東京裁判を認めたって大したことはないよ(2)
昨日アップした件だが、ニュースを見ないものだから今朝の新聞で知ったようなわけだが、安倍さんは昨日の国会でベタ降りをしたようだね。民主党の伊藤議員の質問に対して村山談話を継承するといったらしい。また、共産党志位委員長の質問に対して従軍慰安婦問題を認めた1993年の河野談話を認める答弁をした。もうズブズブだね。これで北京にいって無事帰ってこられるのか。
民主党と共産党の質問は北京との連携であることはあきらかだ。透け透けということ。オウキ大使あたりは野党の連中と親善な関係だからね。安倍首相は靖国参拝のことになると曖昧になる。戦犯のこと、東京裁判のことになると曖昧になる。軽重を取り違えているんじゃないか。こういう勘違いは政治家としては、タクシー運転手の方向音痴とおなじで致命的だ。意外に早く麻生さんの出番が回ってくるかもしれない。
自民党の役職者(官房長官だったかな、河野洋平は)や、連立政権の首相が言ったことだから、昔の談話を踏襲するというのは安易にすぎる。これまで、安倍さんはこれらの談話に反対してきたのではないか。同じ自民党だから変えられないという逃げ口上に逃げ込むのは感心しない。せっかく首相になったのだから年来の主張を通す絶好の機会と張り切ってもらいたかった。
東京裁判なんて大したことは無い。安っぽい復讐の芝居だったことは明白なんだから。認めたってどうということはない。乞食芝居の興行があったのは歴史的事実だからね。認めるも認めないも、へったくれもない。東京裁判といういかがわしい裁判の判決を受け入れたというのは、普通の言葉でいえば控訴しなかったということだ。それでTHE ENDだ。
判決を受け入れたからといって、検察側の主張や証拠を認めたことにはならない。控訴しない場合は裁判の過程での相手の主張に屈服した、とすべて言われたらシャハンの状況を考えて控訴しない人たちから猛反発をくらうだろう。馬鹿馬鹿しくて控訴しない場合もある。
東京裁判で死刑になった人たちは刑が執行されたのだから覆しようが無い。ゾンビのように生き返ってくれば別だ。アメリカは本気でそれを恐れたらしい。戦犯の死体は焼却して骨は粉々に砕き遺族にも渡さず太平洋に投棄した。ひどい話でこの話はほんとかいな、と従来思っていたが、最近出てきた関係者の証言によると本当らしいね。
また、有期刑を受けた人たちは満期で釈放された人たちも、日本独立後戦勝国の了解を得て恩赦で出てきた人たちも収監されていた日々が戻ってくるわけではない。判決を受け入れる、入れないの自由は無い。それは事実だ。事実を認めてもなにも変らない。相手がなにか文句をつけてきたり、嫌味をいったら、ああそうかい、そうかいといっておけばよい。
東京裁判が裁判なら刑執行後にその遺族、家族にゆすりをかけるのは犯罪だ。