BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

『とある科学の超電磁砲T』の第15話では、ドリーの開発計画を皮切りに学園都市の闇にも切り込むのか?

2020-05-21 18:06:22 | 超電磁砲/禁書目録
次回の15話は、どうやら食蜂が警策にドリーのことを語らせながら、今回の騒動の締めを行うようだけど、その際に、学園都市の闇についても触れるのかな?

なにせ、警策が想定していた復讐の相手は学園都市統括理事長たるアレイスターその人だったみたいだから。

つまり、この学園都市が、アレイスターにとって実験場だということを明らかにするのかどうか。

だって、もともと学園都市って、アレイスターにとっては、彼が考案したテレマ神秘主義のための第2の僧院だったわけだから。

学園都市でいう「科学」って、実はアレイスターが考案した近代魔術、というか現代魔術のことだし、だから、「超能力」と言っているものも、実はその中身は「魔術」だからね。

あくまでも、科学を装った魔術の実験場が学園都市。

なので、そこでの「科学者による研究開発」というのは、限りなく新興宗教における秘境儀式開発のようなもの。

それを頑なに、ある意味で真摯に追究しているのが木原一族。

で、彼らの大きな目標がレベル6化計画なわけで、その一つが、アクセラレータにシスターズを惨殺させ続けることで覚醒させる、という計画だった。

で、ドリー計画というのは、そのための準備研究だったというのでいいのかな?

だって、ドリーって、要するに、シスターズのプロトタイプなわけでしょ?

つまり、ドリーって、美琴のクローンだったはずで(第1号?)。

最初に登場したときは、ドリーってあまり美琴に似てないなと思ったのだけど、14話の素になった美琴の表情とか、あれやっぱりドリーと似てる?と感じたりして。

で、食蜂にしても警策にしても、友だちだったはずのドリーの生命を弄んだ学園都市の連中を許せない、ということだよね。

特に、警策は。

でも、その怒りを表明するにあたっては、やはり学園都市の闇にきちんと触れてほしいところ。


とはいえ、食蜂や警策は、ホントのところ、どこまで自分たちの「異能」の由来について理解しているのか。

できればそこからちゃんと説明してほしいところだけど。

もっとも、禁書本編の話からすれば、アレイスターが学園都市を創設した狙いは、レベル6化計画ではなくて、「幻想殺し」もちで「竜王の顎」を備えた上条当麻の発見ならびに彼の能力の底上げにあったわけで、それゆえ、学園都市の治安は適度に緩くして、上条さんが活躍できる場を用意していたわけで。

だから、今回の美琴の鬼神化にしても、アレイスター的には、そうしたおおごとを起こしてくれることで、上条さんの経験値があがったのなら万々歳、というはず。

さすがに、そのような話は、今回のオチのなかで明らかにはされないだろうけれどね。

でも、そういう「上条当麻の育てゲー」としての学園都市、という見方をすると、なんで上条当麻が主人公のはずなのに、アクセラレータが出張る回があるのか、と、暗部とかいう奴らの紹介まで細々とされるのか、とか、必ずしもアレイスターの思惑通りには動かず自分の権力拡大にのみ欲を出す統括理事会のおっさん・おばさんたちが登場するのか、とか、わかりやすくなってくるはずなんだよね。

というか、学園都市内の事件を「科学」と「超能力」の文脈で解決していく「超電磁砲」とかのスピンオフは、まさにそのあたりを掘り下げるためにあるはずだから。

そういう意味では、前にあった劇場版の禁書目録の映画みたいに、魔術側も科学側も総出演する単発の物語で、そういう「禁書目録/超電磁砲ユニバース」の根幹を支える世界観やアレイスターの意図とかについて、一回、ちゃんと説明するものを作ってもいいと思うのだけどね。

いまや、あまりにも物語が拡散しすぎて、とっちらかってしまっているので。

何が幹で、なにが枝葉なのか、そのあたりを一度、整理してみせたほうが、理解は進むように思うし、その方が楽しみ方もわかるような気がする。

ともあれ、15話、楽しみだな。

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