NHKの朝の放送で、立山の雪解けを見せてもらいました。
称名滝とこの時期だけ現れるハノキ滝の二つが合流し、轟音を立てて流れ落ちる様子は、壮大でした。
潤うなぁ、日本だなぁ
モンゴルにも、ひとつだけ滝があります。
幅5から10メートル、高さ24メートルという日本ではこじんまりした規模ですが、当地では有名な観光地になっています。
海のないモンゴルでも、海は想像できても、轟音をあげて何十メートルも落ちる圧涛Iな水量を思い描くことができないのではないだろうか。
花ちゃんを、日本に連れて行って、滝の水しぶきの当たる場所に連れて行ったとしたら、どんな顔をするのだろう?
地質の調査などで、地方に出かけた時、川に出合うと、この先水があるかどうかわからないからといって、必ず水を汲んでいくそうです。
かなり濁っているのですが、沸かして飲むから大丈夫なのだそうです!
そして、汚れたものは必ず桶に水を汲んでから洗い、川には流さないで土に帰すのです。
UBでも、周辺には地方から集まってきた人たちのゲル集落があります。
そこには、水道の設備はないので、給水車の水を汲みに出かけ、限られた水で生活をしています。
空が曇ってきたら、日本では、あわてて洗濯物を取り込み、傘を取りに戻りますが、こちらでは、その必要はほとんどありません。
まず、雨は降らないし、降ってもぬれるほどは降らないのです。
地面は乾き、春の嵐が吹くと前が見えなくなります。
捨てられた、ャ椛ワが空に舞い上がります。
それでも、日本ほどの汚れがつかないのは、空気が乾いているおかげなのでしょう。汚れがこびりつかないのです。
モンゴルは、予想以上にきれいなのです。
朝、水のたっぷりの映像を見たと思ったら、お昼ご飯の支度をしようとしたら、断水です。
冷蔵庫の飲み水用のタンクから水をもらって、スパゲティをぎりぎりの水でゆでました。
茹で水で、お皿を洗いました。当たり前といえば、当たり前のことですが。
水の無いモンゴルに来ても蛇口をひねれば水の出る生活をしていると、つい、水のありがたさを忘れがちになっています。