東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

NHK、不祥事は問題ではない(2)

2006-10-08 09:38:14 | NHK

民間と競合する事業は時限立法で定める。明治時代の繊維産業、製鉄業みな最初は国営だった。民間でキックオフするには体力がなくて、しかもその産業が国に必須と思われたからだ。民間で体力がつくと、すべて民間企業で行うようになる。

NHKは80年前に出来たんだって。NHKが公共の電波を使って誇らしげにまっすぐ80年なんてやってた。みっともないからやめろと云ったら、最近はいわなくなった。薮蛇ということに気がついた。拙稿NHKシリーズ参照(私家版カテゴリーは「NHK」)

とにかく、芝浦海岸に呱々の声をあげた放送事業は戦後昭和25年放送法が定められてNHKと民間放送の二本立てになった。民間放送ではじめてのテレビ局が出来たのは昭和28だったかね。おむつをつけてよちよちと歩き出した。それがどうだ、こんにちではとてつもなく大きくなった。NHKは定年である。放送法第二章にはNHKの解散規定もある。さっさと引退しないと嫌われるよ。

明治時代の国営企業と違ってNHKは利用者でなくてもカネをとるという許されないことをしている。明治時代の国営企業が生産した繊維製品でも、鉄鋼でもその製品を必要とする人間、業者がカネを払って製品を買うという普通の商取引である。着もしない、買いたくもない着物を消費者から強制的にカネをとって売りつけることはしない。悪徳商法になるからね。かって、国鉄と民間鉄道の共生が長く続いたが、乗りもしない人たちの家に国鉄がカネをゆすりに来たという話は聞かない。まして、今回のNHKの発表のように、証文もなしに財産を差し押さえる高利貸のようなまねをしたことなど聞いた事が無い。 

そんなことをするのは、狂人か極悪人である。明治時代の絶対強権政権でもしなかった人倫にもとる行為である。裁判所はこういう不届きな行為をこそ罰すべきだろう。