改めて大覇星祭編を振り返って痛感したのだけど、このエピソードは、ホント、シナリオがよく考えられている。
今までの常識を覆すような仕掛けがてんこ盛り。
それもこれも食蜂操祈の「心理掌握」という人身操作の異能があればこそなのだけど。
その結果、いつものメンバーが、全く異なる動き方をするようになり、最後までどう収まるのか、予想がつかなかった。
いや、もちろん、最終的には「いつもの日常」に戻ることは当然視していたわけだけど。
問題は、それが「いつ、どういう風に」回復されるのか、ということだったわけで。
その点で、レベルの異なる「ミステリー」が多数埋め込まれていて、面白かった。
メタ、の上に、メタが重なって、メタメタメタ・・・、となる仕掛けが多重掛けされていた。
ホント、記憶操作、認識操作の能力って怖い。
物語の語りのフレームそのものを変えてしまうから。
確か、新約の禁書目録の最後の方で、黒子が、いつの間にか、美琴の隣を占める役割が食蜂に変わりつつあることに驚愕して、みさきちに対して「この泥棒猫が!」と怒りを上げていたのだけど、まさにその出発点になっていたのが、外伝の方のこの「大覇星祭編」のエピソードだったんだな、と思った次第。
だって、大覇星祭編って、終始、美琴は助けられる側でしょ、助ける側ではなくて。
何が凄いって、タイトルは『超電磁砲』っていいながら、今回、美琴がレールガンをぶっ放したの、第1話くらいじゃない?
というか、事件の解決にそもそもレールガン、全く使われていないからw
むしろ、美琴自身は、最後は、完全に上条&削板のタッグに、とりわけ上条さんに「竜王の顎」で救ってもらう「お姫様」ポジションだよね。
つまり、美琴が完全に「表のヒロイン」。
で、そうして美琴が上条さんに再び胸キュンになるような状況に対して、事件の真相に、事実上、一人で挑んでいったのが、みさきちこと食蜂操祈。
良くも悪くも、美琴が「お姫様」となるプロットを組んだのは、そしてそのために基本的な人物の配置をしたのは、みさきちだった。
そう思うと、削板の乱入にしたって、むしろ、プロットの人工性をごまかすための、ノイズとしての投入にしか見えなくなるから不思議。
ということで、食蜂は「裏のヒロイン」と言っていいでしょ。
要は、終わってみれば、美琴&みさきちによるダブルヒロインの物語だった、ってことで。
むしろ、事件の解決に奔走したという点では、大覇星祭編については
『とある科学の心理掌握』
ってマジで言ってもいいんじゃないかな。
それくらい、みさきちの一人舞台だった。
もちろん、彼女の場合、その「人を操る」能力から、何をするにしても実行部隊は彼女自身ではなく、彼女が「心理掌握」した第三者たちになるわけだけど。
良くも悪くも「裏方」であり「黒幕」のポジション。
でも、そうして人びとを操りながらも、大きな計画の遂行を指揮するのはあくまでもみさきちだった。
これは、同じレベル7の超能力といっても、アクセラレータや美琴、あるいは第4位のむ麦野なんかとは全く位相の異なる能力。
美琴たちのように物理事象には直接干渉できないけれど、かわりに人を介してならなんでもできる。
もっとも、その分、孤独にもなるわけど。
それこそギアスを用いて人を操るルルーシュではないけれど、「王の力は孤独にする」。
みさきちの場合は、「女王の力は孤独にする」、だけど。
まぁ、だから、彼女の能力を跳ね返すことのできる美琴には素直になれるのだろうけど。
しかし、ホントに美琴とみさきちのダブルヒロインだったな。
今回の場合、みさきちが記憶を操作して、いつもの美琴チームである、黒子や初春、佐天さんが、直接、美琴の仲間としてバックアップに回ってくれなかったことも大きい。
その結果、美琴は単身で動くしかなくなった。
いや、かわりに、婚后さんたちが尽力してくれたわけだが。
ただ、その分、黒子たちうるさい外野なしに、最後には上條さんだけによって助けられる、という「お姫様」を演じることができたのだけどね。
そして、その状態、というか人員配置まで指揮棒を振ったのが、みさきちだったのだから、やっぱりこれは『とある科学の心理掌握』と名付けるべきだよなw
その後の、黒子vs警策、のマッチアップまで含めて、全部、みさきちが割り振ったのだから。
で、そんな「黒幕」たる食蜂操祈が、では、なぜ、そのような動きにでたかといえば、それは15話で明らかになったように、ひとえにドリーのためだった、というわけで。
もっとも当初は、エクステリアを含めて木原幻生たちの動きに対抗することが動機だったと思うので、最終的にドリー(2号)と再会できたのは、みさきちにとっても嬉しい誤算だったはず。
ホント、幻生に勝ててよかったよね。
でも、それもまた、ルルーシュっぽく(あるいはデスノートのライトっぽく)、自分が負けるほうに賭けていた、という計算高い思考能力があればこそのことだったのだが。
ということで、
いやー、大覇星祭編、やっぱり見どころ満載だった。
別にまだ2周目の視聴を実施しないでも、こんなふうに思えるのだから、やっぱりもう1回、最初から見直したら、新たな発見がいくつかあるのだろうな。
久しぶりに禁書の世界を面白く感じられたよw
今までの常識を覆すような仕掛けがてんこ盛り。
それもこれも食蜂操祈の「心理掌握」という人身操作の異能があればこそなのだけど。
その結果、いつものメンバーが、全く異なる動き方をするようになり、最後までどう収まるのか、予想がつかなかった。
いや、もちろん、最終的には「いつもの日常」に戻ることは当然視していたわけだけど。
問題は、それが「いつ、どういう風に」回復されるのか、ということだったわけで。
その点で、レベルの異なる「ミステリー」が多数埋め込まれていて、面白かった。
メタ、の上に、メタが重なって、メタメタメタ・・・、となる仕掛けが多重掛けされていた。
ホント、記憶操作、認識操作の能力って怖い。
物語の語りのフレームそのものを変えてしまうから。
確か、新約の禁書目録の最後の方で、黒子が、いつの間にか、美琴の隣を占める役割が食蜂に変わりつつあることに驚愕して、みさきちに対して「この泥棒猫が!」と怒りを上げていたのだけど、まさにその出発点になっていたのが、外伝の方のこの「大覇星祭編」のエピソードだったんだな、と思った次第。
だって、大覇星祭編って、終始、美琴は助けられる側でしょ、助ける側ではなくて。
何が凄いって、タイトルは『超電磁砲』っていいながら、今回、美琴がレールガンをぶっ放したの、第1話くらいじゃない?
