そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

終わっていない新型インフルエンザ

2009-08-05 | 政治と金

先日友人たちがヨーロッパに酪農視察に行くはずだったが、中止になった。理Swine_flu由はインフルエンザの流行であった。4月ごろはどこにも行けないような状況であったが、日本 人はすっかりこのことを忘れてしまっているようである。

その当時は、日本は世界で最も過敏に反応していた。日本中がマスクをして、空港は赤外線で体温を測っていた。6月に国連のWHO(世界保健機関)が、インフルエンザの発生状態の評価を、国際伝染病に関する6段階の警告表示の中の「5」から最高位の「6」に引き上げた(pandemic)。にも拘らず、今は誰もマスクをしていない。それでは、新型インフルエンザは終息したのであろうか。

欧米では新型ワクチン(H1N1)を「豚インフルエンザ」”Swine flu”とよんでいる。pandemiPandemic_flu_2009_whocは病状ではなく、広がりの程度である。WHOは今後20億人の感染を予測しているが、これを受けて欧米の製薬会社は、1億本以上のワクチンを取り急ぎ製造した。これから冬を迎えるにあたって、ヨ ーロッパ各地のは感染予想はかなり厳しいものを見ている。また、ウイルスの変種も懸念されている。

イギリスでは、高齢者を除く半数の国民がワクチン摂取をするべきであるとしている。先の週だけでも10万人感染したとも報告している。日本でも病気が終息したわけではない。欧米が冬に向けて大騒ぎする中、冷静なのかすっかり忘れてしまったのかよく解らないが、少し極端すぎる日本の対応である。病状の深刻さはないものの、感染の広がりは今後とも気が抜けない。

一部のご指摘があり、主な参考資料を添付するように心がけるように致します。<参考サイト>http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/world/2009/swine_flu/default.stm

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