熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

キャプリス・ド・メイアン・・・ツートン・カラーの薔薇

2005年05月19日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   イギリスから帰った年、10本ほどの薔薇を植えた。
   何年か大切に育てたが、ヨチヨチ歩きの孫の為に総て切ったが、植木屋さんが切り忘れた一本がこのキャプリス・ド・メイアン。
   表はビロードの様な真紅だが、裏地は、黄色がかったクリーム色で、実に優雅な花である。
   やはり、フランス生まれの花であろうか、扱い方が少し難しいが、秋になると、もっと、鮮やかな紅に染まる。
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レジオン・ドヌール勲章画家「松井守男展」・・・光の躍動

2005年05月19日 | 展覧会・展示会
   高島屋日本橋店で、コルシカに生きる光の画家、「松井守男展」が開かれている。
   レジオン・ドヌール勲章を受けた在仏38年の画家だが、繊細で緻密な、しかし、時には静かに時には大地の底から蠢くような躍動感に満ちた凄い絵を描いている。

   交換留学生として渡仏して一心に絵を描き続けたが、苦難の時期が長かったと言う。遺作の積もりで書いた「遺言」が認められて、一躍スターダムにと言うことのようだが、どうしてどうして、それ以前の絵も凄い。
   スーラの点描画とは少し趣が違うが、短い線や小さな模様をを縦横に躍らせて、画面一杯に色の洪水を描く。
   コルシカやヨーロッパの風景を描いた水彩画の数々、モナコの大聖堂の為に描いたキリストとマリアの素描等も展示されていて、幅の広さを感じる。

   私が感動したのは、小品だが、コルシカン・ブルーを描いた数点の「青」の絵。国籍は日本を通すがコルシカに永住すると言う松井が、如何に、この限りなくブルーの地中海の青に魅せられたか、その命の躍動と喜びが感じられる。
   地中海のブルーは断片的にしか見ていないが、正にあの青い色である。ブラジルの宝石、アクアマリンとエメラルドをミックスしたような、あの青である。
   兎に角、素晴らしい絵を久しぶりに見せてもらった。
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