福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画と美術教師

2020年12月11日 |  〇映画・映画音楽
계춘할망  「ケチュン祖母ちゃん」 〇〇〇--
(1278)



2016年に公開されたヒューマンドラマ。


△済州島の自然<映画より>

済州島の美しい自然や人々の暮らしを背景に、
元海女の老女と複雑な背景を持つ元不良少女が
織り成す、心温まる物語。


△漁に出る海女たち<映画より>

物語の組み立てが少々強引に過ぎる気がしないでも
なかったが、なかなか見ごたえのある作品だった。


△便所の横で人糞をえさに飼育される豚<映画より>

この映画で特に印象に残ったのは、少女を美術の道に
導いたヒゲずらの高校教師。



니 인생사도 참..꽤나 억울했던 모양인데 ..
그 억울했던 시간이 독이 될지 약이 될지 나는 잘
모르겠다.어차피 니가 선택할 몫이니까.
お前の人生経歴も本当..相当、つらくて悔しかった
ようだけど..そのつらかった時間が毒になるか、薬に
なるか、オレにはわからない。どのみち、それは
お前自身が選択することだ。

그래도 할머니가 이렇게 정선을 드리고 그러면은
시도정도는 해봐야 될거 아니냐?

でも、おばあさんがこんなに心を込めて願って
いるんなら、チャレンジくらいはしてみないと
いけないんじゃないか?

このセリフは、学校をやめようとする少女に、老婆から
もらったたくさんの付け届け(山菜や朝鮮人参、海産物
など)を一つ一つ美術教室のロッカーから取り出して
見せながら、教師が少女に語った言葉である。

なかなかかっこよかった。

(終わり)

韓国語と三叉槍

2020年12月10日 |  〇語彙と表現
「ヲタク」が考えるに、日本語で言う「三叉槍(さんさそう)
など、日本人でも知っておく必要のない単語だ。

三ツ又の槍(下記画像で赤丸で囲んでいる)のことだ。

しかし、同じ形態の槍を韓国語で言う「삼지창(三支槍)」に
ついては、日本とは少し事情が異なるようだ。


△「新型コロナウィルスもお休み?」国民日報(12月2日)より

韓国で先日、実施された大学入学共通試験関連の時事
漫画に触発され、タウムニュースで「삼지창」の使用例を
検索して見てつくづく思うことである。


△タウムニュースで삼지창」検索

「ヲタク」が見る限り、韓国語における「삼지창」は、
決して特殊な用語ではない。

一般的な韓国語学習には全く必要のない単語である
ことは断言できるが、知っておいても損はしない
程度の単語とは言えそうだ。


(終わり)

韓国映画とラブホの闇

2020年12月10日 |  〇映画・映画音楽
모텔  「モーテル」 〇〇---
(1277)



2015年に公開された犯罪ミステリー。

漢江の上流に位置する京畿道ヤンピョン(楊平)郡
訪れた売れない旅行作家の女が主人公。

その女が1週間の予定で逗留したモーテルを舞台に、
宿の主人の秘められた過去と犯罪を暴く。


△物語の舞台になったモーテル<映画より>

主人の男は長らく勃起障害を患っている。過去、妻と
宿泊客の浮気を疑い、妻を殺害し裏山に埋めた後、
完全に精神のバランスを崩してしまった。

今では幻覚で見る妻と2人で仲良く暮らしている。


△パソコンのモニターで部屋を盗み見する男<映画より>

そして、日夜、宿泊客らの秘め事を隠しカメラで
盗み見したり、睡眠薬で眠らせた女性客らに性的な
イタズラを加えるなど隠微な犯罪を続けていた。


△通常の宿泊客と性行為目的の宿泊客が混在するモーテル<映画より>

一方、男の犯罪の証拠を握った旅行作家は、男に
監禁されてしまい、命の危機にさらされる。

しかし、最後に、男の幻覚に現われた妻に救われ、
難を逃れてハッピーエンド。

なかなか見ごたえのある映画であった。

(終わり)

