今回、竜王の顎(ドラゴンストライク)として、登場した八岐の大蛇のような竜群、あれの正体は、ホントのところ何なのだろう?
いや、一応、新約の禁書目録の22巻と22リバースで正式に扱っているといえば扱っているのだけど、テキストだと今ひとつイメージがよく浮かばないのと、禁書ってなんか本文の記述自体がひたすら冗長なので(あと魔術や魔術師などの固有名の知識をガチで要求するので)、今ひとつ、よくわからなかった、のだけど。
むしろ、今回の複数の竜が飛び出て来た描写で、初めて具体的なイメージを得たともいえるのだけど。
一応、これ、公式で認めた、イマジンブレイカーの奥に控えた存在ということでいいんだよね。
複数の竜が雁首揃えて出てきた姿が。
美琴の言う通り、右腕が吹っ飛んだはずなのに、気がつけばすっかり普通に右腕は再生されていたわけで。
それだけの魔術的存在なわけでしょ。
で、それが竜であったと。
もっとも、あの竜は美琴を鬼神化させた「何か」を食い散らかすために顕現したわけで。
で、その「何か」とは、要するにレベル6に届いた先に見えるもので、それって、一応、この学園都市を築いたアレイスターたちからすれば「天使」という存在、ということだよね。
多分、いわゆる神降ろしに近いことで。
となる、その神に近い存在たる天使を食らったのが竜だった、ということで。
しかも、今回、顕現した竜って「ドラゴン」と言っているけど、形を見ると、いわゆる西洋神話に出てくる翼竜型ではなく、むしろ東洋の神話にでてくる蛇型のもの(要するに、ドラゴンボールに出てくる神龍のような形のやつ)。
そうすると、上条さんというのは、そういう東洋の神なり魔術なりの系譜に連なるものなのかもしれないな、と今更ながら思ったりして。
というのも、禁書目録の方の話が進むと、どんどん世界各地に散らばる神話体系ごとの神や魔獣が現れるようになってくるわけで。
無印では、それは、現存するキリスト教世界内部の対立、具体的には、ローマ・カトリックとイングランド国教会、ロシア正教、等々の内紛のようなものだったし、
新約では、前半は北欧神話の神々(オティヌス=オーディン)、中盤は、エジプト古代神とか中国の仙術とか破戒僧もどきとかアジアやアフリカの神々、そして、終盤では、むしろ科学の源流になった錬金術の話になっていた。
新たに始まった創約編は、どうやらこの錬金術の源流として薔薇十字の話とかに触れていきそうだし。
何が言いたいかというと、要するに、禁書目録/超電磁砲の世界って、だんだん、各地の神話体系ごとの超常の存在の間での争いのようなものにスケールアップしてきているということ。
となると、もともと上条当麻(=神浄討魔)という存在も、そうした神話体系のどこかの系列の末裔のような存在であったということかな、と。
で、彼に半ば先祖返りのように宿っていたのが(東洋の)竜の系譜だった、ということかな、と。
竜って、神とか天使とかは別系統の超常存在だからね。
で、新約の禁書の方を読むと、上条さんの右腕の「異能無効化能力」たるイマジンブレイカーは、むしろそんな超常体質をもった上条さんだからこそ、引き寄せてしまった能力のようなんだよね。
つまり、イマジンブレイカーと竜王の顎は、全く別系統の、相互に独立した異能、ということ。
そう思うと、そもそもアレイスターが作った、超電磁砲の舞台である学園都市にしても、科学のノウハウを使って天使の世界に届こうという、簡単に言えばオカルト科学の専門都市だったわけで。
そのノウハウに沿って才能を開花させた一番の努力家が美琴だったりするわけで。
各人のパーソナル・リアリティを正しく認識してそれを伸ばせば、オリジナルの超能力を得ることができる、というまさに新興宗教的な「自己啓発」のオカルト話。
いまどきだったらマインドフルネスに近いポジティブシンキング。
ある意味で、気合でなんとかなると信じて、実際に気合でなんとかしてしまう削板軍覇なんて、天然の天使候補生、ということだよね。
というわけで、基本的に、学園都市というのは、新興のオカルト科学教の総本山という位置づけ(その中のヤバイ集団の筆頭が木原一族)。
レベル6という天使を生み出すこともその目標の一つだったわけで。
そのいわば最終兵器「天使」を食らうのが、別系統の異能たる「竜王の顎」だったということなのだろうね。
その意味で、竜王の顎は対天使戦を筆頭に、別系統の神々の暴走に対する切り札なのかもね。
その点で、イマジンブレイカーに対しても散々言われてきた「世界のバランスを戻す」能力という説明とも、整合性があるのかもしれない。
竜は、あくまでも複数の神々が乱立する中で、それでも世界/宇宙のバランスを保つために存在する、いわば調停者の役割なんだろうな、と。
・・・と、今回、改めて、イマジンブレイカーの奥にある「竜王の顎」の具体的イメージを見て、思ったのだった。
もっとも、世界観のインフレって、物語的にはあまり良い結果をもたらさないから、今回の大覇星祭編のように、学園都市という箱庭の中での勢力争いくらいに収めておくのがいいとは思うのだけどね。
もっとも、上条さんの設定としては、禁書の第1巻の最後で、それまでの記憶を全部、なくしてしまった、というのがあって。
そのため、記憶を失う前の上条さんが、イマジンブレイカーや竜王の顎について、きちんと理解していて使っていた、という可能性が全く無いわけでもなくて。
