そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

バグダッドで連続爆破

2009-08-19 | イスラエル

イラクの首都バクダッドで、連続爆破事件があった。僅か数分の間に、6件の爆破があったと報道されている。死者が85名、負傷者が500名を超える大事件である。アメリカは都市部から090819撤 退して2カ月近くになる。治安をイラクに任せた後の、最大のテロ事件である。

爆破が起きたのは、各国の大使館がある地域である。グリーン地帯として最も安全とされていたところである。人命を軽んずるテロ行為は許せるものではない。アメリカの撤退に挑戦的なくいであるが、かといってイラクに任せられない090819_2ことを証明しようとするのであろうか。テロも目的はオバマのアフガンへの動きと、マリキ政権へのけん制であろう。

選挙を控えたアフガニスタンでは、ヨーロッパ各国の軍隊が駐留しているが、イギリス兵の死者が300名を超えたと、イギリス国内では問題となっている。このところのタリバンの攻勢もかなり大規模なもの090819_3 もある。オバマがイラクからアフガン重視へと動く中、情勢は決して楽観はできない。

アフガニスタンは山岳国であり、多民族国家である。これまでイギリス、ソ連を退けてきた歴史がある。タリバンの思想的な抵抗であるというよりも、歴史的な抵抗なのであろう。

暴力による連鎖は何処かで断ち切らなければならない。これまでのように、武力制圧だけでは問題が解決しないことを確認するべきである。暴力は強者が譲ることでしか止まることがない。タリバンに中止を訴える前に、ヨーロッパ連合軍やアメリカが和平への行動を行うべきなのである。

ところで、イラク侵攻は間違いだったと多くの国が認めている。アメリカ自身が、大量破壊兵器がなかった結論付けている。先頃の党首討論会でも、日本政府はそれをいまだに認めていないとのことである。それでいて、インド洋上でアメリカ艦船に給油する、何の意味もないテロ対策をいまだ主張している。今回のバクダッド連続爆破に、日本の報道も小さい。

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