小金沢ライブラリー

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今週のNXT #252

2014年12月18日 | 今週のNXT
シャーロット ◯-× ミア・イム
(ナチュラルセレクション)

ミアは日本の女子プロ団体REINAにも所属したインディレスラーだが、今回は名前すら紹介されず1分足らずでシャーロットに片付けられるジョバー役だった。

試合後、女子王座への挑戦が決まったサーシャ・バンクスがシャーロットを父リック・フレアーもろともこき下ろす。
そこに松葉杖をついたベイリーが現れサーシャに絡むが、負傷した足を蹴られて転倒。
自分への罵声は受け流していたシャーロットもこれには激怒し、サーシャを軽々と担ぎ上げるとリングへ連行しレフェリーを呼ぶ。
だがベッキー・リンチが駆けつけ注意を引くと、サーシャが背後からバックスタバーを炸裂させた。
そのまま足なり腕なり壊せばいいのに、ベルトを掲げただけで去っていくサーシャはフェアプレイ精神の持ち主。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ◯-× ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(ゴッチの後頭部へのアッパーカット→イングリッシュのネックブリーカー)

来週タッグ王座に挑戦するビレインズはブレイクをつかまえると左足に的を絞り、代わる代わる集中攻撃。
終盤、ブレイクは命からがら抜け出して交代すると、体力満タンのマーフィーが躍動。しかしゴッチが隙をついてイングリッシュにブラインドタッチし、背後から一撃を加えるとツープラトンにつなげてフォールを奪った。


ブル・デンプシー ◯-× エリアス・サムソン
(ダイビングヘッドバッド)

デンプシーがいつものパターンでサムソンを30秒足らずで倒した。


バロン・コービン ◯-× スティーブ・カトラー
(エンド・オブ・デイズ)

前回とは逆にデンプシーと入れ替わりにコービンが入場。カトラーを13秒で倒した。
タイム争いをしているようだが、いったんトップロープに登らなければいけないデンプシーに勝ち目はない。


・ケビン・オーエンズが経歴を語る

来週デビューするオーエンズがセス・ロリンズやダニエル・ブライアン、サミ・ゼインとの対戦経験やタッグ経験を語った。


ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラー ◯-× タイソン・キッド&タイラー・ブリーズ
(ベイラーのダイビングフットスタンプ→ヒデオのバズソーキック)

ベイラーの怪奇派なねちっこい入場をヒールの相手がおとなしく見ているのがシュールきわまりない。

まずはベイラーに気付かれずに交代したタイソンの不意打ちが成功し、ヒール組が先手を取る。
ベイラーは長時間つかまるが一瞬の隙を突きオーバーヘッドをタイソンに叩き込みヒデオと交代。
ヒデオはキックのみでブリーズを圧倒し「行くぞーッ!」と日本語で客席を煽りドロップキックを連発。対戦権のないタイソンに場外へ引きずり出されそうになるが、ロープをつかんでこらえていると、その隙にベイラーが立ち上がろうとするブリーズの背中に打点の高いダイビングフットスタンプを直撃。
とどめにヒデオがブラジリアンキック気味のバズソーキックを後頭部に決め試合を制した。
あのフットスタンプをいつ当たるかわからない姿勢で受けるの怖すぎる。


・エイドリアン・ネヴィルにサミ・ゼインが宣戦布告

ネヴィルが前回のゼインとの防衛戦を振り返り「勝つためには手段を選ばない俺に、お人好しのお前は勝てない」と言い放つ。
ゼインはそれを侮辱と受け取るも、ネヴィルは「地球上の誰よりもお前を尊敬している」と好勝負を誓い握手を求めた。
だがゼインは平手打ちでそれに応じ、勝利を宣言してリングを去った。
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ミステリ感想-『収穫祭』西澤保彦

2014年12月17日 | ミステリ感想
 

~あらすじ~
1982年、嵐の山村で大量殺人が発生。被害者は喉を鎌で掻き切られていた。
生き残った中学生たちの証言から警察は犯人を断定した。
そして9年後、またもや猟奇殺人事件が起こる。凶器は、鎌だった。

07年本ミス7位


~感想~
何もかも好みではなく普通に感想を書くと暴言しか吐けない。
逐一伏せ字にするのが面倒なので、以下↓ネタバレ↓

まず無駄な三文ポルノ描写の数々。動機その他に密接に絡んでいるのは理解するが、第一部では童貞中坊の妄想、第二部では肉食系女子の男性遍歴、第三部ではイ●ポの変態オ●ニーと無駄にプラトニックな男女関係が何かというと描かれいちいちうっとうしい。