韓オタ S大生協に粘着

2020年12月09日 | 【日常の韓国】
最近、末っ子(大1)の通う大学の生協に粘着気味の
「ヲタク」である。



何とプルコギ一皿が264円。



この情報は、ぜひ、末っ子の耳にも入れておかなければ
ならないだろう。


(終わり)

韓国映画とサイコ姉妹

2020年12月09日 |  ┗注目女優
마녀    「魔女」 〇〇〇--
(1276)



2014年に公開された異色の犯罪映画。

主人公のサイコパス姉妹が、人知れず殺人を重ねて
行く姿をミステリー風に描いている。


△罠にかかった獲物(妹の上司)を見つめるサイコ姉妹<映画より>

内容についての詳述は避けるが、この映画ほど
残酷でグロい映画も珍しい。


△主役の妹を演じたのはパク・チュヒ<映画より>

韓国映画の奥深さを、あらためて再認識させられた
映画である。


(終わり)

S大生協と韓国語

2020年12月08日 | 【日常の韓国】
「ヲタク」の末っ子(大1)が通っている大学は、
佐賀県にある国立の総合大学であるS大。

その大学では、生協の書店で韓国語の教材も扱って
いるようだ。


△S大生協ホームページより

しかも、中国語の教材よりも目立つ程度に。

S大のカリキュラムの中で「朝鮮語」が教えられている
ことはつとに確認済みだが、まさか、生協書店で韓国語が
それほどの人気とは。

「ヲタク」が同じ九州の福岡県で学生をやっていた頃の
事情を思えば、全く考えられないことである。

機会があれば、ぜひ、S大の生協書店をのぞいてみたい
ものである。


(終わり)

S大生協の韓国フェア

2020年12月08日 | 【日常の韓国】


末っ子(大1)が通う大学の生協のホームページを
見ていたら、韓国がらみの記事を見つけたので、
記念に(?)記録しておくことにした。

相変わらず粘着質な「ヲタク」である。



内容は、生協食堂あての要望。



最近の若者の対韓感情をさぐる上で、一つの
参考にはなるだろう。

それにしても、S大の生協食堂で「韓国フェア」は
実現するのだろうか?

ちょっとだけ気になるところである。


(終わり)

韓国映画と母親の独立

2020年12月08日 |  〇映画・映画音楽
웰컴 투 X-월드 「ウェルカムトゥX-ワールド」 〇〇〇〇-
(1275)



2020年に公開された家族ドキュメンタリー。

アルバイトをしながら映画監督を目指している
20代の女性(大学の映像学科卒)が、母親と本人の
引っ越しに密着し、映像で記録する。

彼女らの生活圏はソウル市九老区。

夫を事故で亡くしてから12年間、夫の実家で嫁として
義父母に仕えながら、スーパーで働き、2人の子ども
(兄と撮影者本人)を育て上げた50代の母親。


△集合住宅の引っ越しで活躍する사다리차(はしご車)<映画より>

その母親が、義父母の世話は亡父の兄弟にまかせ、
銀行からの融資も受けながら、新しく2DKの住宅
(中古ビラ)を購入し、夫の実家から出て娘(撮影者
本人)と2人、独立した生活を始める。
(撮影者の兄はオーストラリア在住。)


△はしご車を使い新居に荷物を搬入<映画より>

実にありふれたささやかな出来事ではあるが、彼女
らの人生にとっては非常に大きな転換点だった。

「ヲタク」からすれば、異国に住む赤の他人の人生
とは言え、このドキュメンタリーを見終わった後、
不思議と何とも言えない充足感に満たされた。

実にいいドキュメンタリーを見せてもらった。

彼女らの再出発に心からのエールを送るとともに、
「ヲタク」自身、あらためて、自分自身の人生を
悔いなく生きて行きたいと思った。


(終わり)

韓国映画とヨガ教室

2020年12月07日 |  〇映画・映画音楽
요가학원  「ヨガ教室:死のクンダリーニ」 〇〇---
(1274)



