~あらすじ~
大火災で廃屋と化したデパートの夜警を勤めることになった元刑事のベンは、警備中にその建物の中にある不気味な鏡に触れてしまう。
突如として鏡に映る奇怪なイメージやメッセージ。続発する原因不明の死亡事件。焼けただれたデパートの呪われた過去。最愛の家族まで危険にさらしてしまうベンは、鏡をめぐる忌まわしい秘密を解き明かさねばならなくなる。
~感想~
要するにテレビが鏡に変わっただけの『リング』なのだが、アメリカが製作しキーファ・サザーランドが主演するだけでグロホラー映画がB級アクションになってしまうのが困ったところ。
後半になるにつれキーファの陰からジャック・バウアーが顔をのぞかせ、
「クソぉっ!!」
「俺は暴力に訴えたくない!!」
「撃たれたくなければ言うとおりにしろ!!」
と完全に『24』の世界に突入。こうなってしまっては当然のごとく、最後はラスボス VS バウアーの壮絶な一騎打ちに。
拳銃一丁でラスボス(ちなみに正体はアメリカらしく悪魔だ)と渡り合い、爆風に吹き飛ばされながらも勝利を収める我らがバウアーの勇姿に涙が止まらない。すごいね、銃社会。
さすがは『リング2』で貞子を井戸の中に閉じ込めて退治したハリウッドホラー、前半あれだけがんばってホラーっぽい雰囲気を出したのはなんだったんだろうか。
そんなわけで『24』ファンでグロ耐性のあるホラー好きなら楽しめるのかもしれないバカ映画である。
評価:★☆ 3