設定は完全に無茶で、第二部は犯人が自分が犯人であることをそこだけ都合よくすっぱり忘れており、ミスディレクションとかそんなレベルではない。第三部は途中から省路が凄腕の殺し屋になるのも意味不明で、それに魔法のように都合よく操られる貫太もわけがわからない。第四部はもう超展開と呼ぶしかない惨状で「よくよく見れば、あの繭子なのだ」っていったいどういうことだ。ジャネットら悪のチャーリーズ・エンジェル(笑)みたいな謎の(笑)組織(笑)が存在し、特殊な訓練(笑)によって気配や雰囲気はもちろんのこと顔形も自在に変えられるのだろうか。第一なぜ繭子の個人的な復讐に悪のチャーリーズ・エンジェル(笑)は組織ぐるみで協力しているのだ。ひょっとして組織は繭子に乗っ取られたりしているのか。なんだそのサクセス・ストーリーは。

事件の真相はといえば動機その他はともかくも、1982年の生存者-アリバイのある人(貫太、省路)-9年後に殺された人(川嶋)=で犯人自体は第三部の開始早々にわかってしまう親切設計なのもいただけない。文庫版なら下巻の開始時点だぞそれ。
また明らかに長大すぎる分量に「この時は気付かなかったが実はこうだったのだ」と漫画版の「攻殻機動隊」か清涼院流水の「彩紋家事件」ばりにいちいち付される注意書きも鼻につくし、時折思い出したように飛び出してくる作者特有のノリの軽いセリフも浮いてしまっている。


評価できるのは第五部で明かされる物語の構図とタイトルの意味くらいなもので、作者はミステリではなくノワール小説か何かを書いたつもりなのかもしれないが、それにしても牽強付会かつ強引かつ無茶な展開が目につき鼻につき、個人的には少しも楽しめなかった。
西澤保彦はもう読まなくていいかな……。


14.12.17
評価:☆ 1
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電柱三十六景

2014年12月16日 | 拾い物
「電柱が風景に与える悪影響」を描いた絵らしいがハイセンス過ぎてむしろ素敵
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今週のキン肉マン #114 魂が宿る腕!!

2014年12月15日 | 今週のキン肉マン
・今週のあらすじ:作画のゆでがんばった
・ステカセの腕だと瞬時に見抜けるなんてアホの子のブロッケンにも取り柄があるんだな
・復活竜巻地獄のエフェクトかっこよすぎ
・アシュラ面怒りに切り替わる時の笑い面の表情がやばすぎる
・鉄柱を真っ二つにするのはいいがそれベルリンの赤い雨の立場がないぞ
・自家製呪いのローラーが出来上がるまで待ってあげるジャスティスさんはレスラーの鑑
・っていうかなぜ投げた姿勢のまま固まってるんだお前はww
・鉄柱を割ってローラーにするなんてわりとすごいアイデアな気がする
・鉄柱が2本も外れたのに耐えてるロープも大概すごい
・火玉弾は股間にヒットしてるような
・双方ともに必殺技を温存しておりまだまだ結果は読めない
・アシュラがまた腕を失い魔雲天や、すでに片腕無くしてるジャンクマンが腕を貸す展開もありそう
・あと一週で蹴りがつくとは思えないし、年内の決着は無いか
・そういえば丸一年、主人公が戦ってない
・昨年はジャンクマン戦で年をまたいだはずだから、一年間で悪魔六騎士の試合しかやってないわけか
・ペースは落ち着いたがテンションの高さと勝敗の読めなさはまったく変わらない
・6試合しかやってないとは思えない濃密さだな
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ミステリ感想-『処刑までの十章』連城三紀彦

2014年12月14日 | ミステリ感想
~あらすじ~
朝、いつものように家を出た夫・西村靖彦はそのまま行方をくらませた。
土佐清水で起こった放火事件と夫をつなぐ「五時七十一分」という謎めいた言葉。
残された妻・純子と義弟・直行は靖彦の影を追うが、やがて直行は義姉に疑念を抱く。


~感想~
追悼、連城三紀彦。
病床で書き上げた遺作で、ただでさえ一字一句をゆるがせにできない濃密な筆致の作家なのに千枚超の長編で、あらすじの部分にたどり着くまでに500枚経過と、正直に言うと半分ほど読んだあたりで「もう真相はどうでもいいから早く終わってくれ」という気分になってしまったが、最後の最後にまったく予想だにしなかった真相が立ち上がってきて救われた。
それがなければぶっちゃけ4点以下を付けていたところだし、解決編は闘病中の影響もあってかページを埋め尽くす勢いで一人語りして強引に幕を閉じる急ぎ足で、雑誌での連載終了から2年近く放置されていたのもむべなるかなというところ。

