風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ラ・ボエーム

2004年05月08日 | チンゲル亭過去日記

今日の、オペラは素晴らしかった。
ドイツのオペラ振興協会の後援で、たくさんのドイツのスャ塔Tーの付いた公演でした。

オーケストラボックスが、全員正装でスタンバイしていたので、コートやセーターを着ていないのは暖かくなったせいかと勝手に思っていたら、今日の指揮者は北京オペラ座の指揮者「ガオ」さんを招いていたからでした。

心なしかお化粧も念入りに見えました。
私たちの席は、いつも最前列のオーケストラボックスを覗き込める位置なのです。
1~2週間前にチケットを求めるのですが、その席は必ず確保できるのです。

幕が開いたそのとたん、うぉーと思いました。
まず、白人のテノールであること、舞台装置が立派で重みがあることでした。
さすがに、スャ塔Tーの付いた公演だけのことはある。

主役の貧乏な詩人は、やはり痩せた好男子でなくちゃ。
丸顔のお腹の出た役者では、興ざめ。いくら声が良く、演技がしっかりしていても。

そのほかの俳優は、すべてモンゴル人でしたが、ミミの役も、ムゼッタの役もぴったりでした。
ミミのはかなげなところ、ムゼッタの派手で贅沢でわがままで、でも友達思いを良く表現していたと思います。

事前にラ・ボエームを検索して、あらすじなどを調べておいたのと、モンゴル人の女性が今日は一諸だったので、しおりに書いてある解説を読んでもらえたので、より、理解しながら鑑賞できました。

パリを舞台にしたオペラなので、白人が入ることで、ずっとそれらしくなるし、重厚な舞台装置は、大満足を与えてくれました。

歌の実力は、世界水準でも、舞台件pとそれにかかる費用が水準にたりなかったため、今ひとつ満足できなかったんだな。

今日は、すっかり満足して、まだあかるいうちに、帰宅しました。
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小学生

2004年05月08日 | チンゲル亭過去日記

子供達の、外での遊びは縄跳び、ボール蹴り。
近くの第五小学校の校庭では、お天気が良いと子供達がたくさん出て遊んでいます。

春を迎える喜びか、まもなく来る夏休みを思っているのか、屈託がない。
あの厳しい冬なんか無かったかのように、明るい光をまとっているようだ。
アイスクリームをしゃぶりながら、縄跳びをまわす。

このほとんど子供達は、夏休みになるとおじいちゃんやおばあちゃんの待つ田舎に行ってしまいます。
3ヶ月の夏休みを、草原のゲルで羊や馬と一緒に生活をするのは、すばらしいなぁ。
地方で行われるナーダムにも参加するのでしょう。
力強さを身に着けて帰ってくるのでしょう。

すでに、おじいちゃんやおばあちゃんがUBに住んでいる子供達は、何をしてすごすのでしょう。
テレビゲームばかりして、視力が落ちたこの話も聞きます。

東西に細長く広がったUBに、どんどん人が集中していて、あちこちで建設ラッシュです。
小学校でさえ、校庭がせまく、日本で当たり前に見られるトラックなど、まったくありません。
思いっきり、体を動かす場所もチャンスもかなり少ないようです。

クラブ活動で、力のある子は試合や遠征に出かけますが、そうでない子供は、長い長い昼間を何をするのだろう。
何を考えているのだろう。
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❓ほぼ毎日更新中は、うそ?

2004年05月06日 | チンゲル亭過去日記

電話代を大家さんがまた、忘れていたので、3日間のお休みでした。
トップページで毎日更新中なんて、手抜きをしたとたんでした。
来月は、払ってね、大家さーん。

さて、4日は、モンゴル人「エンフトゥール」のピアノ演奏会(まもなく、サントリーホールでも演奏会があるそうです。)がありました。

最初のピアノとバイオリンとチェロの三重奏はなんだか、モンゴルっぽい音楽だなぁと思って聞いていました。
モンゴル人が演奏したら、もんごるっぽくなるんだなぁ。
日本人の演奏を欧米人が聞いたら、日本っぽいなぁと感じるのだろうか。
勝手に思いをめぐらせていたのです。

後で聞いたら、モンゴル人の作曲家による曲だったそうです。
アナウンスで、アレグロとかナンバーとか言っているのがちらほら聞こえるので、てっきり・・・浅はかですねぇ。

何しろ、パンフレットが無くて、ピアノの演奏会とだけ聞いていったものですから。
何の予備知識も無く、大草原に行った気分でした。
風を風の音として聴き、草のざわめきを目を閉じて聞いたら、自分の心の奥底の感覚に似たものがあるのを発見したり、去年のウンドルドブで経験したのと似ています。
何の予備知識も無く聞くクラシックもいいものだなぁ。
こんなに、楽な気持ちで聞いたクラシックは今までなかったなぁ。
昔は何で、あんなに固くなって聞いていたんだろう?

