今日、地元の文房具店で、パイロットのドクターグリップ(Dr.Grip)を
1本、買い足した。書き取り練習用のシャープペンだ。
「ヲタク」の記憶が間違っていなければ、「ヲタク」が手にするドクター
グリップは、これで通算6本目。
△通算6本目のドクターグリップ(Full Black)
思い起こせば、「ヲタク」とドクターグリップのつき合いは長い。
最初の出会いは1990年代の半ば、つまり、今から20年以上も
前にさかのぼる。
当時、一念発起し、ハングル検定の1級取得をめざし始めた「ヲタク」が、
書き取り練習や試験の解答用に購入したのが、初期タイプのドクター
グリップだった(現在消失)。
△「ヲタク」をハン検1級合格に導いたのは1992年型
以来、握りやすくて書きやすい、このドクターグリップシリーズの
虜(とりこ)になってしまったのだ。
△「ヲタク」の手元に残る2本目のドクターグリップ(現在使用不能、2006年型CL)
こだわりのシャープペンを握り、陰気な目つきで書き取り練習する
中高年男の姿など、あまり見栄えのするものではない。
しかし、外国語を学習する上で一々格好など気にはしていられない
のである。
最近では、ロシア語と中国語が中心だが、書き取り練習抜きの
外国語学習などあり得ないと考えている。
将来的には(現在も?)、ボケ防止の効果も期待しつつ、できるだけ
長く、このドクターグリップを握り続けていきたいものである。
(終わり) ← ポチッと応援 →
■지금 사랑하는 사람과 살고 있습니까?
「今、愛する人と暮らしていますか?」 2007年 -----
(585)
2007年、100万を超える観客を動員した成人指定の恋愛映画。
2組のアラサー夫婦がW不倫をし、夫婦関係が破たんするとともに、
一旦、不倫関係も終わる。
しかし、最後に2組の元不倫カップルが復活し、新しい再スタートを
切る。
見終わった後、この映画ほど、心に残るものが何もなかった映画も
珍しい。
△「韓国のマドンナ」オム・ジョンファの濡れ場未遂シーン(映画より)
ただ、人気女優のオム・ジョンファが濡れ場(正確には未遂)で
見せた、彼女なりの最大限の露出シーン(露出度は非常に低い)には、
中高年男として微妙に胸が騒いだ。
△オム・ジョンファの濡れ場一歩手前のシーン(映画より)
目を凝らして見ないと見えないが、彼女は確実に、片方の胸の
デリケートな突起物をスクリーン上にさらしていた。
興味のある読者には、是非、自分の目で直接、確認(鑑賞)される
ことをお勧めしたい。
△黒のレクサスのセダン(映画より)
また、この映画では、主人公である大手建設会社の2世社長夫婦が
乗っていた高級車が、2台ともレクサスだった。
△社長夫人が乗っていたレクサスのクーペ(映画より)
これは、韓国の富裕層にレクサス好きがけっこう多い、という社会
事情をストレートに反映していると見てよいだろう。
(終わり) ← ポチッと応援 →
久しぶりに、一般の韓国語学習には全く役に立たない韓国語ネタ
である。
ネイバーが無料で提供している毎日の中国語講座(中級レベル)で
学んでいると、たまに韓国語や日本語についても学ぶことができる。
△2月6日の講座より
例えば今日、2月6日の講座の例から。
いわゆるパソコンの「外付けハードディスク」を韓国語で一般に何と
言うのか、学んだ。
「외장하드」(外装hard)
次に約1週間前の1月30日の講座では、日本語でも全く知らない
単語に出くわした。
△1月30日の講座より
不勉強ながら「ヲタク」は、「ピラティス」など、目にしたことも
聞いたこともなかった。
この用語など、日本語に訳す場合は、いっそのこと「体幹トレーニング」
くらいに訳した方が伝わりやすいのかもしれない。
(終わり)
■베스트셀러 「ベストセラー」 2010年 〇〇〇〇-
(584)
2010年、100万を超える観客を動員したサスペンス。
盗作を疑われスランプに陥った女流ベストセラー作家が、再起を
かけた創作活動のため、慶尚道の山奥の湖畔にある古い洋館にこもる。
そこで、彼女は亡くなった娘の霊を通じて、20年前に、その洋館で
起きた殺人事件を知り、その事件を題材に小説を書き、見事な
カムバックを果たすかに見えた。
しかし、10年前にも同じ洋館を舞台に、全く同じ内容の作品が他の
作家(故人)により書かれていたことがわかり、彼女は、またもや
盗作を疑われることになった。
奇妙なことに、10年前の作品では、作家に洋館での事件の話を聞かせた
のは、彼の亡くなった妻の霊だった。
△主役を演じたのは「韓国のマドンナ」、オム・ジョンファ(映画より)
別居中の夫の知人である精神科医は、彼女を「空想虚言症」と断定し、
盗作にまつわる不都合な事実を自分の意識から消し去るため、無意識に