また何かというと謎めいたセリフを吐き散らし事態を混乱させた人妻が(ネタバレ→)終わってみれば単なる中二病気味のドジっ子なあたりは、連城短編の登場人物らしくはあるものの、長編でこれをやられると殺意を覚えた読者も多いはず。
彼女はもしシリーズ作品に出れば西之園萌絵と犬坊里美が火花を散らす「殴りたいミステリヒロイン」ランキングでベスト10も狙える逸材ではなかろうか。

結末こそ予想外だったが、そこに至るまでにどいつもこいつも晦渋なセリフで怪しげな行動を取り、わかってみれば決して難しくない真相を韜晦して見せるのは甚だ迷惑きわまりない。
しかし衰え知らずの比喩や描写力はさすがの冴えで、期待通りに読み応えのあるいつもの連城長編なので、ファンは腰を据えてじっくりとどうぞ。
でももう一つの(今後ももっと増えそうな)遺作「女王」はしばらくは置いといていいかな……。


14.12.9
評価:★★★ 6
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2014文春についてなんやかや

2014年12月13日 | ミステリ界隈
01.米澤穂信 満願  ★★★★★ 10
02.下村敦史 闇に香る嘘  ★★★☆ 7
03.麻耶雄嵩 さよなら神様  ★★★★ 8
04.連城三紀彦 小さな異邦人  ★★★★☆ 9
05.東野圭吾 虚ろな十字架  ★★☆ 5
06.葉真中顕 絶叫
07.黒川博行 後妻業
08.吉田修一 怒り
09.藤井太洋 オービタル・クラウド
09.月村了衛 機龍警察 未亡旅団


乱歩賞はとりあえず2位キターー!!
このミスランクインから文学寄りの作品を上位に入れ替える近代文春スタイルと、乱歩賞はとりあえず2位(05、01、93、91、90、88、84年)の古代文春スタイルが悪魔合体だ! 俺達の文春が帰ってきたぜ!! 大勝利や!

このミスが洩らした東野圭吾を拾う(13、12、11、04年)のは「虚ろな十字架」がこのミス19位に滑りこんでしまい、3年連続で惜しくも途絶えてしまった。
かつての伝統芸能である折原一はとりあえずランクイン(03、02、01、98、95、91、90、88年 ※このミスor本ミスはランク外で文春だけランクインをカウント)もやってくれれば完璧だったがそれは来年に期待しよう。

冷静に見れば「闇に香る嘘」はこのミス3位にも入っており、文春2位は(珍しく)妥当ではあるのだが。
これだけ(個人的に)盛り上がれるなら毎年オワコンとくさしている文春の存在意義はまだあるのかもと思ったり。
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ミステリランキング・受賞作(目次)

2014年12月12日 | ミステリランキング等
2024.8.5更新


このミス・文春・本ミスランキング

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このミス・文春ランキング

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文春ランキング

1980年  1981年  1982年  1983年  1984年  1985年  1986年  1987年

1977年  1978年  1979年


◆受賞作◆

日本推理作家協会賞
1948~67年  1968~87年  1988年~2007年  2008年~

本格ミステリ大賞


◆新人賞◆

江戸川乱歩賞  鮎川哲也賞  横溝正史賞  メフィスト賞

このミス大賞  日本ミステリー文学大賞  福ミス


◆ベスト100◆

本格ミステリ・ベスト100  2012年版 東西ベスト100  1985年版 東西ベスト100


◆文学賞(ミステリ関係と読了済の作品のみ)◆

直木賞  山本周五郎賞  吉川英治文学賞・新人賞  大藪春彦賞
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2014本ミスについてなんやかや

2014年12月11日 | ミステリ界隈
01.麻耶雄嵩 さよなら神様  ★★★★ 8
02.米澤穂信 満願  ★★★★★ 10
03.連城三紀彦 小さな異邦人  ★★★★☆ 9
04.芦辺拓 異次元の館の殺人
05.岡田秀文 黒龍荘の惨劇  ★★★★☆ 9
06.早坂吝 ◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件  ★★★☆ 7
07.柄刀一 密室の神話
08.青崎有吾 風ヶ丘五十円玉祭りの謎
09.深木章子 殺意の構図
10.平石貴樹 松谷警部と三鷹の石


