熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

上野東照宮の牡丹

2005年05月04日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   毎年、正月の寒牡丹と春の牡丹を楽しむ為に、上野の東照宮に出かける。
   その頃、境内には色々な季節の花々も咲いていて目を楽しませてくれる。
   鑑賞の後、国宝の東照宮の屋根や五重塔を仰ぎながら床机に座って頂く甘酒が実に美味しい。
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日中紛争の顛末・・・傍目八目・米英のメディアの報道(その3)

2005年05月04日 | 政治・経済・社会
   今回の日中紛争の大きなきっかけは、歴史教科書問題である。しかし、極端な教科書を使用しているのは、極限られた小数の日本の学校であることを、中国のメディアは報道していないとThe Economistが書いている。
同じ様に、The Timesが、「11,102の日本の中学校の内、問題の教科書を使っているのは18校であるに過ぎない」と言及しており、この段階で、日本の歴史教科書が総て偏向していてそれが総ての学校で教えられているとの前提で行動している中国の抗議に疑問が生じてくる。

   The Times紙は、4月24日のTV番組で町村外相が、「中国の教科書は、中国政府の行った事は総て正しいと教えているように思える。」と語ったことを翌日の新聞で記事にしている。
   今回の日中紛争の最大の争点は、日本が中国を支配した第二次世界大戦の解釈の問題で、一つは、小泉首相の戦犯を合祀している靖国神社の参拝、もう一つは、日本の戦争での残虐行為を軽くあしらっている歴史教科書だとして、日本政府が、共産党を自画自賛している中国の教科書を精査する積もりであることを紹介している。
   中国の教科書は、日本の戦争での残虐さは扱うが、政治的粛正や毛沢東の文化大革命で何百万人の中国人の命が失われたことは一切触れていないとしている。

   ここからは私見であるが、得られる限りの情報では、報道の自由やチベットなどの少数民族弾圧等の人権問題などからも日本の方が遥かに民主主義的な国であることは間違いないようで、歴史教科書の共同研究を行い、徹底的に過去の歴史を洗い出せば、困る方は中国側であろうと思われる。
   実際に、これを拒否しているのは中国側の模様であるが、靖国神社問題は日本の宗教上の問題とするなら、究極的には、歴史教科書については、日中、韓国も含めて、共通の歴史認識に立って共通の歴史教科書を作る以外に解決は無いと思われる。

    あの困難を極めた、2度までも世界大戦を戦って国土を殆ど焦土と化したヨーロッパにおいて、不倶戴天の敵・ドイツとフランスが、過去の歴史について徹底的に検討分析して共通の歴史認識を確立し、共通歴史教科書を作った。
    そして、ドイツは徹底的に謝り徹底的に過去を償ってEU内での今日の地歩を築いたのである。
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