戦争のない平和な世界へ 【マインドマップ活用授業】

担 任「もう時間が過ぎているから勉強するのをやめようよ・・・」
こども「先生、待って! まだ最後まで書き終わっていないから!あとちょっと!」
担 任「給食の時間、なくなっちゃうよ・・・」
こども「大丈夫!大丈夫!」

このように、マインドマップで学びを進めると、どちらが担任なのか分からないような会話が飛び出ることがよくあります。つまり「勉強が面白くてやめられない」という状態が生まれているわけです。



さて、実践事例その4です。

この文章は、過去3ヶ月間、マインドマップを使って「時事問題に関するスピーチ特訓」を続けてきた子が書いた文章です。
それまでは人前で話すことが苦手だったのですが、今では下記文章にも書かれた程度の話なら、いつでもできるくらいにまで脳内整理ができています。

**************************

 戦争は、無意味なことです。何かを生み出すわけでもなく、人を殺し、物を壊し、ただ何かを失うだけ。そんなことが、この世にあってはならないと僕は思いました。

まず、戦争になるとどんなことが起きるか考えてみました。戦争では、銃や爆弾などの兵器を使います。それを使えば、当然人の命は奪われてしまいます。
中でもおそろしいのは原子爆弾で、たった一発で一度に十数万人の命を奪ってしまいます。また、兵器を作るのにもたくさんの資源やお金が必要になります。戦争が続けば兵器を作るためにたくさんのお金が戦争のために動きます。
でも、人を殺すための兵器を作るのにお金をかけるのは、おかしいと思いませんか。

戦争になってしまうと、戦いに行く兵士だけでなく、残された家族たちにも被害があります。子供たちは空襲を避けるために疎開しなければなりません。疎開先の生活は、食べ物もままならない苦しい生活です。大人は、赤紙という召集令状がきたらいやでも戦争に行かなければなりません。このように、戦争がおきると家族がはなればなれになってしまいます。

僕の考える平和とは、争いごとが無く、家族や友達にいつでも会えることです。なぜなら、争いごとがあると人同士が傷つけあって悲しいです。その争いが国同士の戦争なってしまうと、ほかの国との交流ができません。ほかの国と仲良くしようとしないで暴力だけで解決しようとするのは平和とはいえません。
また、家族や友達にいつでも会えると安心します。家族や友達と一緒にいる時間は安らぎの時間です。戦争は、家族や友達を奪ってしまいます。つまり、そんな安らぎの時間を奪われてしまうので、心にゆとりがもてません。たとえ戦争の無い平和な世界だとしても、家族や友達がいないと、心にゆとりが持てず不安になり、自分が平和だと思うことができなくなります。

僕が考えた平和にしていくためには、まず戦争のおろかさを伝えていく遺産を残していくことが必要だと思います。例として、原爆ドームがあります。広島に落とされた原子爆弾は、一発で十数万人もの命を奪いました。原子爆弾が実際に落とされたのは日本だけです。だから、ほかの国にも原子爆弾というおそろしい兵器を落とさせないように、原子爆弾が落とされたしるしである原爆ドームは守っていかなければなりません。

次に、欲を持たないことも大切です。戦争を始めたきっかけに、ほかの国の領土や資源がほしくて、その国をのっとろうと始めた例もあります。前に書いたとおり、戦争はいいことがありません。人の欲が戦争を生み出すのなら、欲を持たずに、自分の国にあるものを有効に活用できればいいと思います。

そして、ほかの国と話し合いができることも大切です。話し合いをしようとせずに戦ってほかの国のものを奪おうとすれば、たくさんの被害を出すことになります。話し合いなら誰かを傷つけることも無く、平和的に解決できるので、積極的に話し合いをすれば戦争が起こることはありません。

このような平和な世の中にするために今のぼくたちにできることは、いろいろな人と話をして、交流を深めることだと思います。
子供の時からたくさんの人と交流して慣れておけば、外国の人とも仲良くなれます。みんなが外国の人と仲良くなろうという気持ちがあれば、争いなんて無駄なことだと気づくはずです。

 戦争は、まったく意味の無いばかばかしいことです。だから、やめる必要があります。心が通い合い、戦争の無い平和な世界になることを、僕は願っています。

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世界の人々が笑顔になる本当の平和 【マインドマップ活用授業】

実践事例その3です。

これ以上掲載すると、読む人の頭が満タンになってしまうので、今日はここまでにしておきます。

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1945年8月6日午前8時15分。広島に原子爆弾が落とされました。

市民は、いっしゅんのうちに生命をうばわれ3日後には長崎に原子爆弾が落とされました。本当の平和とは何でしょうか。このとき広島や長崎の場所は平和といえるのでしょうか。

