カキノキ(山柿)とは、元来、中国が原産だが、人が好んで生食する
甘柿は、日本で変異・育成した日本特産なのだそうだ。
だから、現代の韓国で生食されている단감(甘柿)の代表的品種で
ある「선사환(禅寺丸)」や「부유(富有)」(※)についても、元を
正せば、日本から導入された品種だと考えられる。
(※)ネイバー百科事典「단감」参照
ちなみに、上記の「禅寺丸」、「富有」の2品種とも、品種名は
日本語(漢字語)そのままだ。
また、現在、韓国で人気の「대봉(大峰)」は、岐阜県原産の
「蜂屋」を韓国に導入した際、付けられた韓国名だとのこと。
「蜂屋」は本来、干し柿用の渋柿種だが、他の渋柿同様、完熟
すれば甘くなるし、何より玉が大きいという特徴を持つ。
△韓国の蜂屋柿「大峰」(ニューシス)
以上のことは、下記に紹介した「농민신문(農民新聞)」の記事に
触発され、ネット上で調べてみて、初めて知ったことだ。
ちなみに、「蜂屋」から枝変わり(突然変異)した種なし品種の
「やおき」については、現在、「야오키(ヤオキ)」の品種名の
まま、韓国に導入されつつあるようだ。
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■‘대봉’보다 큰 감 ‘야오키’
「大峰(蜂屋)」より大きな柿「ヤオキ」
(農民新聞 11月4日)
“〈대봉〉 감보다 훨씬 큰 감 〈야오키〉를 아시나요.”
〈야오키〉는 〈대봉〉 변이품종으로 과중이 400~600g이며 씨가
없는 것이 특징이다. 숙기도 〈대봉〉보다 7~10일 빨라 〈대봉〉
대체품목으로 기대가 된다.
読者は、大峰(蜂屋)よりもはるかに大きい「ヤオキ」という品種に
ついて聞いたことがあるだろうか?「ヤオキ」は、大峰(蜂屋)が
枝変わり(突然変異)した品種。果重は約400~600gで、種が
ないのが特徴だ。熟期も大峰(蜂屋)より7~10日ほど早く、
大峰(蜂屋)の代替品種として期待されている。
이 품종을 일본에서 들여 온 풍농종묘 이재영 대표는 “지난해
부터 본격적으로 보급하고 있는데 농가 반응이 좋다”고
말했다.
「ヤオキ」を日本から導入した「豊農種苗」のイ・ジェヨン社長は、
「『ヤオキ』は昨年から本格的に普及し始めた品種で、園芸農家の
反応もいい」と語った。
(終わり)