2020年に公開されたホラーミステリー。

主人公はアラサーの広告モデル。


△スポーツジムで開かれている健康的なヨガ教室<映画より>

徐々に若さを失っていく自分に危機感を抱いた
彼女が、済州島の休養地で開かれるヨガ教室の合宿に
参加する。目的は、若返りだ。


△いかがわしいヨガ合宿<映画より>

しかし、その教室は、クンダリーニ(生命の根源的
エネルギー)の覚醒などと参加者を騙し、実際は
麻薬を使い、参加者の食欲を抑え、「神秘体験」や
性的エクスタシーを経験させていた。


△大蛇の悪霊との関連が疑われる主催者の女性<映画より>

ところが、伝説(徐憐判官の大蛇退治)の中では退治
されたことになっている済州島の大蛇の悪霊が、麻薬で
錯乱した参加者の精神に働きかけ、残忍な連続殺人を
引き起こさせる。


△実在の「判官徐(憐)公記念碑」<映画より>

そして、犯罪の隠れ蓑(蛇の悪霊の復讐の手段?)に
なっていたヨガ教室は壊滅する。

残酷なシーンの多い展開ではあったが、そこそこ
見ごたえのあるミステリーだった。


(終わり)

韓映画と2種類の住所

2020年12月07日 |  〇映画・映画音楽
   「The Call」  〇〇---
(1273)



2020年に公開された異色のサイコスリラー。

母親の入院で空き家になった実家(全羅南道)に
戻ったアラサーの女性が、家の固定電話を通じ、
20年前を生きるサイコパス女性と時間を超越した
戦いを繰り広げる。

一旦は戦いに勝利したかに見えたが、最後のどんでん
返しで戦いにまだ決着がついていないことが明らかに
なる。

「ヲタク」の趣向には合わない映画だったが、印象に
残るシーンがあるにはあった。

ここでは2つだけ紹介しておく。

1つは実家に届いた電気料金の支払いを督促する封書。

実家の住所が2種類で表記されてあった。



上は新式の道路名住所(アメリカ式)で、下が旧来の
番地名住所(日本式)。住所をめぐる現代韓国社会の
実情の一端が見て取れる。



もう一つが墓地。



エンドロールの紹介によれば、撮影地は城南市の
「プンダン(盆唐)メモリアルパーク」。



経済的に余裕のある都市住民たちの終(つい)の
棲家だ。


(終わり)

韓国映画とセックスレス

2020年12月06日 |  〇映画・映画音楽
여자전쟁: 여자의 이유  「女戦争:女の理由」 〇〇〇--
(1272)



2017年に公開された異色の恋愛映画。

車で新婚旅行に出かけたその日に事故に遭い、
男性の機能を喪失した夫とその妻が主人公。

妻は処女。


△結婚式場から車で新婚旅行に出かけた2人<映画より>

果たしてセックスレスの愛は成立するのか。


△夫は男の機能を失ってしまった<映画より>

結末を書けば、主人公の2人はそれを成立させる。

「ヲタク」の趣向には合わない映画だったが、激しい
起伏のある物語の展開には、すっかり引き込まれて
しまった。


(終わり)

韓国式ゴム靴とアニメ

2020年12月05日 |  〇映画・映画音楽
추억의 검정고무신  「思い出の黒ゴム靴」 〇〇〇--
(1271)



2020年に公開されたアニメ映画。原作は同名の
子ども向け連載漫画。

時代は1960年代。ソウルの静かな住宅街を舞台に、
3世代同居の大家族に巻き起こる、おかしくも
心温まる物語。

当時の世相を反映し、泥棒や詐欺師、さらには虫の
ノミなど、主人公家族の平和を乱す悪役たち(?)も
登場する。


△主人公一家の家<映画より>

少しグロい韓国版サザエさん、とでも言ったところか。


△冬の坂道を滑って遊ぶ子どもたち<映画より>

「ヲタク」のような中高年世代が見ても飽きさせない、
なかなか面白いアニメ映画だった。


△犬がゴム靴を噛んでいる<映画より>

ちなみに、アニメの題名にも使われている고무신
(ゴム靴)とは、韓国特有の形態を持つ簡易靴。


△ネイバー画像検索より

ネイバーのショッピングサイトで検索してみると、
現在でも需要があることが確認できた。



(終わり)

