
~あらすじ~
「THE JUON/呪怨」の製作陣がタイ映画「心霊写真」をハリウッドでリメイクしたホラー。
ニューヨーク在住のカメラマン、ベンは新妻ジェーンとともに仕事とハネムーンを兼ねて日本を訪れる。しかし、彼らは夜の山道で車を走らせていた時に突然目の前に現われたひとりの女性を轢いてしまう。
~感想~
そこは肩車じゃなくておんぶだろ常識的に考えて……
いきなりネタバレしてしまったが、とてもハリウッド作品とは思えないほどきちんとしたホラーである。
好物の韓国ホラーを想起させる、起承転結の整った展開で、まとまりのある作品なのだが、日本人がメガホンをとったわりに(だから?)肝心の幽霊の描写が弱く、かの爆笑ホラー『LOFT』の安達祐実のように、奥菜恵がぼーっと立っているだけなので、怖くもなんともないのが難点。
しかし幽霊が出ることに理由のないことの多い(あっても『リング』の版型とそっくり)和製ホラーとは異なり、理不尽さのないしっかりとした脚本には好感を抱いた。
ところでタイ映画と言えば死体描写の残酷さとリアルさに定評があるのだが、原作はどのくらい不必要にグロかったのかは気になるところだ。
評価:★★☆ 5