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映画感想―『[●REC] レック』

2009年10月08日 | 映画感想

~あらすじ~
ローカル局のレポーター・アンヘラはカメラマンと共に消防隊の密着取材をしていた。
深夜、老婆の叫び声を聞いたという通報を受けて現場アパートに急行すると、そこにはこの世の者とは思えぬ老婆の姿があった。
その後、突如として封鎖されるアパート。その中で拡がり出すある病原菌。閉ざされた空間で、次第にあらわになる謎、明らかになるほど増していく恐怖の出来事を克明にカメラはとらえ続ける。


~感想~
『クローバーフィールド』で再燃した(?)手持ちカメラによる記録映像を模した作品で、その趣向のおかげか、スペイン産ホラー映画というイメージから危惧されるものはうまいこと隠され、それなりに緊張感のあるホラーに仕上がってはいる。
とはいえ心拍数が上がらないのは『ワン・ミス・コール』と同じで、『28日後…』の設定をそのまま持ってきたような物語はありきたり。だんだんサイコホラーというよりも巨大おばけ屋敷の『戦慄迷宮・ザ・ムービー』かなにかを観ているような気分になってきてしまうのも困りどころ。
ラストでいきなりストーリーに背景と説明を付けてしまうのも駄目なホラーにありがちな蛇足っぷりで、(意図していないだろうし、余計なお世話だろうが)どこまでもB級なホラーだったことだけは、ある種の評価に値するだろうか。
ちなみにこの映画、「最高に怖い映画を教えろ」スレで多くの人が名を挙げていたので借りてみたのだが。
最近の人はこーゆーのが怖いんだ~。ふーん。


評価:★★ 4
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