これから私が考える本当の平和ということを書いていきます。

まず、本当の平和は何かを考えました。
戦争がなく人間や植物。生き物みんなが、優しい心を持ちみんなが平等に助け合い、協力しながら生きていくこと。生活では、衣、食、住が保障されていて、普通に暮らしていけること。地球には優しく。もっとも大事なことは、生きている1人1人はみんなのために役立てるように。そして、みんなが優しく笑顔になる。このことが本当の平和ではないかと思います。

広島は、原子爆弾が落とされる直前までは、友達と遊んでた子もいたり、家族と朝食を食べていた人達もいたと思います。誰もが平和で原子爆弾が落とされるとは思ってなかったでしょう。

原子爆弾を落とされ、大切な人、家族が次々にいなくなってしまった。
幸い命が助かった人でも不安がいっぱいで笑顔になることはなかったと思います。
病気になったり、町の景色を見ると、嫌でも現実がわかると思います。
命が助かっても生きていることがどんどんつらくなってしまうと思います。

だから広島や長崎の人々は世界の平和を一番願っていると思います。


戦争は何のためにするのでしょう。
得るものはあるのでしょうか。

戦争を行って楽しいでしょうか。
笑えるでしょうか。


人の気持ち、たった1つしかない生命を傷つけ、うばって何がおもしろいのでしょうか。
誰かの役にでも立つのでしょうか。
1人ではなくて世界中のみんなに戦争を行って「ありがとう。」と、お礼をいわれるのでしょうか。
人の死を見て喜べるのでしょうか。

戦争をして得るものは無いのならばやめればよいではないですか。

人に頼まれているのなら、反論すればよいのではないですか。
どんなにえらい人でも戦争は間違っているのだから、反論してもよいと思います。


今、私たちがやらなくてはいけないことは、たくさんあると思います。

私は、戦争は間違っている、核兵器は間違っているのだから「間違っている!!」と、意見を言うべきだと思います。
意見を言うことをどんどん後回しにしていくと、ひどくなっていくと思うので、今言わなければいけません。

今、私たちの生活の中で、衣、食、住が当たり前のようにあるのはキセキだと思います。けれども、毎日のように殺人事件など、色々な事件があって本当の平和といえるのでしょうか。被害者は、自分の事件があっても笑ってはいられません。


今この世界は本当の平和とはいえないと思います。
戦争をなくす努力をし、みんなで協力をしていけば戦争をなくすのは、不可能ではないと思います。
今、努力をすれば、私たちの未来に本当の平和がくると思います。

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みんなが幸せになれる平和な世界 【マインドマップ活用授業】

実践例その2です。(その1はこちらにあります)

6年生が書いた下の文章は、多くの小学生だと「資料を引用」したり、データを基にして平和ということに対する思考を深める単元です。

この子のすごいところは、そうした学習(平和に関する文献を読む、ビデオで学ぶ、話を聞く)を重ねた上で、すべて自分の言葉で意見を書いたところにあります。分量は原稿用紙6枚分。2300字を超えました。

マインドマップで思考をまとめると、かいているうちに思考の連鎖が起こり、その刺激に誘引されるように新たな思考が生まれることがあります。下記文章の「自由」ということについて書き出したあたりがそうです。

「戦争」→「奪う」→「自由」→「いじめ」→「平和でない」というマインドマップ的な連鎖が生まれています。

****************************

私は、国語の授業「平和のとりでを築く」という勉強で原爆ドームや第五福竜丸について勉強しました。そして、この2つの建物・船が伝えたい事など。戦争がいけないという理由など。私の考えを書いていきたいと思います。それでは、みなさん私の考えを聞いて下さい。


1945年8月6日、午前8時15分。よく晴れていた日のこと。日本の中国地方にある広島県にアメリカからの原子爆弾が落とされました。この1つの爆弾で沢山の人々が命を落としました。このすごく恐ろしい爆弾は世界には沢山あるそうです。そんな原子爆弾が色々な世界に落とされたらどうなるでしょうか??? そんな事があれば必ず沢山の人が住宅や食材や衣類を失い、そして何よりも命を落としてしまいます。そんな事があっては平和だとは言えません。それなので原子爆弾があっては、この世界が平和になることなんてないと思います。ですから原子爆弾は「0」にしなくてはいけないと思います。

広島県にある原爆ドームは絶対にとても恐ろしい原子爆弾がなくなってほしいと思っているに違いありません。だから世界の全部の国が協力して原子爆弾を一気に「0」にするということは出来なくてもどんどん減らしていってほしいです。

まだ世界を平和にするにはもう1つの恐ろしい爆弾。水素爆弾をなくさなければいけないと思います。この爆弾も原子爆弾と同じく世界の国には沢山あるそうです。それに、水素爆弾の放射能をあびてしまうと癌になってしまったりします。癌にならなかったとしても急性放射線障害というものになり白血球が500~600減ってしまうという病気になってしまいます。このような放射能をあびると亡くなってしまうという事もあります。

