駐日アメリカ大使に、こともあろうかド素人の女性が赴任する。今話題になっている、キャロライン・ケネディー女史である。全く政治の経験がない。外交となるとさらに未経験分野であろう。
キャロラインが、大使になった理由ははっきりしている。オバマの大統領選挙応援の、ご褒美である。キャロラインは、J・Fケネディー大統領の長女である。いまだにアメリカには、根強い人気がある大統領である。
辺野古も知らなければ、尖閣列島のことも明確な発言はなかった。明確な政治的スタンスも見当たらない。いずれボロが出ることになるだろう。
しかも、あろうことか今月22日は、暗殺されて50年になる。アメリカ中が、ケネディー一色で染まると思われる。そうしたタイミングを見計らっての、見え見えの就任である。明日来日するそうである。
日本のマスコミは、キャロラインの外交手腕とは無関係に、父親の褒め言葉で彼女を持ち上げている。キャロラインは、まるで親善大使のように扱われることになる。
安倍首相はことあるごとに、最も重要な二国間関係、あるいは同盟関係とアメリカを重視している。ことの中身はともかくとして、日米は最も重要な国債関係であることに異論はない。
そのアメリカの要になる人物は、政策も外交も長けた人物でなくてはならない。そこへ、あからさまな人気取りの論功人事である。しかも、ド素人である。
こんなに、日本にとって侮辱的な人事はない。事前に打ち合わせがあったかどうか知らないが、他国の人事であるから断るわけにもいかなかったのであろう。それにしても、相当日本を馬鹿にした人事と言える。