麻生太郎自民党総裁は、どこの討論会でもまず「責任力」と発言している。自民党には政権政党としての、責任力があると言うのである。これだけ政権を投げ出しておきながら、何が責任力だ。
安倍晋三は、施政方針演説をやったその直後に、政権を放棄した。その一月前に参議院選惨敗をしたときには、厚顔にも居座った安倍ボンが、モー辞めたと投げ出した。それを受けた、福田康夫は思ったことが思うようにいかないと、これまた一年で政権を放り出してしまった。
この二人のオボッチャマの何処に、責任力があると言うのだろう。無責任を絵で描いたような行為である。更に、麻生太郎はすぐに選挙をやるつもりで、総裁選に勝った。ところがなんだか風向きが悪くなると、経済をおとりに引き延ばし作戦をやった。選挙などできなかったのである。国民に信を問えない、無責任さは支持率の低下を伴って哀れなものである。
もっと無責任なのは、この間の農水大臣である。安倍内閣では、すぐに自殺した松岡利勝、若林正俊(代理)、絆創膏で有名になった赤城徳彦、若林正俊(兼任)、福田内閣では共済の不正が発覚した遠藤武彦、甘利明(代理)、若林正俊、右翼発言で失脚した福田の遠縁になる大田誠一、町村信孝(代理)と、僅か2年の間に述べ9名も代っている。代理や兼任以外は若林を除いて、全員下らないことで失脚している。
この間、日本農業にとってはWTOを巡る正念場の場面もあったが、全くの無策で終わった。幸い決裂で、ことが大きくならなかった。農村人口の減少と高齢化、生産力の低下やコメ価格の著しい低下や限界集落や耕作放棄地の拡大についても、無策で通した期間である。
党員が総裁を選び首相に担ぎあげた。その首相が任命した、農林水産大臣がこのざまである。首相の投げ出しばかりが目立つが、農水大臣も職務を全うできなかったのである。
自民党政治の何処に責任力があると言うのであろう??