熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

ワーグナーの「ニーベルングの指輪」

2020年07月01日 | 生活随想・趣味
   7月からの、歌舞伎や能、クラシック・コンサートのチケット予約案内が、メールで届いていて、いくらか予約を入れたが、やはり、歳を考えて躊躇している。
   新型コロナウイルス騒ぎで、劇場での公演が総て中止されてしまって、歌舞伎や能でも、動画配信されて人気を博しているようだが、テレビやパソコンで観劇するのであるから、特に見たいと食指が動くのは別だが、同じ画面なら、録り溜めたDVD録画を見た方が良かろうと言うことになる。
   今日明日、WOWOWで、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」の4部作が放映されていて、先月の放送を録画してあるので、それを見始めている。
   METライブビューイングなので、休憩も含めての録画であるから、延々、15時間以上で、並大抵の努力では、楽しむという域には、中々達せない。
   第2夜の「ワルキューレ」は、METの公演でもドミンゴの出演する舞台も複数回観ており、ロイヤルオペラでも観ているのでお馴染みだが、他の3夜は、一度ずつベルナルド・ハイティンク指揮のロイヤル・オペラで観た記憶があるくらいで、中々、チャンスに恵まれない。
   この放映は、2010年以降のMETの舞台だが、WOWOWの放映は、「ワルキューレ」だけ、2019年のガーキーの新しい上演作品を放送していたので、以前の録画のヴォイト・バージョンを観た。
   
   
   
   

   ワーグナーのオペラは、他にも、WOWOWやNHK BSPで録画したスカラ座やロイヤル・オペラなどの「パルジファル」「タンホイザー」「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などの名演が残っている。
   昔は、せっせと、ビデオやレーザーディスクやDVDのオペラを買っていたが、今では、私自身がハイビジョン放送をブルーレイ録画した方が遙かに質が良く遜色がない。
   しかし、問題は、録画するだけで、観る機会がないので、DVDが積み上がるだけだと言うことである。

   私が、ワーグナーに傾倒したのは、1967年のバイロイトの来日公演(大阪国際フェスティバル)で、「トリスタンとイゾルデ」の観劇。
   指揮はピエール・ブーレーズ、演奏はNHK交響楽団、演出はヴィーランド・ワーグナー、
   トリスタン: ヴォルフガング・ヴィントガッセン、イゾルデ:ビルギット・ニルソン、マルケ王:ハンス・ホッター
   丁度、カール・ベーム指揮で同じキャストのレコードが発売されたので、分からないままに、とにかく、聞き込んでフェスティバル・ホールに出かけた。

   次のワーグナーは、大阪万博で来日したベルリン・ドイツ・オペラのマゼール指揮の「ローエングリン」、
   タイトルロールはチャールズ・クレイグ、ピラール・ローレンガーのエルザが素晴らしかった。
   それ以降、日本では偶にしかワーグナーを観ることはできなかったが、幸い、欧米伯で14年間生活したので、ほとんどのワーグナーの舞台は鑑賞したし、帰国後も世界的な歌劇場の来日公演に行っているので、随分、ワーグナーを楽しんできている。
   ワーグナーのオペラは、比較的長時間なのだが、とにかく、のめり込んでしまうと蟻地獄、
   私など、音楽の素養なり知識は無に等しくて、何も分からないのだが、好きだと言うだけで、せっせと、劇場に通い続けてきた。

   オランダに居た時、夏の休暇で、車で、ロマンティック街道を経てウィーンへ行く途中に、ワーグナーに傾倒したバイエルン王ルートヴィヒ2世によって19世紀に建築されたノイシュヴァンシュタイン城を訪れた。
   城内の各部屋には、ワーグナーの楽劇の舞台を模した素晴らしく幻想的な装飾がなされていて、夢心地の経験を味わった。

   さて、映画館がオープンして、METライブビューイングも上映されているのだが、まだ、コロナが気になるので、遠慮している。
   最後のワーグナーの「さまよえるオランダ人」へ行こうか行くべきでないか、迷っているところである。
コメント
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