民主党のチェンジというのは「チェンジ ツー 田中角栄」のことだということを小沢一郎の言動が示している。
選挙中訴えてきたことは全く別の印象を国民に与えている。民主党は直ちに下野して衆議院総選挙を本音で戦うべきだろう。
田中角栄の陳情政治の復活そのものだよ。そうして大きいのも小さいのもすべて自分のところに陳情してこなければ受け付けないのだ。田中角栄のスタイルを100パーセント踏襲しているではないか。
そうすることによって、野党、反対者を干し上げる。民主主義でもないでもない、後進国の暗黒政治である。利益誘導政治だ。
反対意見、反対勢力を金の力で排除する。政治がもっともやってはいけないことである。
バック ツー 田中角栄、半世紀の逆戻りだ。チェンジには違いないがね。国民のだれ一人としてこんなことは望んでいない。少々おつむに問題のある民主党支持者でも、だまされたと怒るであろう。
世論調査で支持率が大幅に低下しているが、来週以降もっともっと下がるだろう。
そして全盛期の田中角栄と同様、陳情をどう評価、処理したかを国民に明らかにしていない。
知っているのは目白の池のコイと悪徳秘書軍団、それに田中真紀子くらいと言うからひどいものであった。
先日は「事業仕分け」でちょうちん持ちの学者を大量に動員して事業仕分けをした。予算全体の1パーセントにも満たない案件をいじくりまわして若干の視聴率をかせぎ、支持率を稼いだ。
今度の、小沢一郎が陳情を受け付けた膨大な案件はすべて公開の場で事業仕分けをして国民に公開するのだろうな。そうしなければ前回の事業仕分けは何だったのか、ということになる。
田中角栄の時は陳情に訪れる角栄私邸が目白にあったことから、「目白の意向」と言われた。国民の意向じゃなかったんだよ。「小沢の意向」と「国民の意向」は等式では結ばれない。不等式で結ばれている。相反すると考えるべきだろう。
そろそろ民主党政権と言う幕間狂言はマクを引くべきだろう。
ま、親分のスタイルをまったく踏襲して破らないところは「師の道を破らず」で感心なことだと誉めておこうよ。