こんなものが海中で爆発してしまったら、海上にいた漁船や海にいた魚たちはどうなってしまうのでしょうか???
今後もし水素爆弾が爆発なんてしたら第五福竜丸に乗っていた乗組員達や海にいたマグロについてしまった放射能がまた他の人についてしまいます。この放射能が体についてしまっただけで命をおとしてしまった人もいます。

もう爆弾による被害で人を死なせてしまうのは絶対にいけないと思います。だから、水素爆弾はこの世界になくて良いと思います。この恐ろしい水爆をどんどん減らしていってほしいです。

世界には多くの人々が住んでいます。そしてこの人間同士はすごく争うことが多い生き物です。人の争いが大きくなったのが戦争です。戦争があるからこそ原子爆弾・水素爆弾が使われてしまうのです。そんな戦争になると平凡に暮らしていた民間人たちも巻き込まれてしまいます。

今は、国を動かしている総理大臣も最初は民間人です。誰でも最初は民間人から始まるのだからそんな民間人を傷つけてしまう戦争はしてはいけないと思います。平凡に暮らしていれば少しの争いはあるかもしれないけど戦争までは行かないと思います。

戦争になんてなってしまったら子供はこの先長い将来があります。そんな子供達の未来をうばって良いことなんて絶対にありません。戦争になんてなってしまうと少年兵として子ども達が連れて行かれてしまいます。それも勝手に決められてしまい、本当はすごく嫌なのに連れて行かれていまいます。戦争になってしまうと人の意見が通らなくなってしまいます。

それに人の自由というものが簡単に奪われてしまいます。人の自由というものは、普通にあるのに戦争によって簡単に奪われてしまうなんて嫌です。そんな人を苦しめてしまう戦争は絶対にダメなものなのです。


「人の自由」について考えました。今、中学校や小学校など色々なところで「いじめ」というものが多くなっています。いじめは、いじめている人は何も思わないけれどいじめられてる人はそれが原因でひきこもりや自殺をしてしまう人もいます。そんな事がある世の中は平和とはいえません。いじめというものはすごく恐ろしい物です。
なので、もし「いじめ」というすごく恐ろしいものにあってしまっている人がいたら助けてあげて、いじめをやっている人には「やってはいけない」と教えなければいけないと思います。なので、皆さんもいじめというものはやらないで下さい。


平和にするにはまだやってはいけない事があります。それは結構ニュースでやっている「殺人」です。自分と全然関係の無い人を殺してしまう人がいます。そういう人ほど、小さいころいじめにあっていた人が多いと思います。でもなんのために殺すかっていったら、小さいころ自分のあっていたような事を他の人にも同じようにしてやるっていう思いで復習のために殺してしまう人が多いんではないのでしょうか?? 

そのような感じで殺人というものは、殺した本人も嫌な感じになるし、殺された人の家族・友達そしてなによりも殺されてしまった本人が一番嫌だと思います。何にもやっていないのに殺されてこの後の人生にすごくいいことがあったかもしれないのにって殺された後、犯人の事をすごくすごくすごく憎み、怒りがあると思います。なので、人が人を殺してしまう殺人というものは絶対にやってはいけないのです。


最後に私の意見です。この世界というものは戦争がなくて、すごく恐ろしい2種類の爆弾もなく、いじめや殺人なんていうものがない世界というのが最もな平和です。けれど、この地球上の全てがそのような事をなくすのはできないと思います。

だけれども、少しでも多くの事なくすような努力を世界の国全部でやっていけば少しずつなくなると思うのです。いじめをなくそうとするのは、人間一人一人が気にしていけばいじめというものは少しずつなくなっていくと思います。

私がやっていけることは、身近なところでいじめが起こっていたらそのいじめをとめて、戦争になるなんて事があったら国民の一人として「戦争はいけない」と自分の意見を言います。だけど、国にいる一人や二人がやっただけでは国の間違っていることは、とめられないと思います。

みなさん、この世界が平和になるように色々と努力をしてみて下さい。

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マインドマップ授業 成果発表のお知らせ

マインドマップを活用した作文指導により、とても小学生とは思えないようなものが出てきました。

学校の「キッズブログ」では情報発信し始めていますが、徐々にこちらのブログでもアップしてご紹介します。

ぜひご一読くださいませ。

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私の目を開かせてくれるtoshi先生

皆さんに読んでくださいとは言いません。

しかし、ブザン教育協会の公認フェローの皆さんは、ぜひぜひ読んでください。

私のブログにもリンクしてあるのですが、お気づきでしょうか?
教室の窓・ある退職校長の想い
というブログがあります。

マインドマップも良いですが、私はこのブログで情報発信をされているtoshi先生の言葉に教育の本質的な思いを感じ、心を洗われる思いをしている一人なのです。

12月14日の記事もとても参考になるものでした。

toshi先生は真相報道バンキシャの内容に触れて、ある校長先生の示している教育実践を紹介しています。

それが下記の記事です。


>この校長の言葉が印象的だ。
>「(国や教育委員会が、)いくら制度いじりをしても、
>その制度を運用するのは教師なのだ。学校を変えるのは学校の力ですよね。」

> ほんとうにその通り。

> わたしもこれまで、教育再生会議だとか、全国学力調査だとか、
>いろいろなことを話題としてきたが、やはり、教育をよみがえらせる一番の力は、
>『学校の力』なのである。