亡くなった娘を利用しているだけだと語る。
それでも、夫は、20年前に当地で、実際に1人の女性の失踪届けが
出されていた事実を知り、半信半疑ながら妻の言葉を信じることに
した。
「たとえ皆が彼女を疑っても、仮に彼女が実際に盗作していたと
しても、自分だけは最後まで彼女を信じてあげるべきではないのか」。
そして、その夫の妻に対する愛が、事件を闇に葬り去ろうとする
者たちの手から危機一髪、妻の命を救い、隠されてきた20年前の
事件の真相を明らかにしていく。
△女流作家の妻と大学教授の夫(映画より)
超常現象などこれっぽっちも信じていない「ヲタク」ではあるが、
この映画については非常に興味深く見させてもらった。
韓国社会に根強く存在する伝統的なムダン(霊能者)信仰が、映画の
背景にあるような気がしてならなかったからだ。
「ヲタク」が見るに、この映画の主人公である女流作家は、死者の
恨を聞き取ることのできる、一種のムダンに他ならなかった。
(終わり) ← ポチッと応援 →
■령 「霊 リョン」 2004年 〇〇〇--
(583)
2004年、110万(公式統計)を超える観客を動員したホラー
サスペンス。
△いじめっ子役のキム・ハヌル(映画より)
高校時代、いじめをきっかけに起きた水難事故でいじめられっ子の
女子高生(肉体)が溺れて死ぬ。しかし、その時、彼女の霊魂が、
いっしょにおぼれかけたいじめっ子の肉体に乗り移る。
△憎々しい表情のキム・ハヌル(映画より)
肉体を失ったいじめっ子の霊は、悪霊と化し、この世をさまよい
ながら、自分を裏切ったいじめっ子仲間に復讐し、奪われた自分の
肉体を取りもどす機会を狙う。
△霊魂が入れ替わった後のキム・ハヌル(映画より)
なかなかよくできたホラーサスペンスだった。
△可憐なキム・ハヌル(映画より)
ところで、魂が入れ替わる前と後の2役を演じたキム・ハヌルの
演技力は大したものだった。
ラブコメディに出演することの多かった彼女だが、こうした
シリアスな映画でも、役どころをきちっと踏まえた名演技を
披露していたのだ。
(終わり) ← ポチッと応援 →
■내안의 그놈 「インサイド・ミー」 2019年 〇〇〇〇-
(582)
2019年1月に公開され、190万を超える観客を動員したコメディ。
(現在、上映中)
いじめられっ子の高校生と巨大暴力組織ナンバー2の中年男の魂が、
ある事故をきっかけに入れ替わる。
△中年男は昔の彼女に対する罪滅ぼしとしてビルをプレゼント(映画より)
この事件をきっかけに中年男は組織を抜け、昔の彼女と実の娘との
平凡な暮らしを手に入れ、高校生はいじめられっ子を脱却した上に、
かわいい彼女(中年男の娘)までできてしまう。
△中年男は暴力組織を引退し、昔の彼女といっしょに食堂を経営する(映画より)
「ヲタク」好みの心温まるコメディ映画だった。
(終わり) ← ポチッと応援 →
■간신 「背徳の王宮」 2015年 〇〇---
(581)
2015年、110万を超える観客を動員した成人指定の時代劇。
△全国から多数の美女を徴発し遊興におぼれた燕山君(映画より)
朝鮮王朝最悪の暴君と呼ばれる燕山君(第10代)が、若くして
クーデターにより失脚するまでの、ハレンチ極まる暴政の時代が
背景になっている。
△朝鮮王朝時代のふんどし風女性用下着(映画より)
映画の主人公は、王に献上する美女を全国から徴発する役目を
担った大臣親子と、王の命を狙うため、自ら志願し徴発された
辻芸人の娘。
△王の暴政に抗議し、王の面前で自死する女もいた(映画より)
その女を愛するようになってしまった大臣の息子は、女の目的に
気付き、深い葛藤と苦悩に陥る。
そして、最後は、自分の命と引き替えに彼女を救う。
過激な性的描写が随所に登場する、ちょいエロ映画ではあったが、
ストーリー性もあり、映画の展開には、すっかり引き込まれて
しまった。
(終わり) ← ポチッと応援 →
■특수본 「S.I.T. 特命殺人捜査班」 2011年 〇〇〇--
(580)
2011年、110万を超える観客を動員した、社会派の刑事アクション。
3人の刑事(男2人、女1人)が、警察上層部と政治家、再開発業者、
犯罪組織の癒着関係に、命がけで切り込んでいくアクション。
△チャイナタウンでタイ人の麻薬密売人を追う刑事(映画より)
なかなか面白い映画であった。
△ソウル加里峰洞(タウム地図2011年4月撮影)
加えて、この映画では映画の本筋とは全く無関係ながら、久しぶりに
特定シーンのロケ地探しに夢中にさせられてしまった。
中高年「ヲタク」の陰気な趣味である。
△アメリカ留学から帰って来たばかりの博士警官(映画より)
主人公らがタイ人の麻薬密売人を逮捕したチャイナタウンが、具体的に
どこの街なのか?
