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映画感想―『トゥモロー・ワールド』

2009年10月30日 | 映画感想

~あらすじ~
2027年、人類には子供が誕生しなくなってしまっていた。人類最後の子供も亡くなり、未来を失った世界は荒廃していく。
そんななか、再生の希望の光となる、妊娠をした女性が現れ――。


~感想~
120億円もの巨費を投じた斬新なカット割の技術により、十数分もの長回しに見える映像を生み出した意欲作――なのだが、正直なところ見どころはそれしかないような。
世界観、設定は面白いのだが、それを生かしきることはできず、作品全体に立ち込めた、暗く重い色調とあいまって地味で平板な雰囲気が終始ただよってしまい、受ける印象もまた地味~なものでしかない。
技術と表現にとらわれ、映画としての盛り上がりを失った、策士策におぼれたような作品である。


評価:★★ 4
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