>この校長の言葉が印象的だ。
>「(国や教育委員会が、)いくら制度いじりをしても、その制度を運用するのは教師なのだ。学校を変えるのは学校の力ですよね。」
> ほんとうにその通り。

> わたしもこれまで、教育再生会議だとか、全国学力調査だとか、
>いろいろなことを話題としてきたが、やはり、教育をよみがえらせる一番の力は、
>『学校の力』なのである。」



希望にあふれた校長が指導をすればその学校は変わる。
今ほど校長や副校長(教頭)の力量が試されている時代はないと言える。


toshi先生のブログは教師を仕事にしている人の必見の書であります。

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ディスカバー社長室ブログで紹介していただきました!【マインドマップ活動】

私にとっては驚きの出来事が起こりました。

今日の「ディスカバー社長室ブログ」で干場弓子社長ご自身がマインドマップの新刊である「マインドマップ超入門」を紹介している記事の中で、このブログをリンクまでして紹介してくださいました。

感激!感激!

「あ~、神田さんや勝間さんがいつも言っている『知の連帯』がこうしてできあがっていくのか!」
といういことを体験できた貴重な瞬間でもあります。

マインドマップの新しい本はこれです↓

マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)
トニー・ブザン
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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これは一冊目で、何巻か続いていくようです。

自己啓発本に強い出版社であるディスカバートウェンティワンさんが発刊する「マインドマップの本」ですから、きっとたくさん売れるでしょうし、それによってますます私たち「マインドマップ教育フェロー」の役割も大きくなってくることでしょう。

2009年は大空に飛び立つ年になりそうです。


PS.
小学校への「外国語活動」の導入に備えて「iPod nano」を購入し、耳学を始めた井上でした。


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「先生、これはすごいよ!」 【マインドマップ活用授業】

漢字テストに向けて、その出題内容をマインドマップにして勉強してきた子が出ました。

テストの時に、
「先生、今日は漢字のテストをマインドマップにして勉強してきたよ。見て!これはすごいよ!」
と持ってきたのが画像のマインドマップです。

何がどう頭の中で起こったのか、残念ながら私には分析はできていませんが、本人は勉強していてよほど腑に落ちたものがあったのでしょう。「どうだ!」と言わんばかりに見せてくれました。

そしてテストは100点。

ちょっとだけ分析してみると、この方法は、まだ誰も試みていない方法です。おそらくこの子は、勉強していて「あっ!そうだ!マインドマップにしたらすぐに覚えられるんじゃないかな!」と気づきが生まれたのだと思います。

そして、漢字テスト範囲をマップ化している作業が楽しくて仕方なかったのではないかと思います。だからテストが終わった直後に私のところにマップを見せに来たのだし、100点を取る確信があったのでしょう。
また、「これを見せたら、先生はビックリするだろうな!」とワクワクしながら勉強していたに違いありません。


あ~!そうか!
今、書いていて気づきました。

その子なりのマインドマップの活用方法を自ら見つけて成功体験をすることで、それが強化学習となり、学習スピードが加速化するということですね。

教師側から活用方法を提示するだけでなく、今後は子どもたちの新しい発想をどんどん取り上げていくことにします。

そんな素晴らしいきっかけを作ってくれた一枚のマインドマップをかいた教え子に感謝の気持ちでいっぱいです。

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ディスカバーの干場社長の意見を読むべきだ!

ディスカバートゥエンティワン社長の干場弓子さんのblog記事が興味深い。
現場の教員はぜひとも一度目を通されることを強くお薦めします。

「ディスカバー社長室blog」

国際学力調査 数学が楽しくて日常生活に役立つものである必要があるのか?

算数の勉強はなぜ必要なのかということに対しての、ひとつの投げかけになるだろうと思います。

干場社長はこう書いています。

『「数学が日常生活に役立っているか?」という質問に対し、役立っていないと答える生徒が大半なのを憂え、生活に結びつける授業の必要性をこれまたアナウンサーが訴えてていた、というか、そういう原稿を読んでいたことだ。

でも、待って! 算数ならともかく、数学がふつうの人の日常生活に役立つ必要なんてあるんだろうか? まあ、中1で習う一次方程式や三平方の定理、一次関数ぐらいまでなら、役にも立とう。でも、二次方程式の解の公式とか、円周角とか、三角関数とか、複素数とか、はっきり言って、わたしはもちろん、弊社の東大出だって、憶えていないし、文系の仕事なら、それで、何の不都合もない。

そもそも、数学を日常生活に役立てようなんて発想が間違っていると思う。役立つ必要なんかない。役立てようという発想がせこい!

