そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

公明党と日本共産党

2009-08-11 | 政治と金

公明党は政権与党に加わることで、結党時の理念をかなぐり捨ててしまった。自民党が全く政治理念が異なる人たちを束ねる力を有しているのは、政権を担っているからである。右寄りの政権が失脚しても党内の対立軸にある人物を立てることで(偽装政権交代と呼ばれている)、政権にしがみついてきたのである。

このことはすっかりそのまま、公明党にあてはめることができる。それを比較するのに、日本共産党を引き合いに出すと良く解る。

公明党の党員は42万6千人であり、日本共産党は40万4千人である。ほぼ同数と言える。政党助成金を公明党は27億円ほどもらっているが、ご存知のように日本共産党は一銭ももらっていない。それでいて、国会議員は公明党が衆議院31名参議院10名で計41名であるのに対して、日本共産党は衆議院9名参議院3名の計12名である。

公明党は自民党と選挙協力関係にあることを考えても4倍近い差が生じる理由は、政権に加わることでその存在を大いに誇示できることにあるとみてよい。自民党をある意味脅しながらも、細かな政策提案をやっている。そうした政治的行動が、公明党の存在感を国民に植え付けていると言える。

公明党は公党としては明らかに政教分離の原則に違反し、地域活動を行っている。その多くは、創価学会の布教活動と何ら変わることないか、重複した活動を展開しているのである。一方の、日本共産党はと言うと地域で多くの細かな活動を行っている。政治活動ともいえないような取り組みであっても、市町村の議員を核に活動を行っている。2000年の22回大会で、遅きに失したがようやく護憲政党に変身した。

一見無駄なような事案でも、底辺の日本共産党の活動は真摯である。日本共産党がこうした底辺の活動を。国会での議員数が極端に少ないことで、政党として十分評価されない結果につながっている。日本共産党は政党としての在り方を意義は高いが、政権与党になっている公明党とはどこでも力負けする結果になってしまっている。

公明党は、中道路線のみならず反戦理念すら失くしてしまた。自民党に与することで、存在感を強くしたが存在意義を失ってしまったのである。中道とは野党であるということである。日本共産党は、健全な野党と公言している。政権に恋する公明党は存在意義がない。公明党は、いや創価学会は政治から撤退するべきである。

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