~収録作品~
真相
18番ホール
不眠
花輪の海
他人の家
~感想~
もはや横山秀夫ほどの作家に対してわざわざ断ることはないのだが、警察小説を離れても、なにを書いても決して外すことはない。
今作では、10年前に息子を殺された父親、村長を目指す男、リストラされ投薬のバイトをする男などなど多彩な立場の人物を主人公に据えるだが、どれも安定した筆致で、大小さまざまな緊迫した日常の裏に潜む「真相」を鮮やかに描きだしている。
トリックこそ既存の傑作群と比べるとやや落ちるかもしれないが、舞台も立場も異なる5編はそれぞれに読ませ、物語としての面白さは言うまでもない。
「ミステリ界でここ10年の最大の収穫は横山秀夫」と評論家か誰かが言っていたが、それも今では心から納得できる。
09.9.1
評価:★★★☆ 7
真相
18番ホール
不眠
花輪の海
他人の家
~感想~
もはや横山秀夫ほどの作家に対してわざわざ断ることはないのだが、警察小説を離れても、なにを書いても決して外すことはない。
今作では、10年前に息子を殺された父親、村長を目指す男、リストラされ投薬のバイトをする男などなど多彩な立場の人物を主人公に据えるだが、どれも安定した筆致で、大小さまざまな緊迫した日常の裏に潜む「真相」を鮮やかに描きだしている。
トリックこそ既存の傑作群と比べるとやや落ちるかもしれないが、舞台も立場も異なる5編はそれぞれに読ませ、物語としての面白さは言うまでもない。
「ミステリ界でここ10年の最大の収穫は横山秀夫」と評論家か誰かが言っていたが、それも今では心から納得できる。
09.9.1
評価:★★★☆ 7