なぜなら、日常生活とは、いわば具象の世界で、数学とは、抽象の世界を学ぶことだと思うからだ。』



まったくその通りだと私も感じました。

学校で学んでいることの中で、社会に出て最低限度必要な学習内容は小学校4年生までであるとよく言われます。小学校4年生までの学習だけはしっかり身につけておかないと社会生活に支障が出るということです。
それは4年生までは主に「具象の世界の学習」だからです。5年生以上になると「抽象的な概念」が入り始め、論理的思考や水平思考など、頭の中で情報を操作する能力を身につけていくのでしょう。


こうした話とは少々話題が違いますが、私が養護学校にいた時にも、数学指導についての論議がよくありました。

重い障害を持って成長してきた子ども達は、圧倒的に生活経験が不足しています。身体に障害をかかえているので具体的な操作ができないのです。砂場や自然の中で遊んだ質感だとか、おままごとやごっこ遊びをしながら見につくことが期待される量感などを身体に沁みこませるチャンスが極端に少ない。
そこで、「原数学」と言われるような量感・質感を高める体験を授業にたくさん取り入れる工夫をしました。それでも高い確率でぶつかるのが「9歳の壁」といわれる発達段階の壁、抽象概念に向かう時の壁でした。

数学については、小学校高学年段階の力があれば生活はしていけます。
そこから先は、人間として自分自身を向上させていく、頭脳を鍛えていくための訓練になるのではないでしょうか。


ところで今、20代の若手教員が激増しています。
経験の浅い今だからこそ徹底して学べるチャンスです。
とことん本を読むチャンスです。
どうか若い先生たちはビジネス界の中に現れ始めた「希望に満ちた若手」の努力に負けることなく、20年後の教育界を背負って立つために今こそ徹底的に学び、社会の不安や行き詰まりに対して明快な答えを持って行動していけるような実力をつけてほしいと希望します。

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半分教師 第46話 「インド青年文化訪問団6 ラビンドラバラティ大学」

今回は、26才の時に書いた文をそのまま載せることにする。

「ラビンドラバラティ大学」
インドの詩聖「タゴール」所縁(ゆかり)のラビンドラ・バラティ大学。

カルカッタの街の中にある思いのほか小さな学び舎。レンガ色をした何か懐かしい感じのする大学。そんな故郷のようなキャンパスで日本のことを学ぶ女学生に出会った。キラキラと輝く湖のような瞳で、日本について知っていることを私達に楽しそうに語ってくれた。

和やかな懇談の中、一人が「もみじ」を歌えるということで、居合わせた全員が声をそろえた。

「秋の夕日に 照る山 紅葉・・・♪」

言葉を越えた温かいものが一堂の胸をつつみ込むような一瞬であった。

そんな時、この歌を歌いだした彼女が言った。

「教師はみんな、芸術家であると思う。」

なにげない一言の中に、タゴールの精神が脈々と受け継がれていることを垣間見たような気がしてならなかった。

日本の教育界は知識偏重の傾向をいまだに破ることができず、教師も児童・生徒もともに混迷しているが、宇宙と人間(生あるもの)を調和させる柱として、教育に芸術を重んじたタゴールの教育観に学ぶところは非常に大きいのではないだろうか。

私はこの出会いの直前に、タゴールが病床に伏していた、そしてそこで亡くなられたという部屋にいた。広さで言うと約十畳程度の部屋で、とても質素な感じのする部屋である。しかし、この部屋があの有名な詩
「窓を開けよ!碧空をさえぎるな!」
の舞台だと思うと、「生きる」ことへの激闘を繰り返し、その激闘の中から永遠性を求め抜いた偉人の姿が目に浮かぶような気がして不思議であった。

女学生達と固い握手を交わし、「See You Agein」の挨拶の裏に、「いつか必ず共に平和のために」との思いを込めて、私達は帰途についた。ラビンドラ・バラティ大学の人たちはいつまでもいつまでも手を振って見送ってくれた。

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できる子はノートがちがう

秋葉原のヨドバシカメラにある有隣堂書店さんにも平積みされていました。

教育書のコーナーです。

電子機器を見に行ったついでに確認しました。
山が低くなっているので、けっこう売れているのでしょうか?


