか。これだけ色々な金管楽器が揃って、それも、素晴らしい奏者に演奏されるとオーケストラさながらである。
それに、ドラムのアクロバティックな演奏や、懐かしい木琴の柔らかい音色、ビートの利いた激しいドラムの饗宴など打楽器が空気を一変させる。
バックの上下3分割2段にセットされたドラムセッションの華麗な設営が、背景と伴奏に彩を添えて素晴らしい。
クラシックからジャズ、とにかく様々なジャンルの音楽が切れ目なくミックスされて演奏され、前後50分づつの舞台が瞬く間に終わってしまう。
私の右隣の中年婦人仲間は乗りに乗って手拍子で応えている。
左隣の初老の紳士は、「一度見て来いと息子に言われて来ました。いっぺん聞けば、もう、ええですなあ。」
小学生の子供から老人まで、観客は多彩だが、結構空席が目立つ。
私にとっては、久しぶりのパワーを貰ったような華麗なサウンドと光の饗宴を楽しんだコンサートであった。
演奏楽器は、パーカッションとブラスだけ。少しづつブラスが増えて佳境に入って行く。日頃聞きなれているオーケストラ音楽とは違ったサウンドだが、心地よいリズム感がなんとも言えず懐かしい。
昔、ブラッセルで見たモーリス・ベジャールの20世紀バレーのダイナミックなボレロの舞台を思い出した。
東京国際フォーラムCホールで始まったブロードウエイ・バージョンの「ブラスト!」の光とサウンドで極彩色に染め抜かれた舞台の印象だが、とにかく、強烈なインパクトは流石にアメリカである。
ミュージカルは可なり見ているが、最初から最後までサウンドとビジュアル・アンサンブルによるパーフォーマンス・アートと言うのは初めての経験である。聞いたのでは大分異質だが、マイケル・ナイマン・バンドくらいであろうか、食わず嫌いで、音楽は、クラシック以外は馴染みが薄い。
私自身の趣味から外れるので、多少違和感を感じて聞いていたのだが、ブラスとパーカッションの音楽家達が、ビジュアルチームと一体となって華麗にスイングしながらリズミカルに移動しながら演奏するマーチングバンドやドラム・コー、とにかく、強烈なリズムと雰囲気に飲まれてしまって凄いのである。
15人くらいのビジュアル・アンサンブルの男女が、フラッグやバトン、弓などの小道具を上手く使って激しく流れるように踊る。蛍光照明の点滅を受けながら、バトンや弓が生き物のように跳ね回り真っ暗な舞台に画を描く。
10人くらいのドラマーが一列に並んで小太鼓を演奏、真っ暗な舞台に、手足とドラム、バトンだけが白く浮かび上がって妖精のように踊りながら激しいリズムを刻む。
やはり迫力は、多彩で華麗なブラスの演奏であろうか。これだけ色々な金管楽器が揃って、それも、素晴らしい奏者に演奏されるとオーケストラさながらである。
それに、ドラムのアクロバティックな演奏や、懐かしい木琴の柔らかい音色、ビートの利いた激しいドラムの饗宴など打楽器が空気を一変させる。
バックの上下3分割2段にセットされたドラムセッションの華麗な設営が、背景と伴奏に彩を添えて素晴らしい。
クラシックからジャズ、とにかく様々なジャンルの音楽が切れ目なくミックスされて演奏され、前後50分づつの舞台が瞬く間に終わってしまう。
私の右隣の中年婦人仲間は乗りに乗って手拍子で応えている。
左隣の初老の紳士は、「一度見て来いと息子に言われて来ました。いっぺん聞けば、もう、ええですなあ。」
小学生の子供から老人まで、観客は多彩だが、結構空席が目立つ。
私にとっては、久しぶりのパワーを貰ったような華麗なサウンドと光の饗宴を楽しんだコンサートであった。