そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

肉を食べない温暖化対策

2009-08-02 | 政治と金

ベルギーの首都ブリュッセルの近くの小さな町、ヘント市の試みが各方面から注目を集めている。牛肉を食べない日を設けて、地球温暖化対策をやろうとしているのである。毎週木曜日を“牛肉を食べない日”と市が呼びかけたのである。

毎週木曜日には、一日中あらゆる食べ物の中に肉を入れないというのである。ヘント市のレストランも協力して、ベジディと呼んで多くのメニューを用意している。協力店舗は増えている。

肉を生産するために、現代の畜産は大量の穀物を給与する。牛肉の場合なら、600キロに仕55上げるのに、ほぼ2年かけ4000キロの穀物を給与する。日本の場合は、さらに脂肪を加える ために1000キロ多くなる。給与する穀物のトウモロコシを生産するために、大量の水が必要となる。牛肉1キロ生産すためには、おおよそ16トンの水が必要となる。

鶏肉や豚肉はこれより少し少なくなるが、生産過程で大量の穀物が必要になることには変わりはない。大型化するために開発された、大量の穀物給与システムは不要の温室効果ガスを大量に生産する。

ベルギーの人は、年間100キロの肉を食べているそうである。ヘント市の全市民が週一日の対策に応えてくれると、1万5千台の乗用車の吐き出すCO2に匹敵すると市は算出している。更に、温暖化対策に加えて、健康対策になることももちろんある。

元ビートルズの、ポール・マッカトニーも同様の呼び掛けをやっている。Meat Free manday を呼び掛けている。月曜日は肉を食わないことで、個人としての温暖化対策を呼びかけている。

http://www.guardian.co.uk/environment/2009/jun/15/paul-mccartney-meat-free-monday

世界中の畜産の形態を、大量の穀物を給与するシステムに変えたのは、アメリカ穀物メジャーの売り込み戦略である。最も忠実にそれを実行しているのが日本である。家畜に過酷で苦痛となるな負担を強いることで、日本の畜産は成り立っている。家畜の内臓は悲鳴をあげてる。安価な鶏卵や肉を食べる時には、自らの体型とこうしたことを知っていただだきたい。

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