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先日、久しぶりに、緑に萌える新宿御苑の散策を楽しんだ。英国庭園のバラ園で沢山の薔薇が、今盛りに咲き乱れていており、華やかであった。
私は、ロンドン郊外のキュー・ガーデン(正式には、Royal Botanic Gardens, Kew)を思い出した。ほんの歩いて数分の距離の所に3年間住んでいたので、この公園は、私の散策路でもあり、あの頃多忙であった所為もあり、休日が取れると、Canon Eos 10とNikon F801sに、100ミリのマクロや、80-200の望遠レンズを付けて、いそいそと出かけて行った。
この公園は、現存するオランジェリィ宮の庭園として18世紀に開かれたもので、内部には、キュー・パレス等王宮に縁の建物も残って居るが、世界各地から多くの植物が集められて栽培、研究されるなど学問・芸術面での貢献も高い。
中には、壮大な南国を思わせる温室や逆にアルプスの植物を栽培しているアルパイン・ハウス等多くの研究用の建物があり、また、庭園内には、山あり谷あり、田園あり、季節の移り変わりによって花々が妍を競う。
新宿御苑の様な広々とした池あり林ありの庭園が展開し、白鳥等の水鳥、雉や山鳥等の野鳥が群れており、また、春には、日本からきた櫻が一面に咲き乱れる。
公園に接してテームズ河がゆっくりカーブしながら流れていて、実に、爽やかで美しく、日本からの椿や紅葉等に出会うと嬉しくなってしまう。
季節の薔薇もそうだが、アザレアの咲き乱れる春も美しいし、観光客で賑わう観光スポットは人が多いが、パンダの餌の竹が植えてあるバンブウガーデン等奥に入ると全く人影がなくなり、森の下草の中から高山植物の可憐な花が現れたり、駒鳥がすぐ側までやって来たり、ヤマドリの親子の行進に出くわしてビックリすることがある。
この公園に、ロンドン万博の時に献呈された少し小型の御成門やパゴダなど変わった建物が建っているが、イギリス人好みのギリシャ風の小型のテンプル等もあり、風景主体の本来のイングリッシュ・ガーデンが展開されている。
この公園には、シーズン・チケットを買って通っていた。一回券の5倍くらいの値段だったが、エコノミーと言うよりは、シーズンには観光客で溢れてごったがえすゲートを、パスを見せてスッと通る快感の方が大きかった。
素晴らしい田園などイギリス生活の素晴らしさについては、少しづつ書いて見たいと思っている。