白井智之「人間の顔は食べづらい」がランク外だ…と…!?
歌野晶午「ずっとあなたが好きでした」とともに21位以下に沈んだそうで、やはり期限ギリギリの10月刊行(「ずっと~」は10/14「人間~」は10/31発売)が敗因としか考えられない。
本ミスなら「満願」と争っての「さよなら神様」の1位は妥当。「小さな異邦人」は追悼票もだいぶあったか。
個人的には「黒龍荘の惨劇」の5位はうれしい限り。「○○○○○○○殺人事件」の6位は上過ぎる。
4位「異次元の館の殺人」と7位「密室の神話」は苦手な作者だからいいとしても8位以下を未読なのは反省点。

綾辻行人に言われるまでもなく今年は麻耶・米澤・連城の三つ巴だと思っていたので、終わってみれば納得の結果であろう。
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2014このミスについてなんやかや

2014年12月10日 | ミステリ界隈
01.米澤穂信 満願  ★★★★★ 10
02.麻耶雄嵩 さよなら神様  ★★★★ 8
03.下村敦史 闇に香る嘘  ★★★☆ 7
04.連城三紀彦 小さな異邦人  ★★★★☆ 9
05.月村了衛 機龍警察 未亡旅団
06.月村了衛 土漠の花
07.宮部みゆき ペテロの葬列
08.黒川博行 破門
09.連城三紀彦 女王
10.芦辺拓 異次元の館の殺人
11.道尾秀介 獏の檻
11.葉真中顕 絶叫
11.吉田修一 怒り
14.藤田宜永 喝采
15.十市社 ゴースト≠ノイズ(リダクション)
15.黒川博行 後妻業
17.皆川博子 アルモニカ・ディアボリカ
18.深木章子 殺意の構図
19.東野圭吾 虚ろな十字架  ★★☆ 5
20.早見和真 イノセント・デイズ


文字通りに珠玉の短編集だったとはいえ「満願」の1位をズバリ的中できて満足。
2位の麻耶、4位の連城も想定内だが、その間にまさか「闇に香る嘘」が割って入るとは思わなんだ。確かに乱歩賞で久々の良作だったがここまでの高評価は今年最大のサプライズである。
毎年のようにランクインしている月村了衛は5、6位で票がばらけてしまった。もし一冊しか出していなければ1位もありえたのでは。
5位~18位をさっぱり読んでいないのは我ながら笑った。「アルモニカ・ディアボリカ」があの「開かせていただき光栄です」の続編だと今知ったしな。っていうか5冊しか読んでないとかwwwww
毎年のミステリ界の質を測る目安である東野作品は19位にランクイン。入らないと思ったけどなあ。

刊行が期限ギリギリと遅すぎた「ずっとあなたが好きでした」や「人間の顔は食べづらい」のランク外はしかたないとしても、「黒龍荘の惨劇」のランク外はありえないだろ……。本ミスでランクインしてくれたからいいものの、「もう教祖しかない!」や「純喫茶「一服堂」の四季」にいたっては51位以下とは。
去年に続き作者の名前に投票してる感が強く、投票者はそろそろ抜本的に改めるべきだと思うのだが。
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2014私的このミスベスト20

2014年12月09日 | ミステリ私的ランキング
01.米澤穂信 満願  ★★★★★ 10
02.歌野晶午 ずっとあなたが好きでした  ★★★★★ 10
03.月村了衛 土漠の花  ★★★★★ 10
04.白井智之 人間の顔は食べづらい  ★★★★☆ 9
05.岡田秀文 黒龍荘の惨劇  ★★★★☆ 9
06.連城三紀彦 小さな異邦人  ★★★★☆ 9
07.麻耶雄嵩 さよなら神様  ★★★★ 8
08.深木章子 殺意の構図  ★★★★ 8
09.仁科裕貴 罪色の環-リジャッジメント-  ★★★★ 8
10.天袮涼 もう教祖しかない!  ★★★☆ 7
11.東川篤哉 純喫茶「一服堂」の四季  ★★★☆ 7
12.望月守宮 無貌伝 ~奪われた顔~  ★★★☆ 7
13.早坂吝 ◯◯◯◯◯◯◯◯殺人事件  ★★★☆ 7
14.二宮敦人 超巨大密室殺人事件  ★★★☆ 7
15.下村敦史 闇に香る嘘  ★★★☆ 7
16.月村了衛 機龍警察 未亡旅団  ★★★☆ 7
17.早見和真 イノセント・デイズ  ★★★☆ 7
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