私も何だか営業マンみたいですね(笑)

できる子はノートがちがう!―親子ではじめるマインドマップ

小学館

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私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド【書評】

私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド
Chabo!を応援する著者の会
東洋経済新報社

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「本を紹介すること」と「社会貢献」を目的とした本の紹介です。

この本は、勝間和代さんが中心になって作られた「Chabo!」という組織で作られたガイドブックです。印税のすべてがJENを通して世界の難民、被災民の教育支援や自立支援に使われるそうです。
購入すれば、その瞬間に社会貢献に参加することになります。


実はこの中で、今一緒に「マインドマップ」の仕事をさせていただいている神田昌典さんがこう書いています。

「では豊かになってしまった現在、英雄になるのは誰か?それは戦後と同じく、社会的な大問題を解決できる人物です。そして今の時代の大問題というと、子供の鬱や精神疾患の問題だったり、引きこもりの問題でしょう。それを解決しようとする志のある人、つまり、教師の時代になるわけなのです。」


ここで問題にし、はっきり書いておきたいのは、ビジネス界に生きる方々が教育を語るときに、「教育の目的」を見失ってはいけないということです。教育の目的はビジネスを成功させることでもなく、金儲けのためでもなく、会社を支えていくためでもありません。経済を目的とした時に教育の生命線は失われます。


教育の目的は「子どもをして幸福境涯に至らしめること」です。


この本を読んだ人は、このことをまず理解する必要があるでしょう。そしてそれを実践して成功しているのが、Chabo!の成功者の皆さんだと私は把握しています。自分の成功だけではなく、ビジネスパートナーをも成功させる。エゴを廃して「WIN-WINの関係=相互幸福の関係」を意識しているからこそ、素晴らしい仕事ができているのではないでしょうか。


「では学校の先生の時代になるのか」と誤解されるといけないのでつけくわえておきますと、私は教師とは「職業教師」のことではないとも思っています。教育公務員である学校教師は「職業教師」です。職業教師には時代を変えていく力は湧いてこないでしょう。

神田さんの言う「教師の時代」とは、本当の意味での社会の問題解決をしていく指導者たる「教師」の時代だと思います。歴史に名を残しているソクラテスしかり、ペスタロッチしかりです。皆、学校という枠を超えて戦い、時代を創っていった「教師」です。

このブログを読んでくださっている先生は、21世紀のソクラテス、21世紀のペスタロッチを目指そうではありませんか。


私は大学時代に恩師からこう教えられました。

「戦後の世界、また日本を見るとき、時代の動向は大きくいって政治の時代、経済の時代と推移してきたといえよう。しかし、これからの二十一世紀は、教育の時代、文化の時代であると私は見たい。君たちは、これからありとあらゆる分野に自由に巣立ってもらいたいが、二十一世紀の底流は、生命の世紀であり、教育・文化の時代であることを念頭においてもらいたい。」

「ソクラテスは、自らの信条を青年達に伝えるため、あらゆる場を利用したのであります。市場で、あるときは街頭で、宴会場で、およそ人間の集まるところならば、どこでも、彼は教育していったのであります。堕落せる学問と戦っていたのであります。そこには、徹底的な対話と訓練があり、まさに校舎なき人間大学の観を呈していたといえましょう。」


心ある人が加速度的にネットワークを組める時代となりました。

時代は確実に変わるのでしょう。


(生意気なことを書いてすみませんでした。)

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小学生が書いたアファメーション 【マインドマップ授業】

これから紹介する文章は本人がぜひ世の中に発表してほしいと希望しましたので、小学生が書いた画期的な「アファメーション」として公表させていただきます。(本当は公開せずに内緒にしていた方が良いのでしょうが)

指導している私自身、正直なところ、ここまで強いアファメーション文ができあがるとは思いませんでした。

まずはお読み下さい。

その後で、どのように指導をしたかを説明します。

********************

 僕は今、チームメイトや監督から安心してゴールマウスを任されるゴールキーパーだ。自チームや日本代表で、もくもくと活躍している、スーパー若手キーパーである。年俸は3億円で最高な親孝行をしている。
 僕にはまちがった指示をしても、正しい指示をすぐに考え、まわりの状況を見て指示を出す事ができる安定感がある。それにキーパーにとって大事な「シュートは前に飛んで止める」「シュートが飛んでくる前に、完璧なポジショニングをする」この2つの事を完全に体で覚えている。だから今、こうしてめったに失点を許さない天才ゴールキーパーなのである。
 そして、僕の最大の武器は、失点してもへこまない精神力である。この精神力のおかげで、僕は次への失点を許さないという気持ちが強まるのである。
 そして、最も相手から恐れられているのは、キック力とキック精度である。飛距離はゴールキックやパントキックをけると、相手ペナルティエリアまで飛ぶし、精度はmm単位の修正ができる。だから一発で得点チャンスになる。だから僕は超攻撃的キーパーとして名をとどろかせている。

********************

まず、これを指導したわけは、国語の平和主張作文教材でマインドマップを使って構想を立てさせたところ子ども達の思考が加速化し、予定時数よりも早く書けてしまったため、隙間の時間を有効活用するためです。

