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ゲーム感想-『グラビティデイズ』

2017年08月25日 | ゲーム
~あらすじ~
眠りから覚めたキトゥンは、記憶を失っていることと、自分に懐きダスティと名付けた不思議な猫(?)の力で重力操作の能力を得たことに気づく。
地上の影すら見えない、高い高い空に浮かんだ都市の中で、少女の記憶を探し、街の平和を守る日々が始まる。


~感想~
重力を操作し360度、任意の方向へ落ちるという独特の設定を思いついた時点で勝利確定。
淡い色使いの無機質な街並みを自由自在に飛び回る感覚はちょっと他のゲームでは味わえないもので、オープンワールドゲームで多用されがちな「ただあちこちうろつき回るだけで楽しい」を真の意味で体現している。
お人好しというか「ちょろい」と形容したくなる、単純明快な正義の味方であるキトゥンのキャラも良好で、アメコミ調のストーリーと描写によって流れに乗せられるままにひたすら人助けをして回るだけの物語が楽しくて仕方ない。
後半にかけて物語が不穏な方角へ向かい、何もかも解決せず「2へ続く」でぶつ切りにされたり、ストーリー自体がボリューム不足なのは数少ない不満ながら、その続編ではだいたいの不満を解消しているそうで、いずれやらなくてはいけない、というか絶対に買うわこれ。
ゲーマー人生でベスト10に入る大傑作であるが、より進化を遂げたという2を始めたら一体どうなってしまうんだ!?


評価:★★★★★ 10
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