当地では、コンサートと聞くと、予定がない限りチケットを求めて、鑑賞しています。
料金が、日本人にとっては、格安であることと、その日でもチケットが買えるということ、気取らずにいられること、演奏会が終わっても(7時から8時)まだ明るいこと、帰りはいつものメンバーであちらこちらのレストランで、のんびり楽しくおしゃべりができること。

ちなみに料金は、チケット代 5,000から8,000トグルク
        豪華版夕食 10,000から20、000トグルク
一人当たり合計で、千五百えんから二千円あまり!

それで、五感すべてを満足なのですから、やめられない、とまらないです。
トグルクで生活している間だから、できることです。合言葉は

いまのうち

ウランバートルのショッピングは最高!と言って帰る観光客が多いとも聞きます。
うん、わかる、わかる。
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また、白い世界

2004年05月02日 | チンゲル亭過去日記

朝から雪

さすがの夫も驚いていましたが、去年の5月に雪が降ったかどうかは、覚えていないと言っています。
強いて、寒さを気にしない生活をしていたと言っています。
その言葉ではじめて、夫にとっても寒さが厳しかったことが分かる言葉を聴いたような気がします。

さて、話は変わって、先週、日本から、ご家族が観光に来られた方は、皆さんで、テレルジというUBから50キロメートルの観光地は馬に乗りにいらっしゃいました。
ここには、何軒かのホテルがあり、そのホテルに泊まりに来る客のために、馬のレンタル屋さんが回りにたくさん集まってきます。

その日は、去年いなかったのに、らくだも乗れるようになっていたそうです。
料金は、如何ほどか聞き漏らしましたが、去年だと、外人価格で公称1時間5ドルでした。
私たちは、値段交渉の末、半日(5時間くらいだった)10ドルにしてもらったのです。(笑)
これは、一つのグループに一人の馬方さんがついての料金でした。

別のところでは、時間料金のほかに、馬方さんの料金として一律4ドル請求するところもありました。
観光地によって、旅行社のかかわり方によって、いくらかの違いはあるようです。

超観光地の、チンギスハーン村(かつての映画の撮影ロケ地)は、10分1ドル、1時間10ドルという、ボッタクリ値段です!
ここは、UBからそして、飛行場からのほうがもっと近い場所にあるので、こんな値段設定になっているのでしょう。
ここは、日本から直接来ると「ひろーい」と感じますが、とんでもない!
結構起伏があって、地平線は見えません。

360度の地平線を見てから、モンゴルを体感しましょう!

5月の写真のページをアップしました。
馬をあしらいましたので、去年の馬体験を思い出し、早くも、草原の馬乗りに心が飛んでいきました。

しかし、冬の間の閉じこもり生活のため、膝が笑っています。(笑)

           何か運動をしようよ!

こちらには、バトミントン、エアロビクス、空手、柔道、剣道、バレーボール、合気道を指導に来ている日本人が居ます。
モンゴルの人たちに混じって、練習に参加することができるのですが、さて、夕方の外出は、夫同伴が原則なので、どうなりますやら。
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白い馬の映画

2004年05月01日 | チンゲル亭過去日記

遊牧民の少年ナラン
日本語センターで借りてきた椎名 誠の「ナラン」新潮文庫)(を読みました。
「白い馬」という題のモンゴルの遊牧民の少年と白い馬の物語を映画にしたときのエピソードが書いてあります。

主人公の少年は、馬が上手でいい面構えをしていることが条件です。そういう少年は遊牧民の中にいくらでも居るのですが、映画の中でせりふをしゃべりえんぎをすることは、できません。
演技ができてせりふをしゃべれる少年は都会にはいくらでも居るのですが、馬に乗ることができません。

椎名さんのスタッフは、映画を撮り始めなければならない6月までに条件にかなう少年を見つけることができるのか、さもなくば、撮影を1年先にのばさねばならないのかという瀬戸際に立たされます。

ぎりぎりに間に合った少年は、父親を失って家長になったばかりの就学前の7歳の少年でした。

その出会いを椎名さんは「幸福な出会い」といっています。

その映画のできは、日本人なのにどうしてもんごるのことをこんなにわかっているの?といわれるほどだったそうです。

帰国したら、なんとか見たいものです。

らくだのなみだ
もう1冊は、絵本です。

子供を亡くした母駱駝と母を亡くした孤児の駱駝と駱駝飼いの娘との心の交流を描いたものです。
「民族の心を伝える長唄(オルティンドー)」とかかれたところが出てきました。
ちょっと、どきっとして、慌てて、練習などしたのです。。。。。

さて、6日に東京で、モンゴルフェスティバルがあるそうです。
朝青龍以外のモンゴル力士も参加すると、こちらの新聞に出ていました。
歌手も参加しているようです。
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