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映画感想―『1303号室』

2009年10月06日 | 映画感想

~あらすじ~
真利子が訪れたのは、海の見える高級マンションの1303号室。ここに引っ越したばかりの妹が謎の投身自殺を遂げたため、その遺品整理にやってきたのだ。
だが、マンションにやってきた刑事の話から、この部屋を借りた若い女性がみな投身自殺をしていることが判明する。


~感想~
あらすじを見てもらえばわかるとおり要するに『呪怨』なので、片手間に観ていても全くストーリーを見失うことのない、ユーザーフレンドリー(?)な作品である。
というか、こんなB級ホラーのくせに描写に変に凝っていて、亡き妹の遺品整理をしているときは泣かなかったのに、お笑い番組を見ているときに、ふと気づくと笑いながら号泣している、といった無駄にリアリティを求めているのが実にかったるい。亡き妹をしのぶパートはどっちかひとつで良かったはずだ。
こんな難癖みたいなケチをつけたくなるのも、終盤にB級どころかC級ホラーに転落するからで、それまでつちかってきた雰囲気を台無しにする、山岸由花子でラブ・デラックス!!な妖怪バトルが展開されてしまうのだ。
どうせバカ映画なんだから、余計なところでちゃんとした映画ぶるなと言いたくなる。そりゃあ『呪怨』のカヤコさんもたいがい化け物だったけど、こっちはスタンド能力を持ってるなんて化け物にも程があるだろ。


評価:☆ 1
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