東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

東京裁判を認めたって(4)

2006-10-06 08:33:58 | 社会・経済

おどろおどろしさを謝す。

ここ2,3回おどろおどろしいことを書いた。むかついた人がいたら深く遺憾の意を表する次第である(なんてね)。

歴史を真摯な態度で議論するなら片手落ちになってはいけない、と思って書いたわけ。大事なことだ。これが出来ないなら歴史を研究する資格はない。歴史の中から恣意的にゆすりのネタを探すというなら別だ。

だが、政治の世界では宗教の話はしない。歴史の話はしない。ディナーの席では政治、歴史、宗教の話はしないのがエチケットだ。エトチッケだったかな。

歴史研究の世界では客観的、網羅的、公正な議論がとことん行われなければならないが、政治の世界では別だ。もっとも喧嘩や戦争にもっていこうと挑発するなら別だ。ローマ帝国の二の舞を踏まないことだ。ローマが辺境の蛮族に対処するやり方は二つあった。武力で征伐する。蛮族とローマ帝国の広大な中間地帯を焼き払って無人の緩衝地帯とするのが一つ。

蛮族のゆすりにカネをやって平和を買うのがひとつ。ローマ帝国の歴史ではこれが交互に現れる。日本は後進の蛮族が力をつけてきたころから一貫してカネで平和を購ってきたわけだ。安倍君はどうしようというのだろう。舵を大きく切って正しい針路に戻すことができるのかな。