というか、事件の解決にそもそもレールガン、全く使われていないからw
むしろ、美琴自身は、最後は、完全に上条&削板のタッグに、とりわけ上条さんに「竜王の顎」で救ってもらう「お姫様」ポジションだよね。
つまり、美琴が完全に「表のヒロイン」。
で、そうして美琴が上条さんに再び胸キュンになるような状況に対して、事件の真相に、事実上、一人で挑んでいったのが、みさきちこと食蜂操祈。
良くも悪くも、美琴が「お姫様」となるプロットを組んだのは、そしてそのために基本的な人物の配置をしたのは、みさきちだった。
そう思うと、削板の乱入にしたって、むしろ、プロットの人工性をごまかすための、ノイズとしての投入にしか見えなくなるから不思議。
ということで、食蜂は「裏のヒロイン」と言っていいでしょ。
要は、終わってみれば、美琴&みさきちによるダブルヒロインの物語だった、ってことで。
むしろ、事件の解決に奔走したという点では、大覇星祭編については
『とある科学の心理掌握』
ってマジで言ってもいいんじゃないかな。
それくらい、みさきちの一人舞台だった。
もちろん、彼女の場合、その「人を操る」能力から、何をするにしても実行部隊は彼女自身ではなく、彼女が「心理掌握」した第三者たちになるわけだけど。
良くも悪くも「裏方」であり「黒幕」のポジション。
でも、そうして人びとを操りながらも、大きな計画の遂行を指揮するのはあくまでもみさきちだった。
これは、同じレベル7の超能力といっても、アクセラレータや美琴、あるいは第4位のむ麦野なんかとは全く位相の異なる能力。
美琴たちのように物理事象には直接干渉できないけれど、かわりに人を介してならなんでもできる。
もっとも、その分、孤独にもなるわけど。
それこそギアスを用いて人を操るルルーシュではないけれど、「王の力は孤独にする」。
みさきちの場合は、「女王の力は孤独にする」、だけど。
まぁ、だから、彼女の能力を跳ね返すことのできる美琴には素直になれるのだろうけど。
しかし、ホントに美琴とみさきちのダブルヒロインだったな。
今回の場合、みさきちが記憶を操作して、いつもの美琴チームである、黒子や初春、佐天さんが、直接、美琴の仲間としてバックアップに回ってくれなかったことも大きい。
その結果、美琴は単身で動くしかなくなった。
いや、かわりに、婚后さんたちが尽力してくれたわけだが。
ただ、その分、黒子たちうるさい外野なしに、最後には上條さんだけによって助けられる、という「お姫様」を演じることができたのだけどね。
そして、その状態、というか人員配置まで指揮棒を振ったのが、みさきちだったのだから、やっぱりこれは『とある科学の心理掌握』と名付けるべきだよなw
その後の、黒子vs警策、のマッチアップまで含めて、全部、みさきちが割り振ったのだから。
で、そんな「黒幕」たる食蜂操祈が、では、なぜ、そのような動きにでたかといえば、それは15話で明らかになったように、ひとえにドリーのためだった、というわけで。
もっとも当初は、エクステリアを含めて木原幻生たちの動きに対抗することが動機だったと思うので、最終的にドリー(2号)と再会できたのは、みさきちにとっても嬉しい誤算だったはず。
ホント、幻生に勝ててよかったよね。
でも、それもまた、ルルーシュっぽく(あるいはデスノートのライトっぽく)、自分が負けるほうに賭けていた、という計算高い思考能力があればこそのことだったのだが。
ということで、
いやー、大覇星祭編、やっぱり見どころ満載だった。
別にまだ2周目の視聴を実施しないでも、こんなふうに思えるのだから、やっぱりもう1回、最初から見直したら、新たな発見がいくつかあるのだろうな。
久しぶりに禁書の世界を面白く感じられたよw