その、記憶喪失問題も、微妙に絡んでくるようには思えるんだよね。
いや、一応、新約の禁書目録の22巻と22リバースで正式に扱っているといえば扱っているのだけど、テキストだと今ひとつイメージがよく浮かばないのと、禁書ってなんか本文の記述自体がひたすら冗長なので(あと魔術や魔術師などの固有名の知識をガチで要求するので)、今ひとつ、よくわからなかった、のだけど。
むしろ、今回の複数の竜が飛び出て来た描写で、初めて具体的なイメージを得たともいえるのだけど。
一応、これ、公式で認めた、イマジンブレイカーの奥に控えた存在ということでいいんだよね。
複数の竜が雁首揃えて出てきた姿が。
美琴の言う通り、右腕が吹っ飛んだはずなのに、気がつけばすっかり普通に右腕は再生されていたわけで。
それだけの魔術的存在なわけでしょ。
で、それが竜であったと。
もっとも、あの竜は美琴を鬼神化させた「何か」を食い散らかすために顕現したわけで。
で、その「何か」とは、要するにレベル6に届いた先に見えるもので、それって、一応、この学園都市を築いたアレイスターたちからすれば「天使」という存在、ということだよね。
多分、いわゆる神降ろしに近いことで。
となる、その神に近い存在たる天使を食らったのが竜だった、ということで。
しかも、今回、顕現した竜って「ドラゴン」と言っているけど、形を見ると、いわゆる西洋神話に出てくる翼竜型ではなく、むしろ東洋の神話にでてくる蛇型のもの(要するに、ドラゴンボールに出てくる神龍のような形のやつ)。
そうすると、上条さんというのは、そういう東洋の神なり魔術なりの系譜に連なるものなのかもしれないな、と今更ながら思ったりして。
というのも、禁書目録の方の話が進むと、どんどん世界各地に散らばる神話体系ごとの神や魔獣が現れるようになってくるわけで。
無印では、それは、現存するキリスト教世界内部の対立、具体的には、ローマ・カトリックとイングランド国教会、ロシア正教、等々の内紛のようなものだったし、
新約では、前半は北欧神話の神々(オティヌス=オーディン)、中盤は、エジプト古代神とか中国の仙術とか破戒僧もどきとかアジアやアフリカの神々、そして、終盤では、むしろ科学の源流になった錬金術の話になっていた。
新たに始まった創約編は、どうやらこの錬金術の源流として薔薇十字の話とかに触れていきそうだし。
何が言いたいかというと、要するに、禁書目録/超電磁砲の世界って、だんだん、各地の神話体系ごとの超常の存在の間での争いのようなものにスケールアップしてきているということ。
となると、もともと上条当麻(=神浄討魔)という存在も、そうした神話体系のどこかの系列の末裔のような存在であったということかな、と。
で、彼に半ば先祖返りのように宿っていたのが(東洋の)竜の系譜だった、ということかな、と。
竜って、神とか天使とかは別系統の超常存在だからね。
で、新約の禁書の方を読むと、上条さんの右腕の「異能無効化能力」たるイマジンブレイカーは、むしろそんな超常体質をもった上条さんだからこそ、引き寄せてしまった能力のようなんだよね。
つまり、イマジンブレイカーと竜王の顎は、全く別系統の、相互に独立した異能、ということ。
そう思うと、そもそもアレイスターが作った、超電磁砲の舞台である学園都市にしても、科学のノウハウを使って天使の世界に届こうという、簡単に言えばオカルト科学の専門都市だったわけで。
そのノウハウに沿って才能を開花させた一番の努力家が美琴だったりするわけで。
各人のパーソナル・リアリティを正しく認識してそれを伸ばせば、オリジナルの超能力を得ることができる、というまさに新興宗教的な「自己啓発」のオカルト話。
いまどきだったらマインドフルネスに近いポジティブシンキング。
ある意味で、気合でなんとかなると信じて、実際に気合でなんとかしてしまう削板軍覇なんて、天然の天使候補生、ということだよね。
というわけで、基本的に、学園都市というのは、新興のオカルト科学教の総本山という位置づけ(その中のヤバイ集団の筆頭が木原一族)。
レベル6という天使を生み出すこともその目標の一つだったわけで。
そのいわば最終兵器「天使」を食らうのが、別系統の異能たる「竜王の顎」だったということなのだろうね。
その意味で、竜王の顎は対天使戦を筆頭に、別系統の神々の暴走に対する切り札なのかもね。
その点で、イマジンブレイカーに対しても散々言われてきた「世界のバランスを戻す」能力という説明とも、整合性があるのかもしれない。
竜は、あくまでも複数の神々が乱立する中で、それでも世界/宇宙のバランスを保つために存在する、いわば調停者の役割なんだろうな、と。
・・・と、今回、改めて、イマジンブレイカーの奥にある「竜王の顎」の具体的イメージを見て、思ったのだった。
もっとも、世界観のインフレって、物語的にはあまり良い結果をもたらさないから、今回の大覇星祭編のように、学園都市という箱庭の中での勢力争いくらいに収めておくのがいいとは思うのだけどね。
もっとも、上条さんの設定としては、禁書の第1巻の最後で、それまでの記憶を全部、なくしてしまった、というのがあって。
そのため、記憶を失う前の上条さんが、イマジンブレイカーや竜王の顎について、きちんと理解していて使っていた、という可能性が全く無いわけでもなくて。
その、記憶喪失問題も、微妙に絡んでくるようには思えるんだよね。