(1)動機付け
「アファメーション」を行うと夢や目標が実現するという様々な体験談を紹介し、子ども達自身の夢に「臨場感」を持たせました。

(2)マインドマップでアファメーションの元を作る
小学生段階の子どもにいきなりアファメーションのワークシートをやらせるのはレベルが高すぎるので、マインドマップで自己分析を促しました。その方法は、

①まずはじめに自分がイメージする未来像をこれ以上できないくらいていねいに「セントラルイメージ」に描きます。この作業で自分の思考回路にスイッチオンの状態を生み出します。完全な「フロー状態(集中状態)」を作り出します。

②次に5本のメインブランチを描きます。そこには未来像を達成するために必要だと思われる言葉を書きます。(この時点の発想量は5つ)

③次に1本のメインブランチから各5本のサブブランチを伸ばします。このサブブランチにはメインブランチに書いた言葉に対する「自己反論」の言葉を投げかけます。(この時点の発想量はメインブランチの5にサブブランチの5をかけて、5×5=25)

④次に「自己反論」をかけたサブブランチの1本からさらに5本のサブブランチを伸ばします。そして「反論に対する反論」をかけて5本のサブブランチの上に書いていきます。反論に対する反論をすることにより、自分の中の実現イメージを強烈なものに転換させるわけです。(この時点で発想量は5×5×5=125)

さあ、どこに125通りもの自己分析ができる小学生がいるでしょうか?
こんなことを実現してしまうのが「マインドマップ+アファメーション」という手法の組み合わせです。ただし、この「125の発想」をしていくのは楽しいだけではできないということも伝えました。

「生みの苦しみを味わうからこそ、強烈なアファメーションとなるんだよ。」

純粋な心の小学生には、この一言だけで十分なのかもしれません。「う~ん、これは大変だ~!」なとど言いながらも、実に楽しそうに自分自身との対話をしていきました。
その瞬間に、「ほら、そうだろ~!(笑)、言ったとおりだろ~(笑)。そんな簡単には夢実現の文章なんて作れないんだぞ~!」という感じで、タイミング良くモチベーションを保つ言葉を返せるかどうかも指導ポイントです。

(3)アファメーションを作る
①項目を選ぶ
メインブランチ1本につき、25項目の肯定的キーワードができあがりました。この中から2個だけ、最も重要だと思われるものを選び出します。メインブランチは全部で5本ありますから、選び出される言葉は全部で10個になります。

②選んだ言葉を文章化する
重要単語の10個をひとつひとつ文章に書きかえていきます。その時に過去形や未来形の文章は一切使わずに、すべて現在形で書きます。たとえ今、自分がJリーガーではなくても、まるで現役Jリーガーであるかのように書きます。こうしてセルフイメージの居所を確定させるのです。

③アファメーションを作る
最後に10個の文章をまとめて、ひとつの文に書き直します。
小学生は「未来に生きる存在」ですから、どうしても未来形の文章に書いてしまいます。つまり、「○○になっている」とか「○○という努力をしていく」というような目標文になりがちなのです。
アファメーションは目標文ではありません。自分自身の無意識を高いレベルに強く動かす脳科学の一手法です。「宣言文」です。現在形の文章で書き、それを毎日読むことで、自分の夢に向かって自然に動いてしまうエネルギーとなります。書いたような自分でないと居心地が悪くなる。だから自分がネガティブな方向に動きそうになる瞬間に、「あっ!これは自分ではない!」とすぐに気づくようになります。そして、宣言したことに役に立つことが自分の周りに起こった瞬間に、それを的確にキャッチできるようになります。これを「セレンディピティ」と言いますね。


こうしてできあがったのが先ほど紹介した文章です。

一人が書きましたので、子ども達が「ミラーニューロン」を意識している我が教室空間では、次々にこうしたアファメーションが生まれてくる可能性があります。

******************************

いかがでしょうか?
「大人ですらできないようなことを小学生がやってしまっている」と公言してはいけませんかねぇ?

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店頭に並んだ子ども向けマインドマップの本

発刊された「できる子はノートがちがう 親子ではじめるマインドマップ」が書店に並んでいると子ども達から情報が入り、さっそく見に行きました。亀戸のアトレにある有隣堂さんです。

どんな感じなのかなぁと探していると、あった!あった!
オ~!平積みされているじゃないですか!!!
すごい!すごい!(拍手!拍手!)