修能の露語と中国語

2020年12月04日 |   〇中・露・越語
韓国では12月3日(木)、「修能」(大学入学共通試験)が
実施された。

さっそく「ヲタク」は、「中国語Ⅰ」と「ロシア語Ⅰ」の
問題に挑戦してみた。

いずれも「日本語Ⅰ」同様、第2外国語/漢文領域の科目で、
全30問50点満点の試験だ。


△ネットから手に入れた中国語Ⅰの問題をプリントアウト

中国語は、この1年間の努力が実り見事、90%の正解率。


△中国語Ⅰの正解と配点を元に自己採点

過去最高の出来であり、「ヲタク」としては大満足。


△ロシア語Ⅰの問題

一方、ロシア語は74%。


△ロシア語Ⅰの正解と配点を元に自己採点

昨年の正解率を下回ったのは残念だが、数字自体には、
そこそこ満足。惜しいケアレスミスもあった。

とにかく、粘り強くつき合い(学び)続けて行けば、
「ヲタク」のロシア語も少しずつ上達していくに
違いない。

その手応えは実感できた。

コロナ禍が収束したあかつきには、是非、また
プサンの中華街(ロシアタウン)を訪れたいものだ。

中国文化やロシア文化に関する「ヲタク」の理解度は、
少しずつではあるが着実に深まりつつある。

「ヲタク」の大好きなプサンの中華街(ロシアタウン)に
おいて、かならずや、以前よりも一層味わい深い
中華料理とロシア料理にありつけるはずだ。


(終わり)

韓国修能と日本語Ⅰ

2020年12月03日 |   〇科学・教育
12月3日(木)、韓国では「修能」(大学入学共通試験)が
実施された。

例によって「ヲタク」は、今年の「日本語Ⅰ」の問題
(全30問50点満点)の中から、最も印象に残った3問を
選んでみた。

・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・ 



受験生には失礼ながら、この問題を見て、心が
なごんだ「ヲタク」である。



コロナ禍の真っ最中の受験。時宜にかなった問題なの
かもしれないが、さて、韓国の受験生たちはこの問題に
どういう感慨を抱いたのだろうか?

ちょっと気になった。



ぶっそうなシチュエーションである。中高年の「ヲタク」
でさえ、思わずドキッとさせられた。

それにしても、こうしたシチュエーションの場合、
「おかしいな?」(あやしいな)のレベルを超え、
「こわいな!」あるいは「たすけて!」と感じる方が
自然なのかもしれない。


(終わり)

韓国映画と演歌の新星

2020年12月03日 |  〇映画・映画音楽
미스터트롯: 더 무비  「Mr.演歌 : 劇場版」 〇〇---
(1270)



2020年に公開されたドキュメンタリー映画。


△番組で勝ち抜き続け、ついにはスターになった「トップ6」<映画より>

テレビで高い人気を集めた勝ち抜き歌番組「Mr.演歌」
(TV朝鮮)が生んだ6人のスターの舞台や日常を追った
ドキュメンタリー作品だ。


△コロナ対策が施された会場での初コンサート<映画より>

ここでは日本語で「演歌」と訳しているが、元の
韓国語は「트롯」。

ちなみに6人は皆、当然の話として歌がうまかった。

しかし、メンバーの1人が上手に歌うキム・ガンソクの
曲を聞きながら、おそらく彼らより歌がへたなキム・
ガンソクの歌の方を無性に聞きたくなったのはなぜだろう。

□어느 60대 노부부 이야기.. 김광석


よくはわからないが、人の心を打つ歌には、技法を超えた
力がある。

「ヲタク」の個人的な感想で言えば、残念ながら6人の
歌には・・・。


(終わり)