△ソウル加里峰洞(ネイバー地図2010年9月撮影)
例によってネット地図のストリートビューを活用しながら、その街を
探し当てた時の快感には、格別なものがあった。
△「소배필」とは「牛サガリ」のことか?(映画より)
おそらく、その時、「ヲタク」の脳内にはかなりの量のドーパミン
(快感ホルモン)が噴出していたことだろう。
△ソウル加里峰洞(ネイバー地図2010年9月撮影)
この映画に登場したチャイナタウンは、ソウル九老区の加里峰洞で
ほぼ間違いない。
いや、意味のない謙遜はよそう。
100%、加里峰洞で間違いない。
(終わり) ← ポチッと応援 →
■아랑 「アラン 阿娘」 2006年 〇〇〇--
(579)
2006年、110万(公式統計)を超える観客を動員したホラー
サスペンス。
△少年は写真好き(映画より)
写真好きでナイーブな少年が、片思いしていたヌナ(男性が姉、年上
女性に対して使う呼称)をはずかしめ、死に追い込んだ5人の男たちに
復讐する。
△少年はヌナの写真は撮ったが、ついに告白はできなかった(映画より)
本来、映画の主役は謎の連続殺人事件を担当した女刑事なのだが、
カメラ好き(なんちゃってレベル)の「ヲタク」は、ついつい犯人に
感情移入してしまったのだ。
△少年の愛機はオリンパス(映画より)
少年の愛機は、オリンパス。
少年は長じて刑事になるが、ヌナとの思い出がつまったこのカメラを、
最後まで大切にしていた。
△少年は長じて刑事になり、ついにヌナの復讐を果す(映画より)
少年(刑事)は最後に自死を選び、悲しい結末を迎えるが、なかなか
見ごたえのあるサスペンスだった。
(終わり)
■6년째 연애중 「6年目も恋愛中」 2008年 -----
(578)
2008年、110万を超える観客を動員した恋愛ドラマ。
つき合い始めて6年目、隣り合わせのアパートに暮らすアラサーの
カップルが倦怠期を迎え、一旦、破局を迎えるも、最後の最後に
復縁する。
「ヲタク」にとっては、苦痛を超え、腹立たしさを感じるくらいに
退屈な映画だった。
それでも、何か一つでもこの映画から学べるものがなかったか、頭を
絞ったあげく、唯一思い当ったのが、塩辛(젓갈)が登場したシーン。
△江景のイカの塩辛、明太子の塩辛、チャンジャ(タラの内臓の塩辛)を宣伝<映画より>
男性主人公が勤めるテレビ局が、江景産塩辛(강경젓갈)を宣伝する
シーンがあったのだ。
「江景といえば塩辛、塩辛といえば江景」。
「ヲタク」にとっては初耳のフレーズだった。
何でも、江景(忠清南道論山市)は、朝鮮王朝時代、海産物の
一大集散地として栄えた錦江の河港都市で、現在では、韓国で最も
有名な塩辛の産地として知られている、とのこと。
このように、全く趣向に合わない映画からも学ぼうとする貪欲さこそ、
「ヲタク」を「ヲタク」たらしめている原動力なのかもしれない。
(終わり) ← ポチッと応援 →