私の実践と子ども達の活動が掲載されているのがP8、P9、P95の3ページ。さらに表紙のイラストマインドマップの中身は、夏休みに学校に集まった子ども達が「マインドマップについてどう思うか?」というテーマでかいたマインドマップを元にして描かれています。

この1年間、日本の先駆けになろうと心に決めて進んできた結果が、年の終わりに形になって本当に嬉しく思います。

実践を支えて下さったブザン教育協会の皆さんや、実践交流をしてくださったマインドマップ教育フェローの皆さん、フォローアップ講座で私の目を開いて下さったインストラクターの皆さん、取材をして下さった小学館の皆さんに心から感謝致します。


2009年に向けて、次の大きな動きを個人的には起こしています。
まだ内緒です。
このブログを毎日チェックして下さると、いつかポロッと公開して、その後は次々と記事をアップしていくことになりますので、要チェックですよ!(笑)

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できる子はノートがちがう!―親子ではじめるマインドマップ

小学館

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大失敗したマインドマップ指導

土曜日に東京都小学生バレーボール連盟交流大会が行われ、辰巳ジャンプが出場した。この大会をひとつの目標として練習してきたわけだが、結果は残念ながら負けてしまった。

これまで、練習量の不足を「マインドマップ」や「アファメーション」といったメンタルトレーニングで克服してきた1年間だったのだが、最後にして大失敗してしまった。

今回の大会では、私がこれまでのやり方を変えてしまったことがこどもたちの力を
発揮できなかった原因である。


ひとつ目は、ブロックとレシーブのフォーメーションを変えたこと。

4年生アタッカーの能力が上がってきたことから判断をして、これまでの1枚ブロックから4年生を加えた2枚ブロックに変えた。試合の結果としてはこれがいけなかった。レシーブの枚数が少なくなったことで一人一人の役目が増えて、拾えるボールやチャンスボールまで落としてしまった。
途中で修正しても良かったのだが、今後のチームのことを考えて、そのままのブロックシステムで試合を続けた。6年生には申し訳なかった。


ふたつ目は「マインドマップの使い方」である。

これまで効果を上げてきた方法は、試合前日にかかせるというやり方だった。これによって試合当日の朝から勝負モードのスイッチが入っていた。

この日、クジ運の悪さから、5試合目が辰巳ジャンプの第1試合であり、午前中がまるまる空いてしまう状況だった。そこで、午前中に集中力を高めようとして、試合会場でマインドマップをかかせた。私の読みとしては相手チームの試合をしっかり見ることができるし、作戦面で効果があがると仮定していた。

ところが、こどもたちのかいたマインドマップを見て青くなる。

「しまった。ほとんどの子が試合の分析ばかりになってしまい、自分のメンタル面をかいていない。しかも、試合を分析して書かれた言葉は、相手の長所を恐れて緊張感を増すような内容になっている。」

あわてて次の指示を出した。

「もう一度、セントラルイメージをしっかり描くこと。そこには自分自身が試合をしているイメージを描くこと。そして試合に向けての自分の心がまえをマップにかくこと。」

こどもたちは頑張って描いたが、間に合わなかった。


試合は始まり、辰巳ジャンプは実力の半分も出せずに負けた。



こんな話題を書きたくはなかったので、書くまでに1日時間がかかったが、成功談ばかりでなく失敗談も公開することにより、また新しいものが生まれてくるのではないかと思い、記事にしてみた。

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半分教師 第45話 「インド青年文化訪問団5 スプリングデールズ学園」

「スプリングデールズ学園」

インドはデリーの超エリート学園である。
3歳から19歳まで、2000人が通う名門校である。
日本でいえば、学習院あたりになるのであろうか?

私はここを訪問した。

すばらしい歓迎をされた。

中学生くらいの子ども達が、美しい衣装に身をまとい、インド舞踊を披露してくれた。

繊細な指先、微笑の大国と言われるインドを表している、こちらの心を洗われるような、なんとも言えない表情。

きれいだった。



砂絵の歓迎。
地面に色とりどりの砂で花の絵を描く。



インド独特の芸術。
南国の太陽のような表現。
日本人にはできない色彩表現。


こうしてインドの文化をしっかり育んでいる学校がある。
日本はどうなんだろう?
日本独自の文化を簡単に捨てて、目先のことばかり追い求めてきたのが明治時代以来の日本の姿なのではないかとも感じた。
小学校教育で、そうした日本文化に目を向けて、実際に取り組むことも必要なのかもしれない。


この学校の廊下で、低学年らしき子ども達と出会った。
子どもはどの国でも同じような素直さを持っている。
心の壁がない。
私は、持参していた「ハンカチ手品」を見せてあげた。
思いの外、受けた!

その様子を見ていて、校長先生が私を低学年の教室に連れて行った。子ども達の前で手品をやってくれというのだ。

はずかしながらやってみた。(写真参照)

日本の子ども達と全く同じ反応。
確信と自信を得た。
自分のやっていることがインドでも通用した。
だったら言葉の通じる日本なら、どんな学校に行っても簡単なことじゃないか。

そんなことで、乱れた学級を蘇生させる「イノッチ再生工場」とも言われる学級経営の根っこがインドにあるとも言えるのだ(笑)。

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